届かなかった30m…課題残る上級生合宿

山岳
1999.01.01
 1年生を連れて臨む6月合宿の前に、上級生の力をつけるために行われた今回の合宿。
 昨年あまり合宿に参加できなかった2、3年生部員の経験不足を懸念し、短期間での体力強化を掲げて臨んだ。しかし入山前、濃霧が部員達の前に立ちはだかる。予定していたポイントまでタクシーを出すことができず、出発予定日にずれが生じてしまった。
 そこで急きょ、荷物を軽くして長距離を歩くというメニューに切り替えて訓練を行う。そして果敢に頂上へアタックするも、結果的には「体力が足りず、登頂することはできなかった」(三戸呂主将・理工4)。あと30mという所で登頂断念を余儀なくされた。
 数字にすればたったの30m。だが、上級生達が越えなければならない課題という名の頂は、想像以上に高かった。上級生の成長なくして、下級生の成長はない。「自分達は下級生の命を預かっている」(三戸呂主将)。今後迎える各合宿での上級生の踏ん張りがチームの明暗を分ける。