2位では終われない いざ天下統一へ!/全日本学生選手権展望

ハンドボール 2018.11.10

 天下を取る準備はできている。秋季リーグを2年ぶりの上位となる2位で終えたハンド部。次なる戦いは舞台を大阪に移し行われる全日本学生選手権だ。“大坂冬の陣”に向けのろしをあげる。

 いまだ歓喜冷めやらぬ10月の上旬。男たちはどん底に突き落とされていた。「気が緩んでいた」(服部將成・法2=春日丘)。練習試合では敗戦を重ね、漂う悪い雰囲気。「リーグでなぜ勝てていたのかわからなかった」(大畠洋斗・政経1=法政二)との声も聞かれた。
 それでもしっかりと仕上げてきた。リーグ戦後から各々が自主的にシュート練習に取り組み、得点力の増加を図るなど「不安要素は着実に消えていっている」(大畠)。試合を重ねるごとに本来のキレ、闘争心を取り戻し、今やチームの状態は100%だ。

 地道な努力が結晶となった。「今年1年はフィジカル強化をしっかりやってきた」と加藤良典監督。言葉通り新チーム発足後すぐにトレーニングに取り組み始めた。その最たるものが30秒走り、30秒筋トレをすることを延々と繰り返すサーキットトレーニングだ。苦行とも言えるこの練習と真摯に向き合い、選手たちは見違えるほどの肉体を手に入れた。
 成果はデータにも顕著に現れている。今年度の秋季リーグ戦では全10チーム中、2番目に失点が少なかった。当たり負けしないディフェンスは全国の舞台でも大きな武器になり得るだろう。

 スーパーエースはもう居ない。2年前、明大はこの大会で決勝に進出。惜しくも力及ばず、創部初の全国制覇をあと一歩で逃した苦い経験がある。それでも全国2位の堂々たる記録を残した。その中心に居たのが日本代表にも選ばれた吉野樹氏(平29卒・現トヨタ車体)。「全てにおいて精度が高かった」(加藤監督)と圧倒的な攻撃力を誇った。しかし、今の明大に吉野氏のように1人で流れを変えられるプレイヤーがいるとは言えない。ならば、全員でカバーするほかない。チームワークでしぶとく1点を守り抜くディフェンスは、2年前にはなかったものだ。どちらが良いというわけでもない。スタイルは違えど、目指したものは同じ。偉大な先輩の忘れ物を取り戻しに、男たちの戦いが幕を開ける。

[高野順平]


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