上位争いに食い込めず 結果を受け止め再起誓う/全日本学生賞典総合大会
王座がまたも遠ざかった。全日本学生三大大会の一つ、全日本学生賞典総合馬術競技大会が2日間にわたって行われた。しかし、個人入賞者を一人も出せず。団体としても8位に終わった。
◆11・6~7 第61回全日本学生賞典競技大会(山梨県馬術競技場)
▽個人
19位――高橋〈明鳳〉
33位――榮〈パトリシアM〉
※濱中〈明輝〉、安田〈プライムローズM〉は失権
▽団体
8位――明大
〝強い明治〟の姿はどこへ。全学総合には濱中健人主将(営4=札幌龍谷学園)をはじめ、4名が出場した。初日に行われたのは調教審査の馬場。「馬場は良いところにいた」(榮拓樹・政経2=霧島)と3名が減点を35点台以下に抑え、トップの日大に付ける好発進を切る。しかし2日目、耐久審査のクロスカントリーで濱中主将が失権。他3名も減点を重ね、トップから大きく離された。さらに余力審査の障害でも失権者を出し、団体8位という結果に。「すごく残念な結果」(佐藤五志監督)とかつての王者の姿は鳴りを潜めた。
「日大を倒せるようなチームになってほしい」と後輩たちにエールを送った濱中主将。今大会で4年生は一線を退き、新主将・清水諒(農3=浦和実業学園)率いる新チームにバトンを渡す。全学総合に出場した榮や安田圭佑(農2=あずさ第一)、高橋義明(政経1=京産大付)など2年生以下が主力の新チームは伸び代十分だ。「日々の積み重ねを大事に頑張ってほしい」(濱中主将)。経験を積み、人馬一体となってさらなる躍進を誓う。
[福田夏希]
試合後のコメント
佐藤監督
――今年度1年を振り返っていかがでしたか。
「4年生が2人、3年生も2人と試合に出る中心選手が1、2年生になってしまったので、今年度に関しては我慢の年かなと思っていました。馬はそこそこ良い馬をそろえていたので『できるかな』とも少し思っていましたが、経験不足で結果を残せなかったので、来年度から頑張ります」
濱中主将
――下級生に一言お願いします。
「今回の大会でたくさんのものをつかんだと思います。優勝した気持ち良さ、優勝の味などは分からないと思いますが、悔しさは込み上げてくるものがあったと思います。どれだけ練習でストイックになることができるか、日々の積み重ねを大事に頑張っていってほしいです」
榮
――来年は2年生が中心になっていくかと思います。
「2年生もみんなまだ全然実力もないので徐々に良くなっていけばいいかなと思います」
高橋
――来年度は下級生中心のチームになっていくと思いますが、意気込みはいかがでしょうか。
「明大はすごく良い馬がいるのでそういう馬に人が負けないように、もっと技術を付けていきたいです。結果の出せる馬に乗っているので僕がまずは結果を出して、周りの人たちも一丸となって結果を出していけるように普段の練習から頑張っていきたいと思います」
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