五輪メダリスト相手に完敗 岸無念の1回戦敗退/全日本選手権(個人戦)
全国ナンバーワンフェンサーを決める今大会。学生最後の個人戦に臨んだ岸貴範(営4=埼玉栄)は1回戦からロンドン五輪メダリストに挑むも、力の差を見せつけられ1回戦敗退となった。
◆12・6~9 第71回全日本選手権(個人戦)(東京グローブ座他)
▼男子フルーレ 村元――2回戦敗退、岸――1回戦敗退
世界レベルを痛感させられた。個人戦トーナメント、岸の初戦の相手はロンドン五輪男子団体戦で銀メダルを獲得した三宅諒(フェンシングステージ)。巧みなステップに圧倒され序盤から大きく点差を広げられてしまう。「カウンターからの対処から点を取れた」(岸)と相手のカウンターのスキを狙いポイントを獲得する。しかし「経験の差」(長尾康司監督)と相手のペースは乱れることなく敗北。金星を挙げることはできなかった。
初戦を1点差の接戦で突破した村元友大(政経2=埼玉栄)は2回戦で世界選手権銀メダリストの西藤俊哉(法大)と対戦。序盤から一進一退の攻防が続き、2点ビハインドで迎えた第2セット。速い攻撃で先に得点するも「相手が自分の弱いところを理解してきた」(村元)と修正をみせた西藤に6連続得点を許し試合終了。2回戦敗退となった。
岸にとっては最後の個人戦となった。「後味の悪い最後だった」(岸)と強敵相手の最終戦を振り返る。「団体戦は人数も少ないのでしっかりコミュニケーションをとって頑張ってほしい」(岸)。チーム力を上げた男子フルーレチームの活躍に期待が高まる。
[田北俊介]
試合後のコメント
長尾監督
――岸選手の戦いはいかがでしたか。
「相手がメダリストの中、普段の練習でしていることを発揮しようという意識が見えました。そこが点につながったのかと思います」
岸
――三宅選手との戦いはいかがでしたか。
「攻めは良かったのですが、守りの方が全く通じなかったです。相手のカウンターへの対処を練習していて得点がとれました。でも他の部分はうまくやられてしまいました」
――後輩たちがつくるチームに期待したいことは。
「各学年一人ずつなのでコミュニケーションをしっかり取れるように後輩から先輩に対して意見しやすい環境をつくっていってほしいと思います」
村元
――来年に向けて強化したいところはどこですか。
「点数を取られない選手になりたいです。あとは試合の流れを理解して練習していきたいと思います」
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