森山のシュート爆発 77―60で名古屋学大破る/全日本大学選手権

バスケットボール(男子)
2018.12.13

 順当に駒を進めた。2回戦の相手は東海地区リーグで1位の名古屋学大。序盤から点差を広げると、ベンチメンバーを投入。チーム全員で戦い抜き、7760で3年ぶりのベスト8に進出した。

121016 第70回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)

1213 2回戦 対名古屋学大戦(大田区総合体育館)

明大77261215172316131560名学大 

 スターターは、PG渡辺翔太(政経2=宇都宮工)、SG綱井勇介(文4=大阪学院)、SF須藤昂矢(営3=桐光学園)、PF森山修斗(政経4=瀬田工)、PF今川友哲(営4=大阪桐蔭)。

 森山が地力をみせた。序盤は好調の滑り出しを見せ、14点差のリードで迎えた第2クオーター(Q)。主力を温存しベンチメンバーが試合をつなぐも「チームディフェンスができていなかった」(PG山口裕朗・営4=足立学園)。流れをうまくつかめないまま前半を4129で折り返す。ここで苦い記憶が森山の脳裏をよぎった。2年前のインカレ2回戦、後半でまさかの逆転負けを喫した関西学大戦。「2年前みたいになったら絶対にいけない」。辛酸をなめた過去を思い出し、気持ちを入れ替え臨んだ後半。ゴールを捉えた森山のシュートはリングの中心に向かってまっすぐ飛んだ。勝利への執念がこもったボールは何度も何度もネットを揺らし、第3Qで奪った23得点のうち18点を森山がマーク。「みんながディフェンスを頑張って、自分に打たせてくれた」(森山)。4年生の意地とプライドを見せつけ、勝利の流れを呼び込んだ。

 次戦はいよいよ関東地区王者・東海大戦。リーグ戦では2敗を喫するも、1回戦目では一時12点のリードを奪い、2回戦目には前半を同点で終えるなど善戦を繰り広げた。入替戦後は東海大戦を想定した練習をずっとこなしてきた。「全てを懸けて戦いたい」(綱井)。4年生にとっては大学最後の集大成、チームにとっては1年かけてつくり上げたディフェンスの集大成。ベスト4を懸け、三度目の正直で勝ち切ってみせる。

[大橋未来]

試合後のコメント

綱井

――個人として明日の試合の意気込みを教えてください。

 「もしかしたら出だしで相手に点差を広げられるかもしれないですし、リードするかもしれないです。どんな展開になるかを想像し、いろいろなシミュレーションをして、どんな状況になっても僕が冷静にコートで指揮を執りたいです」 

森山

――第3Qは23点中18得点でした。

 「これで最後かもしれないという状況で、みんなに『打っていいよ』って言われましたし、自分の好きなようにやらせてくれました。僕はシュートが良かったら乗ってくるタイプなので、みんながディフェンス頑張って自分に打たしてくれたのは感謝しています。そこで打たないのは良くないと思うので、明日はそこも踏まえながら自分のタイミングで打てるようになればいいなと思います」

山口

――明日の勝利のカギになるのは何ですか。

 「最後はいかに自分たちのバスケットができるかだと思います。絶対に相手の流れになるときがあると思うので、我慢して最後にパッと勝てればいいなと思います。自分たちのバスケットをする力、徹底する力、勝利のカギはチーム力ですかね」