風に苦しみながらも山邑がインカレへ/関東学生ターゲット個人選手権総括

アーチェリー 2018.09.09


全日本ターゲット個人選手権出場を争った今大会。明大からは19人が本選に出場。変わりやすい風が吹き付ける中、山邑祥次朗(営2=甲南)が21位に入り明大で唯一、全日本への切符をつかむ結果となった。

 

 

 

風が立ちはだかった。予選を勝ち抜き迎えた本選。予選では30m50mで競技が行われたが本選は50m70mのロングレンジでの戦い。「練習でも70mしかやらないくらい練習した」と八町友貴主将(政経3=明大中野八王子)。長距離への準備は整えていたものの、左右に激しく変わる風が明大を苦しめた。「試合中に直さないといけないこともあったが、直せなかった」(太田菜月・政経3=明大明治)。的を絞り切れず、悔しい結果となった。

 

厳しい展開が続く中、2年目の男が成長を披露した。大学入学後初の公式戦だった昨年のターゲット。山邑はチームトップの603点で49位と好成績でデビューを飾った。今年はその成績を上回る前半312点、後半300点の計612点で21位となり、三大インカレの一つである全日本ターゲット個人選手権への出場権を得た。高得点を生んだ要因は射形の修正にあった。「クリッカーを切った後に体が緩んでしまう」という自身の癖を大会前に解消。「緩まずにバチンと出せた」と納得の表情。一方で「前半はよく当たったんですけど、後半に緩んでしまった」と反省もある。「後半もいい形を続けられる体力と集中力を磨きたい」。挑戦者の目は次に向いていた。

 


インカレには1人のみの出場となるがチームとしても新たな一歩を踏み出そうとしている。これから定期戦や室内の試合が控える。「ショートハーフが主体になる。それをチーム一丸となってやっていきたい」(八町主将)。春に花咲くことを目指し、秋が始まった。

 

 

 

[中野拓土

 

 

 

試合後のコメント

 

八町主将

 

――試合中に意識したことは何ですか。

 

 「普段の試合で長くなってしまっていたので練習から早く打てるようにしました。本番でも良いタイムでできたのでそこは良かったです」

 

 

 

――チーム全体はどうでしたか。

 

 「全員が70m射てるようにやってきたのですが、もう少しできたという印象です」

 

 

 

山邑

 

――試合を終えてどうですか。

 

 「前半は頑張れましたが後半がやっぱり気を抜かずに頑張りたいなと思います。後半に集中してやれなかったので次は後半もしっかりやりきりたいなと思います」

 

 

 

太田

 

――試合に向けてやってきたことは何ですか。

 

 「70mを明大全体で練習していたんですけど、練習とは違って風も強く、反省点は多いのでこれをどんどん改善していけるように頑張りたいと思います」

 

 

 


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