府立前インタビュー 松本崇雅主将

拳法
2018.11.24

シーズン最後の大一番を迎える。昨年度明大が前人未到の6連覇を成し遂げた府立(団体インカレ)まであと1日となった。今特集では最終決戦を目前とした松本崇雅主将(文4=初芝立命館)のインタビューを紹介する。(この取材は1119日に行われたものです)

 

――府立まであと1週間ですがチームの調子はいかがですか。

「名古屋の個人インカレが終わって府立までのこの1カ月間、毎日今大会に向けてきつい練習を乗り越えて来たので調子は良いとは思います。必ず優勝はできると思っているので、あとは1週間しっかり整えていきたいなと思います」

                                                    

――7連覇に向けプレッシャーは感じていますか。

「プレッシャーは全く感じていないです。7連覇よりも、まずは自分たちがこの1年間頑張ったことを試合で発揮するだけなので。その結果優勝した、それが7連続というだけです。この記録はチャンピオンチームとしての誇りなので、むしろプラスの思いが大きいですね」

 

――今年のチームカラーは何ですか。

「人それぞれ考えていることはあるでしょうし、性格というものもあると思うのですが『練習の中では熱くやろう』というのをずっと言ってきていて、それについてきてくれています。例年以上に一生懸命練習に取り組んでいるチームなのではないかなと思います」

 

――昨年度と変わったところはどこだと思いますか。

「昨年度は百合草(春男氏・平30文卒)先輩という偉大な先輩がいて、実績も残していてチーム自体がそれについていこうという気持ちが強かったと思います。でも僕は、チームの自主性というものを重視してやってきました。『自分がどう考えているか、自分がどうしたいか』を大切にしてきました。練習メニューも自主的に取り組めるようなメニューを組んでいます。そこが昨年度までと一番違うところだと思います」

 

――主将として同期の存在はいかがですか。

「なんだろうな(笑)。4年生自体はすごく仲が良くて、練習以外でもご飯に行ったりとか、遊びに行ったりとかよくしています。練習内でも自分を助けてくれることも多々ありました。この8人だったからこそ主将をやってこれたのだと思います。みんな恥ずかしがり屋なのですが、さりげない気遣いをしてくれることにすごく感謝しています」

 

――府立でライバルになる相手はどこだと思いますか。

「まずはベスト8で当たる中大ですね。中大はずっとライバル校ですし、今までも勝ててはいるけどギリギリなのでそこは一つのヤマ場だと思います。あとは龍谷大と立命大ですね。立命大も全国選抜では勝ててはいましたけど3-2でギリギリでしたし、龍谷大も西日本の団体戦で優勝していて、また府立に向けて練習してきていると思います」

 

――今年度は中大の芳賀選手に勝ち切れない印象があります。

「そこは自分が一番欲しいところです。大学入学してからまだ勝てていない相手なので、府立で当たるならば借りを返したいところですし、もう一度だけ試合やりたいなと思います」

 

――今年度の府立に向けての意気込みを聞かせてください。

「僕は3年間この大会で全く活躍できていないですし、悔しい思いしかない大会です。でも泣いても笑っても大学生活最後の大会です。この大会のために苦しい思いもしてきたので自分が活躍するイメージしか今はしていないです。7連覇してシーズンを締めくくりたいと思います。そして個人としてはまだ団体戦では負けていないので、最後に大阪で『こんなに小さくても勝てるんだ』ということを証明したいです。記録にも記憶にも残って、笑顔で引退したいです」

 

———ありがとうございました。

 

[長沼 遼太]

 

◆松本 崇雅(まつもと・たかまさ)文4 初芝立命館高 162cm 63kg