その活動に迫る!!

ローバースカウト
1999.01.01
その活動に迫る!!

 どんな部かよく分からないといわれるローバースカウト部。今回6月に行われたトレーニングキャンプでの活動を通じてアウトドア活動と奉仕の精神を核とする当部を紹介します。

 山中湖営場に到着した部員たちは野営場を管理している所長に3日間の世話になることを告げ、開村式に取り掛かった。

<トレーニングキャンプin山中湖 1日目>

・開村式(閉村式)(1日目昼・3日目朝)
 開村式および閉村式は行事・大会の最初と最後に行う事柄であり、換言すれば開会式・閉会式に似たようなものである。流れとしては司会者1(進行役)が指導者に部員が全員集合したことを報告。次に司会者2が「明大ローバースカウト部、〇〇(今回であればトレーニングキャンプ)を開始します」と宣言する。その後、国旗を掲揚し(掲揚者2名)、部員全員で連盟歌である「花はかおるよ」を斉唱。その際、司会者1が指揮者となる。続いて主将や指導者の話があり、最後に司会者2が「これをもって明大ローバースカウト部、開村式を終わります」と告げる。開村式は以上のような流れで、所要時間は約15分から20分程度。なお、部員たちは正装・制帽を着用している。

 開村式後、すぐに設営の準儀を始め、慣れた手つきでテントを設営。その後、アウトドアの醍醐味(だいごみ)である料理を作る。そして、夜になると1日目の最終プログラムであるキャンプファイヤーを行った。

・キャンプファイヤー(1日目夜)
キャンプファイヤー ローバースカウト部のキャンプファイヤーは一般のものとは少し違う。入隊式などを含む儀式的なものに出し物、歌、ゲームなどを組み込んだ「親睦(しんぼく)的なキャンプファイヤー」である。チーフ(営火長)、エールマスター(司会者)、ファイヤーマスター(火の管理者)、タイムキーパー(時間管理者)、スタンツ(出し物係)といった役割分担がなされて進められる。つまり、ボーイスカウト同士の親交を深める儀式的なものとしてキャンプファイヤーは存在するのだ。

トレーニングキャンプin山中湖 2・3日目

 2日目、朝6時半に起床した部員たちは各自で弁当を作り始めた。8時半には朝礼を行い今日1日の流れを確認した。

・イカダ作り(2日目朝~昼)
 今合宿のメインプログラムであるイカダ作り。イカダを作るのは部員たちにとって初めての試みとなる。今回のイカダ作りでは、かくしばりというローピングの技法を巧みに使って丸太と丸太をロープでつなぎ、イカダを作っていった。完成したイカダは4人乗りが可能。「でき具合はよかった」(長谷川主将・営3)と満足げに話してくれた。自分たちで作ったイカダで山中湖を遊覧できたことは、彼らにとって心に大きく残るものとなっただろう。

 イカダ作りを終え、部員たちが次に行ったのは奉仕活動である。奉仕活動はローバースカウト部の活動の大きな柱の一つである。

・奉仕活動(2日目昼)
 今回の奉仕活動は野営場にあった大量の廃材(鉄パイプ)を荷台を使って指定された場所まで運んだ。1時間ほどで大量の廃材を一気に処理していった。「積極的にでき、やりがいがあった」(長谷川主将)。自発的に奉仕するというローバースカウト精神全開の場となった。

 腹を満たし、一息ついた部員たちは2日目の最終プログラムであるナイトハイクを行った。

・ナイトハイク
 夜の真っ暗な大自然の中を月明かりと自分たちが装備しているヘッドランプだけを頼りにして歩いた。夜道である上に明日の朝が早いこともあって、それほどの距離は歩かず肝試しのような感覚で楽しんだ。

 いよいよ合宿最終日。この火は天候が悪く雨の中での撤営作業と閉村式となった。雨の中での撤営は効率が悪く時間もかかるが、「これもいい経験になった」(長谷川主将)と、悪環境に屈しない。そして、閉村式を終えた部員たちは山中湖野営場をあとにした。

 この3日間で部員たちはスカウト技術と精神を十分に養成できた。今後もさまざまな活動を展開してくれることだろう。また、ローバースカウト部に興味を持った方は一度部室を訪ねてみてください。
部室~駿河台10号館(駿河台校舎)・AV棟横プレハブ1階(和泉校舎)