絶対王者・早大にストレート負け 勝負は3位決定戦へ/全日本大学男子選手権

バレーボール
2018.12.02

 

 中大に快勝し迎えたインカレ4戦目。準決勝には今年度ここまで3冠の早大が立ちふさがった。1セット目を2225で落とすと、第2セット、第3セットも続けざまに落とし、あっという間に決着。ここまで好調を維持していただけに悔しいストレート負けとなった。

112612・2 全日本大学男子選手権(大田区総合体育館他)

12・1 早大戦(大田区総合体育館)

明大0{222523251925}3早大◯

<スターティングメンバー>(ローテーション順)

OH小松一哉(政経3=雄物川)、MB三輪大将(政経1=高川学園)、S上林直澄(法2=東亜学園)、OH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)、MB松田海飛(文2=愛工大名電)、OP池田颯太(営2=松本国際)、Li小川智大主将(政経4=川崎橘)

 第1セット、序盤こそリードされるが中盤は松田を中心としたブロック陣が躍動し、一時は逆転に成功。しかし激しい攻撃の応酬に力負けし最後は2225。善戦を見せたもののセットを落とした。

 地力の差を見せつけられた。なんとか1セット目のハンデを払拭(ふっしょく)したい明大だが、王者はそう簡単に崩れない。「チームとしてはいい形だったが上をいかれた」(松田)。それが最も顕著に表れたのは第2セット中盤。1716と1点リードで迎えた場面で、相手のサーバーは村山豪(早大)。対する明大は今年度三つのリベロ賞を獲得した小川に元リベロの小松、守りの要・鎌田と完璧な布陣で相対した。だが村山が放ったジャンプサーブは誰の手にも触れない。瞬く間に2本のノータッチエースを取られ、逆転を許した。「リベロとしてはやっていけないミスで悔しい」(小川)。その後も早大の猛攻を止められず第2セット、第3セットを献上。秋季リーグを勝ち抜いた「守りの明治」をいとも簡単に上回られた。「1年間打倒早大でやってきたが勝てなかった」(鎌田)。思いはどうしても届かなかった。

 泣いても笑ってもこれで最後だ。3位決定戦の東海大戦を終えると4年生は引退。今年1年チームを引っ張り続けた小川とプレーすることも無くなる。「とにかく勝って4年生を送り出したい」(池田)。来年5月の黒鷲旗のためにも勝利は必須条件となる。どうせこれで終わりなら、最後はせめて笑顔で終わりたい。

[島田雄貴] 

試合後のコメント

鈴木康時監督

――実際に早大とやってみていかがでしたか。

  「もう1、2点取れればうちの流れでやれるところはありましたけれど、早大もさすがにそうはさせないという感じでしっかり切ってきて、流れが切れなかったのは残念な結果でした」

 

小川

――出来はいかがでしたか。

 「自分たちのバレーができなくて負けたというよりは、普通に早大の方が強かったという感じでした」

――サービスエースを取られた場面はいかがでしょう。

 「一つ左の佳朗の方に行っていたので、ケアにいこうと思ったら、ちょっと早く動き過ぎたなというのはあって、一歩逆を突かれてやられたので、あれはリベロとしてはやってはいけないミスで、悔しいなという気持ちはあります」

――明日は大学最後の試合になります。

 「最後になるので楽しく勝てるように頑張りたいと思います」

小松

――今までのチームと決定的に何が違ったでしょうか。

  「終盤の勝負ってとこでこっちが取り切れないのに対して勝負どころで取ってくるなと。そういう1点、それは1点かもしれないけどそれが積み重なって、明大と早大の差になったのかなと思います」

――明日の試合に向けて抱負をお願いします。

  「勝つことが来年の自分のチームにもつながると思うし、何より4年生にとってもいい気分で終われるためにもしっかり勝って終わりたいので頑張りたいです」