森下暢が1安打完投! 守り勝ち今季初の勝ち点獲得/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2018.10.08

 エースの貫録を見せつけた。先発の森下暢仁投手(政経3=大分商)は8回まで無安打投球。最終回に初安打から1点を与えたが、同点は許さず1安打完投勝利を収めた。打線が挙げた2点を守り切り、今秋リーグ戦初の勝ち点を手にした。


(明)○森下暢―西野

(東)●小林大―三鍋

【安】(明)5(東)1

(明)◇犠打2 西野(5回)、平塚(6回) ◇併殺0 ◇残塁6 ◇盗塁1 逢澤(3回) ◇失策1

 

 大記録まであと一歩だった。中1日での先発となった森下暢は、初回に3失点を喫した1回戦からしっかりと修正。立ち上がりからボールを低めに集め、凡打の山を築く。後半はさらに調子を上げ、8回には3者連続三振。ノーヒットノーランの可能性を残し、最終回を迎える。「やれるならやってやろう」と六大学史上25人目、明大史上8人目の快挙に向けて、意気込みは十分だった。しかし先頭の代打・梅山遼太(東大)に投じた初球のカーブは左翼手の前へ。スコアボードにはHのランプが灯った。

  それでも気落ちすることなく後続の打者と対峙(たいじ)。内野ゴロの間に1点を失ったが、最後は空振り三振でピンチを切り抜け自身2度目の完投勝利を挙げた。試合後は「完封できないのが自分の弱さ」と反省を口にしたが、チームに大きな1勝をもたらした。


 このまま連勝を続けたい。今カードの勝ち点で明大は立大と同率の4位に浮上。逆転優勝に向けて一つずつ順位を上げていきたいところだ。カギを握るのは打線の復調。今試合は逢澤崚介外野手(文4=関西)を1番で起用するなど、指揮官も手は打っている。「あと二つ取るチャンスがあるので、頑張ってやっていきたい」(善波達也監督)。負けられない戦いは続く。


[楠大輝]


 

試合後のコメント

善波監督

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「まずは、点がまた取れないなと。あとは暢仁(森下)がノーヒットノーランも見えていたんだけど、結局完封もできないで、残念でしたね」

 

――監督から見た今日の投球の感想は。

 「良いピッチングでした、本当に。本当に良いピッチングでした。でも、あそこで打たれちゃうのかと、それで点を取られちゃうんだなと(笑)」


西野真也捕手(政経3=浦和学院)

――東大戦の振り返りをお願いします。

 「東大には良いバッターは多いので、バッテリーで話し合って抑えられました。来週以降に反省を生かしたいと思います」


――昨日の試合後は何か話しましたか。

 「バッテリーとしては甘い変化球を打たれたので、ボールでもいいから厳しくいこうと反省をしました」


――森下暢の良かったところは

 「カーブが中心になりましたが、よく決まっていました。ストレートは引っかかっていたのですが徐々に修正できていました」


森下暢

――試合を振り返っていかがですか。

 「勝ち点を取れて良かったです。ストレートもカーブも他の変化球も腕が振れていたので良かったと思います」


――打たれたのはカーブでしょうか。

 「そうですね。ストレートを投げとけば良かったなと思っています(笑)」


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