スタメン5人入れ替えで打線つながる 今秋リーグ戦初勝利/東京六大学秋季リーグ戦

硬式野球 2018.09.24

 ついに初勝利をつかんだ。初回に平塚大賀内野手(政経4=春日部共栄)の適時打で2点を先制するなど、不振にあえいでいた打撃陣が躍動。それに応えるように、エース・森下暢仁投手(政経3=大分商)も粘投を見せ、7-4で今季リーグ戦初勝利を飾った。



(明)◯森下暢―西野

(慶)●菊地、石井、木澤、森田晃、津留﨑―郡司

【安】(明)12(慶)4

【本】(慶)中村(5回)

【二】(明)平塚(6回)(慶)内田(5回)

(明)◇犠打5 西野(2回)、北本2(2回、4回)、逢澤(6回)、森下暢(9回) ◇併殺0 ◇残塁12 ◇盗塁4 添田(1回)、内山(1回)、陶山2(3回、4回) ◇失策1


 名将による苦肉の策が功を奏した。これまでの不調を受け「突破口になれば」(善波達也監督)と、前日からスタメン5人を入れ替える大胆策で試合に臨んだ明大。これに奮起したのがリーグ戦では初の4番打者を務めた平塚だ。普段と異なり、4年生で先発出場したのは開幕から好調の続く渡辺佳明内野手(政経4=横浜)と平塚のみ。「(3年生以下に)背中で見せたかった」と、初回に貴重な2点右前適時打を放つと、第4、5打席にも右方向へ快音を響かせこの日猛打賞。「右方向に安打がでるのは調子のいい証拠」と、今後の試合にも期待のできる内容で勝利へ大きく貢献した。


 この1勝を弾みに。なんとか第3戦に持ち込んだことで逆転優勝への道は残されたが、窮地には変わりない。この日完投した森下暢も「負けそうになったらいく」と臨戦態勢は整っている。今季初、そして慶大からは4季ぶりの勝ち点奪取へ。全身全霊で陸の王者との最終決戦に挑む。

 

[小野原琢真]



試合後のコメント

善波監督

――大幅な打線の組み換えとなりました。

 「なにか刺激を与えたり、あとは調子のいい選手を使って突破口になればなと。非常に明るいというところまではいかないですが、効果はあったんじゃないかと思います」


――明日の投手起用についてはどのように考えていらっしゃいますか。

 「もう慶応に通用しそうなピッチャーをみんな送る感じです。流れはできたので、今度は勝ち点というところに向かって進んでいきたいと思います」


平塚

――スタメンの多くが3年生以下という中での起用になりました。

 「4年生は2人だったので、2人で引っ張っていく、背中で見せられればいいなと思ってやっていました」


――開幕から打撃好調が続きますがご自身の手応えはいかがですか。

 「普段通りやっていたら打てている感じなので、一生懸命頑張っている結果かなと思います」


陶山勇軌外野手(商1=常総学院)

――リーグ戦初出場がスタメンでの起用となりました。

 「4年生の大学野球生活を、自分のミス一つで終わらせてしまうような場面で、すごい緊張はしていました。逆に自分が頑張ればチームの流れを変えられるんじゃないかと思って全力でプレーしました」


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