早大エース・小島を前に完封負け 勝ち点1のまま最終カードへ/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球
2018.10.15

〝粘りの明治〟の姿が消えた。先発の森下暢仁投手(政経3=大分商)が3回途中までで、2本塁打を含む5失点の大乱調。打線も相手エース・小島和哉(早大)を前に沈黙し、差は埋まらず0-8の完封負け。早大戦は1分2敗で勝ち点を逃した。



(明)●森下暢、入江、石毛、髙橋聖、米原―西野、清水風
(早)○小島―岸本
【安】(明)6(早)8

【本】(早)加藤①2ラン(1回)、福岡②ソロ(3回)

【三】(早)岸本(3回)、檜村(7回)
【二】(早)岸本(6回)
(明)◇犠打0 ◇併殺0 ◇残塁7 ◇盗塁0 ◇失策0


 長く、重い、2時間35分だった。連日の好投を見せていた森下暢が、疲れを見せ3回途中で降板。その後は2番手の入江大生投手(政経2=作新学院)が4回3失点のロングリリーフをするなど、4投手が救援する。一方で尻上がりに調子を上げる小島を前に「高い球に手を出してしまった」(逢澤崚介外野手・文4=関西)と、打線は沈黙。ベンチ入りした19人の野手のうち17人出場も、4回以降は2安打のみ。1回戦を含めて、小島が投げた18イニングで奪ったのはわずか1点だけだった。終始ベンチから閉塞感が漂い、悪い流れは断ち切れず。重くのしかかる敗戦となった。


 今こそ真価が問われる。今週末の最終カード・立大戦を残し、勝ち点はたった一つ。ここ5年間の秋、3位以下を経験していなかった明大にはとって、苦しいシーズンだ。歯車が合わないチーム状況に、指揮官も「4年生も、下級生も変わっていこう」(善波達也監督)と、奮起を求める。選手たちの思いは一つ。「応援してくださる方々に、少しでも恩返しができるように勝ち点を取る」(吉田有輝主将・商4=履正社)。最後の意地を見せるため、このままでは終われない。


[浜崎結衣]



試合後のコメント

善波監督

――今日はスタメンに4年生野手を起用しました。

 「もう一回何か起こらないかと思って起用しましたが、打てないですね」


――得意の秋シーズンで苦戦を強いられています。

 「今までなかったと思います。本当に残念だし、責任を感じています」


吉田主将

――今日の試合を振り返って。

 「応援してくださる方々に申し訳ない気持ちです」


――立大戦に向け、求められることは何ですか。

 「チームが勝つことだけを考えて、一人ひとりがすべきことを全力でやらなければ行けないと思います」


逢澤

――今日の敗因は。

 「ないです。みんなの責任です」


――今週末がラストカードです。

 「明治でやっていた集大成を見せられるように頑張ります」


森下暢

――今日の投球を振り返っていかがですか。

「見たままの結果です。悪いところが全部出ました」


――チーム状況をどう見ていますか。

 「4年生も、3年生以下も一つになれていないという現状が、こういう結果に表れていると思います」


入江

――次戦への意気込みをお願いします。

 「4年生と試合するのが最後なので、絶対勝てるよう頑張りたいと思います」