玉川大に1勝1敗 Aブロック昇格への望みつなぐ/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック

バスケットボール(女子)
2018.10.14

 前日の涙を笑顔に変えた。玉川大1回戦目は第1クオーター(Q)で出遅れ、2点差で惜敗。一転、切り替えて迎えた2回戦目では、序盤からシーソーゲームを繰り広げる。第4Qで攻め気を見せた明大が、68―59で勝利を収めた。連敗を3で止め、入替戦進出に望みをつなげた。


◆9・1~10・28 第68回関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館)

▼10・13 対玉川大1回戦(立大新座体育館)

明大64{18―23、17―21、16―13、13―9}66玉川大◯

▼10・14 対玉川大2回戦(立大新座体育館)

◯明大68{15―16、15―15、15―12、23―16}59玉川大


 1回戦目のスターターは、G藤野希生(国際4=埼玉栄)、G坂本真祐(情コミ3=山村学園)、F多久文乃主将(情コミ4=東京成徳)、F清水智央(文2=東京成徳)、C上澤果林(営4=大阪桐蔭)。2回戦目は、G小野尾梨紗(文3=昭和学院)、G藤野、G坂本、F多久、F清水。


 最終Qで意地を見せた。「やるしかない」(藤野)。前日に2点差で負けた玉川大相手に、強い気持ちで臨んだ2回戦目。追いつ追われつの接戦となるも、57―56で迎えた第4Q残り1分57秒、明大が均衡を破った。「相手のファウルがかさんでいたので、攻め気でやっていこうという話をした」と多久。主将自ら相手のファウルを誘い、フリースローを獲得して3点差。「行ける、行ける!」というベンチからの激励だけでなく、駆け付けていた女子ラクロス部の華やかな応援も加わった会場は、明大ムードに。極め付きは残り29秒、エンドラインから小野尾が華麗なドリブルでボールを運び、ゴール下の多久にパス。見事な速攻での得点に、会場は沸いた。この時点で点差は8となり、勝負あり。最終スコアは68―59、笑顔で試合を終えた。


 「交代で出場した子が点を決めてくれるとベンチも盛り上がるし、私たちもまた頑張ろうって気持ちを新たにできる」(多久)。1回戦目では出場のなかった鷹見柚香(商2=昌平)が、2回戦目では全Qで得点を決めた。「練習中からよくシュートが入っていた」(渡辺徹監督)というベンチスタートの鷹見は、計9得点の活躍。シックスマンの得点が、チームを勢い付けた。


 リーグ戦も残すところあと2戦となった。最終カードの相手は現在2位の青学大。この2戦に勝利すれば、入替戦出場への可能性がぐっと高まる。「大切な試合となるが硬くなり過ぎずに、楽しんでやっていきたい」(多久)。笑顔で終えるためにも、大きな二つの白星をもぎ取りたい。


[亀井笙子]


試合後のコメント

1戦目

渡辺監督

――試合を振り返ってみていかがですか。

「競るだろうということは予測していました。そういう試合こそ1本1本が大事になってくるのに、特に前半はイージーシュートを外してしまいました。また、相手の9番の3Pシュートがボンボン入りました。そこの抑えが甘かったです。明日は勝たないといけないので、しっかりやります」


坂本

――出だしが悪かったのはなぜですか。

「ディフェンスの声掛けがなかったからです。スクリーンされてスイッチするのか、それとも付いていくのかという基本的な声掛けがなかったのと、相手にオフェンスリバウンドに飛び込まれることが多かったです。そういうのがあって自分たちのペースに持っていけませんでした」


2戦目

藤野

――前日は悪かった出だしが、今日は良かったです。

 「声掛けをすることで全員の気持ちが前を向けていて、攻め気でできたというところは大きかったかなと思います」


――青学大戦に向けて、意気込みをお願いします。

 「一戦一戦、強気でやるしかないので、全員攻め気でリバウンドやルーズといった当たり前のことをしっかりできるようにしていきたいなと思います」


多久

――前日の試合後の暗い雰囲気から、キャプテンとしてどのように立て直しましたか。

 「昨日負けましたが、同時に立大が青学大に勝ったという話を聞いて、まだ自分たちに望みがあるっていうことが分かりました。また、泣いても笑っても残り3試合しかないので、それだったら笑って終わりたいし勝って終わりたいっていう気持ちがありました。そのために、チームの雰囲気が悪いままだと勝てないので、しっかり今日は楽しくやろうっていうのを一番に言ってやってきました。そこはみんなにも通じて、楽しくできていたと思うので、すごく良かったと思います」