シーズン最終戦 優勝艇は出ず悔しい結果に/全日本選手権

端艇
2018.10.28


有終の美を飾ることができなかった。3日間にわたって行われた今大会は4年生にとって最後のレース。死力を尽くし臨んだが、優勝艇は一つも出ず。悔いの残る結果となった。

 

102628 第96回全日本選手権(戸田ボートコース)

▼男子シングルスカル(S大原)――敗者復活戦2位 

▼女子シングルスカル(S永井)――順位決定戦3位

▼男子ダブルスカル(S田崎B角南)――敗者復活戦4位

▼男子舵手なしペア(S近藤B土屋)――敗者復活戦4位

▼男子舵手付きペア(C佐藤S梅木B鎌原)――2位

▼男子舵手なしクォドルプル(S石畑3境2太田B中村)――順位決定戦1位

▼女子舵手なしクォドルプル(S瀧本3成瀬2西田B高島)――4位

▼男子舵手なしフォア(S松木3木村2古田B茂見)――4位

▼男子舵手付きフォア(C立野S菊池3佐々木2小野田B蓮沼)――4位

▼女子エイト(C東S松村7塩田6高橋5土佐4黒沼3増田2種田B岡田)――順位決定戦3位

 社会人の壁は高かった。昨年度の今大会で優勝を遂げた男子舵手付きフォア。今大会の1週間前に同種目で出場予定だった佐藤雅也(営2=本荘)のケガにより小野田実(法2=県立越谷)にメンバーを急遽変更した。試合前からアクシデントに見舞われた。「あまり完成度が高くないままきてしまった」(菊池渉太・政経4=猿投農林)と不安を抱えつつ迎えた決勝。スタートから戸田中央総合病院がスパートをかけてくることを予想した明大は「仕掛けるところを前半に集めた」(小野田)と先行逃げ切りを図る。しかし、序盤から戸田中央総合病院、新日鉄住金に引き離される苦しい展開に。その後も「レースプランが裏目に出た」(小野田)と後半まで体力が続かず1000メートル地点で仙台大に抜かれ、結果は4位。連覇をつかむことはできなかった。


 今大会で4年生が引退し再スタートを切る端艇部。「自分たちで自信を持ってやっていってほしい」(古田直輝主将・政経4=米子工)。悲願のインカレ男女総合優勝は次世代に託された。まずは11月に行われる全日本新人選手権で下級生が底力を見せる。

[長沼遼太]

 

試合後のコメント 

古田

――後輩にはどのようなことを期待していますか。

「対抗で付きフォア、なしフォア、付きペア、全部2年生と1年生が乗っていて、4年生よりも主力が1、2年生にいっていたので、来年はエイトで全日本を取りにいってほしいです。着実に成長しているのを感じられたので、それを自分らで自信を持って戦ってくれたら、来年は良いライバルとして迎えられるんじゃないかなと思います」

菊池 

――昨年は同種目で優勝。去年と今年で違いはありますか。

「相手に社会人がたくさん加わってきて、戸田総合中央病院が漕手4人中3人がジャパン経験者で、キャリアでもパワーでも劣っているので、そこをどう埋めるかが課題ですね」

小野田 

――交代となった佐藤選手とレース前はどのような話をしていましたか。

「急にレース出ることになって『迷惑かけるだろうけど、ごめんね』とは言われていましたが自分としてはレースに出られることになって嬉しいし、雅也(佐藤)の分まで頑張ろうという責任も感じたりしました」