〝死闘〟を制し完歩率90%超え!/第52回100キロハイク

ローバースカウト 2018.11.18

 今年で52回目の開催となった大学ローバー界の一大イベント・100キロハイク。都内各所に設置されたチェックポイントを軸に100キロのコースを夜通し回り、24時間以内にゴールを目指す。明大からは参加校の中でも最多の72名が出場し、うち67名が制限時間にゴールを達成。完歩率は94%と大健闘した。


111011 増上寺~行船公園~西新井大師~双百合幼稚園~池上本門寺~祐天寺~落合第二特別出張所~増上寺


 小春日和の心地よい日差しの下、午後2時に大会の火蓋が切られた。100キロハイクを「1年で一番きつい瞬間」(川原田昌徳主将・理工3=中津南)と話しながらも、部員一人一人の顔には笑みが浮かび、余裕がうかがえた。明スポも最初のチェックポイントまで帯同させていただき、ローバー部員の歩く速さに圧倒された。男女のバディや数名のグループで歩を進めるのだが、そのスピードはまるで競歩だ。「普段のキャンプでは重い荷物を背負いながら歩くので、歩く経験値がつく。その力が出ているのかもしれない」(田中篤志・政経2=戸山)。横を次々と人が通り過ぎ、気が付けば最終集団にも抜かされていた。第1CP(チェックポイント)が設けられた行船公園までのおよそ12キロの道のりを、2時間かけて歩き切ったところでこの日の取材は終了。コースのわずか10分の1程度の距離だったが筋肉痛が生じ、靴擦れしたりと身をもってハイクの過酷さを実感した。「日が昇りかけた明け方頃が一番辛いので、それまでにできるだけ距離をかせぎたい」(竹村公太・理工3=錦城)。部員の方々にとっては序の口に過ぎなかった。



スタート付近では余裕の表情を見せていた2人だったが…


第1CPにて

 

 翌日の午後1時、ゴール地点である増上寺に再び赴いた。そこでの光景は前日の晴れやかなものとは異なり、どんよりとした空気が溢れていた。すでに先頭集団の数名がゴールしていたが、寝不足を隠せずぐったりと寝込んでいたり、思うように動かなくなった足を引きずりながら歩いていたりと極度の疲労感が伝わってきた。そんな中、大会初出場の相原怜央(政経1=淳心学院)がゴール順位22位の好成績を残した。「40キロ辺りからきつかった」と、両足をつり転倒するアクシデントに見舞われながらも18時間で完歩。「自分の限界に挑んで目標をもって挑戦できたことは価値があった」と大会を振り返った。部員それぞれが目標をもって挑んだ今大会。疲れを隠せずにいた部員も閉会式が終わり、スクラムを組んで校歌を斉唱する際には達成感に満ち溢れた表情を見せていた。

 


どんよりとしたゴール地点


最後は元気に校歌を歌い大会を終えた

 

 組織の強さの表れだ。完歩率はここ数年で最高となる94%を記録。男女の先輩、後輩でペアを組むシステムを取り、縦の関係を生かしてサポートし合うことを目標にした。「バディの先輩がフォローしてくれた。それがなかったらゴールできていたか分からないので先輩の力は偉大だった」(藤原桃香・政経1=幕張総合)。辛い時には経験者である先輩が精神的支柱になることで脱落を防ぐ。組織として鏡とすべき姿が今回の100キロハイクに垣間見えた。


  [丸山拓郎]


大会後のコメント

川原田主将

――大会を振り返っていかがですか。

 「完歩率を意識していたので、それに向けて1年生と2年生が頑張ってくれていたので後輩の頑張りはいいなと思います。あとは4年生に荷物の管理とか応援とか、かなりサポートしていただいたので、そのおかげで頑張れたのかなと思います」


――今後の活動に向けての意気込みをお願いします。

 「後輩に示しがつくような半年間にしたいです。残りわずかな時間ですけれども後輩から目指してもらえるような先輩像を築きたいです」


清水紗英里(理工1=松山女子)

――振り返りをお願いします。

 「最初はCP3くらいでリタイアしようかなと思っていたのですが、ペアの先輩がすごいサポートしてくれて面白い話もいっぱいしましたし、コントの話とかで楽しませてくれて、辛くなったら話を振ってくれて気を紛らわせてくれました。一緒に歩いた方々のおかげでゴールできました」



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