女子エペ 上田がラスト6秒から逆転優勝/関東学生選手権

フェンシング
2018.10.20

個々の能力を見せつけた。女子エペ個人では上田果歩(理工4=伊那北)が優勝を果たし、インカレに向けて好調な滑り出しを見せた。女子エペ団体でも準決勝で早大に敗れたもののベスト4でインカレ出場を決めた。

1017192425 第70回関東学生選手権(駒沢体育館)

女子エペ個人 上田――1位、森本――ベスト16

女子エペ団体 明大――4位



<女子エペ個人>

 エースのプレーが光った。上田にとって今回は最後の関カレ。試合当日の朝から調子が良く「今日はひょっとしたら優勝するかもなという気で試合を見ていた」(長尾康司監督)。転機は最終・第3セット終了6秒前。9-10という窮地で、足がつりながらも相手に食らい付いた。1点を取り同点に追い付くと、もつれ込んだ延長戦では、最後の一本勝負をしっかりと決めた。「緊張し過ぎず自分らしいプレーができた」(上田)。同大会自身初の優勝に、上田の顔からも笑顔がはじけた。

 

<女子エペ団体>

 流れに乗ることができなかった。慶大に勝利し迎えた準決勝。早大相手に「苦手意識があったので時間稼ぎして行こうと思った」(森本菜月・農3=岡山大安寺)とロースコアの展開が続く。1点ビハインドで迎えた最終・第9セット、個人優勝を果たした上田が果敢に攻め込むも、カウンターを合わせられ点差が広がってしまう。最後まで逆転を狙うもカウンターを対処することができずタイムアップ。その後の3位決定戦でも、法大に敗れ団体4位に終わった。「団体は優勝目指して頑張りたい」(森本)。来月のインカレでのリベンジを誓った。

 

[内田朝・田北俊介]

 

試合後のコメント

上田

――決勝戦はいかがでしたか。

 「決勝戦の相手もやりにくい相手で、個人戦はあまりやったことがなくて苦しい試合にはなると思っていたんですけれども、いつも焦って暴走するので、落ち着いて相手が見れて、いい取り方はできたかなということで、すごい自分的にも最後の試合は足つりましたけど、良かったかなと思います」

 

長尾監督

――上田選手が関東女王になりましたが、インカレの個人戦はどうでしょうか。

 「この辺のレベルは紙一重ですから。油断しないで、インカレのチャンピオンにはなっていないので、チャレンジャーの気持ちで挑んで欲しいと思います」

 

――団体戦の4位という結果についてはいかがですか。

 「ちょっと悔しいですね。準決勝の早稲田戦は途中までいい試合をしていたので、このままいきたいなという気持ちはあったんですけれども、最後勝ち切れなかったですね。それが残念。森本が気負いすぎたのかもしれない」