女子エペは無念のベスト8敗退 男子エペは関西王者から金星/全日本大学対抗選手権

フェンシング 2018.11.17

 女子エペ団体は準々決勝で関西のエペ女王・中京大と対戦。試合は接戦となるも44―38でわずかに競り負けた。一方、男子エペは関西王者・同大を下す金星。ベスト8へ駒を進めた。


111618 第58回全日本大学対抗選手権(大山崎町体育館)

▼男子サーブル――ベスト16

▼男子エペ――ベスト8進出

▼女子エペ――ベスト8


<女子エペ>

 あまりにも悔しい敗戦だ。チームのエースである上田果歩(理工4=伊那北)にとってはこれが最後の試合となった。明大と使う剣もスタイルも全く違う中京大に「対策し切れなかった」(上田)。普段は相対することのない西の強豪に力勝負で惜敗した。試合後、下級生の森本菜月(農3=岡山大安寺中教校)と星純玲(理工3=宇都宮中央女子)は号泣。昨年度3位からのランクダウンに上田も「悔しいの一言しかない」と唇をかんだ。


(写真:接戦を落とし肩を落とす上田)


<男子エペ>

 最後まで息もつかせぬ試合だった。同大相手に6点リードで迎えた最終セット、男子エペ個人関西1位の二ノ宮浩輔(同大)に追い上げられる。エースの毛利凌乙(営1=羽島北)に次々と攻撃を仕掛け、リードはわずか1点に。しかし「同点になったら勝てないと思ったので、そこは踏ん張れた」(毛利)と執念で同点は阻止。45―42と僅差で勝ち星をつかんだ。

 一丸となってつかんだ勝利だ。最終セットの二ノ宮までに点差を付けるプランが奏功。1番手として二ノ宮にマイナス1点しか与えなかった中村哲也(営2=東亜学園)、この大会でスタメン起用され最小失点に抑えた荒金泰成(政経1=大分豊府)の活躍も欠かせなかった。次に対するはインカレ男子エペ優勝者・村山健太郎率いる法大。抜群のチーム力で、再び番狂わせを起こしてみせる。


[三ツ橋和希]


試合後のコメント

長尾康司監督

――男子エペ、最終セットは追いつかれそうな展開でした。

 「彼(毛利)はできる選手ですから、自分のポテンシャルを出してもらえれば得点差があったので勝てると思いました」


上田

――最後は点差が開いていたがこれで引退とは思っていましたか。

 「あまりないですね。勝ちたいとしか思っていなくてちょっと焦りすぎたんですけど、これが最後だとは思わなくて。後輩が相手の選手とあいさつしたあとに泣き始めた時に私最後なんだなと、やっとそこで思いました」


――後輩たちがつくるチームに期待したいことは。

 「星と森本は私と一つ上の古俣さん(潮里・平30政経卒・現本間組)とずっと団体やってきたメンバーなのですごく経験も積んでると思いますし、幅広く練習していろんなタイプに対応できるようなチームになってほしいです」


毛利

――法大戦への意気込みをお願いします。

 「法大はやっぱり強いと思うんですけど、今日も気合で勝ち切ったところがあるので気持ちで負けずに頑張って勝ちたいと思います」


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