31年ぶり日本一へ 一戦必勝で勝ち進め!/全日本学生選手権展望

ホッケー 2018.11.01

 大学日本一を懸けて争う全日本学生選手権。昨年度3位の明大は第3シードとして、大会2日目の2回戦から登場する。1987年の第36回大会以来、31年ぶりのインカレ制覇へ。全国の強豪との戦いが幕を開ける。


 ◆103111・4 第67回全日本学生選手権(駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場他)


 歓喜の瞬間をもう一度。振り返れば、昨年度のインカレはどん底からのスタートだった。大会5日前に行われた関東秋季リーグ3位決定戦では山梨学大に0―4の完敗。しかしチームは生まれ変わる。2回戦で同年の全日本大学王座決定戦を制した立命大にSO(シュートアウト)戦で勝利。「正直負けるかなと思っていた(笑)」(FW平井一樹・文4=天理)と語るほどの相手から、大会一の番狂わせを起こした。さらに準決勝では強豪・天理大をあと一歩のところまで追い詰め、3位決定戦では東農大に2―1で競り勝った。


躍進のカギを握ったのは初戦。独特の緊張感の中、朝日大を下したことでチームは自信を付けた。「初戦を勝ったことでチームに勝てる雰囲気が出てきた」(MF舘亮佑・政経3=丹生)。インカレの1勝がただの1勝ではないことは歴史が証明している。



今大会の初戦の相手は1回戦で東海学大を破った法大。同じ関東地区で手の内はお互いに知っている。得意のパスホッケーで相手の予想を上回り、攻守で圧倒したい。今春のリーグ戦ではSO戦の末、惜敗。リベンジを果たすことができれば、さらに勢いが付くことは間違いない。「一つ一つ勝ち切って上に行きたい」と小池文彦監督も一戦必勝の構えを見せる。

 

  頂点をつかむ準備は万全だ。例年、課題に挙がるのが体力面と選手層。しかし今年は走り込みを練習から多く取り入れ、他大学に走り負ける心配はない。選手層に関しても、サブメンバーのFW久保庭昌太郎(営2=天理)が関東秋季リーグで3得点を挙げるなど、戦力の底上げはできつつある。「今年のチームはかなり力がある。大学日本一を狙える位置まで来ている」と小池監督が語れば、DF前田隆昭主将(営4=丹生)も「自分たちの力を発揮できれば勝てる」と意気込む。自信はある。実力もある。あとはタイトルを取るだけ。トロフィーを掲げるイメージはもう、できている


[楠大輝]



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