国士大に完封負け 5年連続8位で閉幕/東日本学生リーグ戦

レスリング
2019.05.15

 リーグ戦最終日が行われた。国士大との一戦は白星を挙げられず、0-7の完封負け。順位決定リーグ0勝3敗で、5年連続の8位で幕を閉じた。

 

◆5・1315 東日本学生リーグ戦(駒沢体育館) 

▼5・15 1部リーグ5~8位決定戦

 明大0-7国士大○

▼明大――8位

 

 勝利まであと少しだった。74キロ級・金子泰士(営3=館林)は「一勝できていなかったから勝ち切りたい」と強い気持ちで最終戦に臨んだ。見せ場は、1点リードで迎えた第2ピリオド開始早々。低く鋭いタックルで懐に入ると「まぐれではなく、納得のいく形だった」。そのまま相手の背後を取り、2点を奪った。貴重な追加点で波に乗ったと思われたが、ここから6点を取られ逆転負け。チームも0-7の完封で、一勝が遠い試合となってしまった。中量級の主力として、活躍が期待された金子。しかし、未勝利に終わり「昨年より内容は良かったけど、まだまだ」。悔しさが残る3度目のリーグ戦になってしまった。

 

 61キロ級・松尾洸輝(営3=岐南工)も熱戦を繰り広げた。永田丈治(国士大)との対戦に「練習試合では全然歯が立たなかった相手」。第1ピリオドを0-3で折り返したが、第2ピリオド31秒。相手の一瞬のスキを突き、4点の大技を決めた。「自分でもびっくりしてうれしかった」。4-5で惜敗し勝利にはつながらなかったが、強豪に一つ爪痕を残した。

 

 5年連続の8位に終わった。「惜しい試合が多かったけど、8位から上の壁は厚い」(小柳義人監督)。今後は6月の全日本選抜選手権、東日本学生春季新人選手権と個人戦が続く。「反省点を次につなげて、頑張りたい」(松尾)。集大成のインカレに向け、一歩ずつ前進していく。

 

[福永智隆]

 

小柳監督 

――リーグ戦の総括をお願いします。

 「8位から上の壁は厚かったです。今年はメンバーがそろっていて頑張ったんですけど惜しい試合が多くて、そこを勝たないといけないなと思いました。もう少し努力したいです」

金子 

――リーグ戦8位で終了しました。

 「最低でも東洋戦は取るつもりで8位以上を狙って順位決定戦で一つでも勝ちたいなと思っていました。結果的に東洋大戦にも負けて全部負けてしまいました。内容では昨年、一昨年よりは練習でやってきたことが出せました。でも、負けてしまってるのでまだまだかなと思います」

 

――二ノ宮寛斗主将(営4=岐南工)が最後のリーグ戦でした。 

 「今回のリーグ戦が始まってから、二ノ宮さんの試合を見ていて最後なんだという思いがみんな出てきたと思います。二ノ宮さんの存在は一昨年も昨年も今年も大きかったです。なので、自分たちは早い段階から3年生が意識して、支えていかなきゃいけないという自覚を持って、もっと練習して頑張りたいと思います」

松尾 

――第2ピリオドで逆転して流れが傾いたと思われました。

 「自分のいけないところで体力がないということはみんな分かっているんですけど、そこを補える最初に点を取りにいくということが今回の課題でした。でも、中々うまくいかなくて、次の試合に向けては自分から取れるような展開にしたいです」

 

――今試合で一番ベンチが盛り上がっていました。

 「そうだったんですか、うれしいです。毎回いい試合をできているなと思っています。自分も悪くないな、もう少し自信持とうかなと思ったリーグ戦になりました」