団結力を武器に挑むも、悔しさ残る準優勝/全日本女子学生優勝大会

剣道
2018.11.12

全国の地区予選を通過した大学のみが参加を許され、団体戦の王座を争う今大会。関東女子学生優勝大会で創部初の優勝を遂げた明大はさらなる高みを目指し出陣。結果は、決勝戦の代表選で敗北。2年連続で優勝を逃す形となった。

 

1111 第37回全日本女子学生優勝大会(春日井市総合体育館)

▼明大――準優勝

 

まさに手に汗握る試合となった。「とても良い流れだった」(中原光紗・法4=八代白百合)と順調に勝ち進み、迎えた決勝戦。お互いが技を積極的に仕掛けにいくものの、次鋒戦まで引き分けが続く。中堅・小松加奈(商2=東奥義塾)はこの状況から「自分がチームを回そうと思った」。硬直した流れを変えようと臨むが開始約3分から立て続けにコテとメンを取られ敗北。しかし、このピンチを救ったのは大将・藤﨑薫子(営3=島原)だ。世界選手権代表である強敵・松本智香(鹿屋体大)相手に、開始早々にメンを取り、相手を圧倒して2本勝ち。チームスコアを1-1とし代表戦へ持ち込んだ。だが、相手は一枚上手だった。引いたスキを突かれ、メンで敗北。あと一歩のところで悲願の優勝をつかむことはできなかった。

得たものは勝利よりも輝いている。悔しさこそ残ったものの「後輩とも最後にいい形で試合ができて良かった」(中原)。今大会で学生として最後の公式戦となる4年生だが、チームでここまでやり切れた団結力に充足感を得ていた。だが、来年こそ2冠を。「この悔しさを来年に生かす」(小松)と意気込む。あと一歩で届かなかった頂点を目指し、これからの活躍を誓った。

 

[素宮愛結]

 

試合後のコメント

大塚武男監督

――2回目の決勝進出でしたが最後惜しくも敗れました。

「優勝したかったんですけども、準決勝もすれすれだったし、決勝に行っただけでもすごいなと思いますね。選手はよく頑張ったと思います。」

 

中原

――試合前に同期や監督からの声掛けはございましたか。

「同期は補欠に2人いたんですが、同期には思い切りやってきてと。4年間自分たちの分までぶつけてきてと言われました。やっぱり勇気をもらいましたし、頑張らなきゃと思いました。上で見てた他の部員からもしっかりと応援してもらってうれしかったです」

小松

――今日の試合の振り返りをお願いします。

「上に上がるまでは自分がチームを回そうと思っていたんですが、決勝戦で自分が負けてしまって。チームにすごい負担をかけてしまったなと思います」

――4年生最後の公式戦となりました。

「最後に悔しい結果となってしまったんですが、もっと最後に勝たせてあげたかったなと思います。この思いを来年に生かすのと新人戦で優勝して晴らしていきたいなと思います」