男子6連覇&女子初優勝で最高のスタート/東日本大学リーグ戦

拳法
2019.05.12

 前人未到の府立8連覇へ視界良好だ。佐藤力哉主将(文4=桜丘)率いる佐藤メイジのシーズンが開幕した。初戦の東日本大学リーグ戦は7人制で行われ、男子が6連覇、女子が初優勝を達成。明大がアベックⅤで最高のスタートを切った。

 

◆5・11 第32回東日本大学リーグ戦(大森スポーツセンター)

〈男子〉

▼明大——1位

〈女子〉

▼明大——1位

 

 大事な開幕戦を制した。予選リーグを一本も落とすことなく突破し、迎えた決勝リーグ。最終戦の相手はそれまで全勝の中大。勝った方が優勝となる大一番だ。先鋒はこの日好調のルーキー・木村柊也(文1=関西福祉科学大高)。開始18秒、強烈な右脚の回し蹴りがさく裂し一本を先取する。相手が仕掛けた組み技の勢いを利用し、逆方向に投げる豪快な技も繰り出し二本目をもぎ取った。「スピードが持ち味。相手の拳法をさせない」(木村)と間髪入れずに攻めるプレーで大学デビュー戦を全勝で飾った。チームカウント3―1の中、試合を決めたのは参将の小森彪楽(文3=桜丘)。「がむしゃらにいくと隙ができてしまう」(小森)と、序盤からじっくりと好機をうかがう。開始40秒、相手の隙を突いた力強い前蹴りで一本を取る。ここで二本目を焦らないのが小森の強さ。再び冷静に相手を追い詰め、前蹴りで二本目を奪取、明大の優勝を決めた。

 女子も負けていない。予選リーグ2位で決勝トーナメントに進出すると、決勝の相手は予選リーグで敗北した中大に。チームカウント1―1で大将戦を任せられたのは女子主将の小野塚萌(国際4=栃木女子)。「前の2人がつなごうとしてくれた。自分もそれに応えたかった」(小野塚)と、得意の突き技で攻める。互いに決定打がないまま迎えた1分。相手の回し蹴りを小野塚がつかみ、抑え込みで一本を取る。貴重な一本をそのまま守り通し、初優勝を成し遂げた。

(※男子は小森、女子は小野塚がそれぞれ最優秀選手賞を獲得した)

 

 目指すところは大学拳法界の頂点だ。「昨年のグランドスラムを受け継ぐという気持ちがある」(佐藤主将)、「今年は明大の年になる」(小野塚)と男女ともにその心意気は十分。今年も明大が、大学拳法界を紫紺に染め上げる。

 

[山根太輝]

 

試合後のコメント

高村潤監督

——今日の試合はいかがでしたか。

「みなが実力通り、練習の成果を出してくれたということで、満足しております」

 

——今年の目標はどこでしょうか。

「今年はもう全部の大会を取って、グランドスラムを果たしたいと思います」

 

佐藤主将

——チームの仕上がりはいかがですか。

「チームワークがどこの大学よりもあったなと思っていて、初の公式戦の仕上がりにしては良かったかなと思います。ただこの結果に満足だけはせずに、前を向いて突き進みたいです」

 

——6月の全国大学選抜選手権に向けてお願いします。

「2回戦で強豪校と当たることが分かっているので、そこで勝って決勝まで突っ走りたいです。いま一度チーム、僕個人で見つかった課題に向き合って、優勝したいと思います」

 

小野塚

——初優勝を成し遂げました。

「私自身、1年の時より強くなっているし、一番練習してきたという自信があります。優勝は絶対にするという確信はありました。また、他大の練習を見ても、週6でこんなにみっちり日程を組んで練習しているのは明大だけです。練習は嘘をつかないのでそこは他大より一歩上をいっているなと思います」

 

小森

——中大戦では優勝を決めました。

「中大戦の時は勝利が懸かる場面で、正直緊張はあったのですが『後ろの二人が勝つやろ』と思っていたので思い切りいけました」

 

木村

——圧巻のデビュー戦となりました。

「初めての試合で3回出させてもらい、3回とも2―0で勝てたので嬉しいです。相手が先輩だと分かっていたので逆に楽な気持ちでプレーできました。1年生から全国で名前が売れるように頑張りたいです