全日本選手権開幕! 中野がSP19位でFS進出を決める/全日本選手権

フィギュアスケート
2018.12.23

注目集まる全日本選手権の舞台に鎌田英嗣(営4=獨協)と中野耀司(営3=横浜創英)が出場した。中野がSP(ショートプログラム)を19位で終え、FS(フリースケーティング)進出を決めた。

 

122124 全日本選手権(東和薬品RACTABドーム)

▼男子(SP)

19

中野 耀司

61.77

29

鎌田 英嗣

51.10

 安堵(あんど)の表情を浮かべた。中野は3年連続での全日本出場。過去2年ともに失敗していた演技冒頭のトリプルアクセルを見事に成功させ、一気に波に乗った。続くコンビネーションジャンプは予定していたものを変更して減点もしたが、転倒は防いだ。後半のトリプルサルコウも丁寧に着氷。ジャンプをすべて着氷してからは失敗できない恐れもあり、ステップで「思い切り滑り切れなかった」(中野)部分もあった。しかし後半のステップではレベル4を獲得。プログラムをうまくまとめ、演技終了後にはガッツポーズを見せた。SPの勢いのまま、FSでも納得の演技を披露したい。

 

 課題残る大会ともなった。鎌田英は今年度課題に挙げていたトリプルアクセルを演技に組み込めず、29位で全日本を去る。不完全燃焼では終われない。インカレではジャンプとスピンのレベルを上げることが高得点へのカギだ。「自分の中で最高難易度で本番に臨みたい」(鎌田英)。最後のインカレでは期待したい。

[中澤美月]

 

 

 (写真:SP29位に終わった鎌田英)

試合後のコメント

鎌田英

――今日のコンディションはどうでしたか。

「脚の調子は比較的悪くなく練習量が単に少ないかなということではありますけれども、気持ち的には変な緊張をし過ぎずに試合に対して冷静に向かえた方ではあったと思います」

 

――点数を見ての率直な感想をお聞かせください。

「残念だったです。けど何かが点数もらえなかった部分もジャッジが決めるので、そういうところが注意不足だったとか自分の練習不足だったところが本番でこうやって出てしまったのかなと思いました」

 

中野

――冒頭のトリプルアクセルを見事着氷されていました。

「トリプルアクセルは昨年度と一昨年度どちらも同じ転び方をしていて、どうしてもショートでアクセルを決めたかったので、決められて良かったです」

 

――全日本でプレッシャーは感じましたか。

「プレッシャーはなかったですけど、やはり失敗できないならという思いが一番あったので、そこですね」

 

――東日本インカレが終わってから今までの調子はいかがですか。 

 「調子自体は来るときはとても良かったのですが、来てからやはり落ち始めちゃってて、それは周りの雰囲気だったり、周りが違ったというところがあるのですが、昨年度、一昨年度に比べたらいい状況では来れたと思います」