最上級生が意地を見せる 早大とドロー/関東学生秋季1部リーグ戦

ハンドボール 2018.09.09

〝明早戦〟は両者譲らぬ好ゲームとなった。1勝1敗で迎えた秋リーグ第3戦。前半はエンジンがかかりきらず、終始早大ペースで終える。しかし後半に入ると4点あった点差をひっくり返す怒涛の追い上げを見せ、次につながる引き分けという結果で終えた。

◆9・1~10・7関東学生秋季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼9・8 対早大戦(国士大多摩体育館)
明大23{11-15、12-8}23早大

 流れをつかめなかった。前半は「自分のプレーができなかった」(大畠洋斗・政経1=法政二)と早大の堅い守りに阻まれ、攻め切ることができず。さらにディフェンスでも際を固めきれずに悪い流れのまま4点ビハインドで前半を終えた。


 転機は後半4分。宮崎大樹(営4=法政二)が気迫のプレーで立て続けに相手選手2人を退場させ、反撃のチャンスを作り出す。これを逃すことなく速攻プレーで着実に得点を重ね、一時は逆転に成功した。その後も取りつ取られつの激しい攻防を繰り広げ、なんとか粘り切って引き分けに持ち込んだ。

 キープレイヤーは4年生。「後半は4年がしっかりプレーをできた」と話した宮崎は、オフェンスでは本日チームトップタイとなる4得点を奪取。ディフェンスでもひときわ大きな声を張り上げ、チームに活気をもたらした。さらに主将の門馬優次郎(法4=法政二)、出口昴汰(商4=氷見)も少ないシュートチャンスをしっかりとモノにし、最上級生としての意地を見せた。

 明日の相手は春に白星を挙げている相性の良い東海大。「今日より危なげない試合にする」(宮崎)。次こそ攻め切って〝勝利〟の2文字を手にしたい。

[高野順平]

試合後のコメント
加藤良典監督
――4年生の起用が目立っていました。

  「学生スポーツは4年生がしっかりやらないとチームが締まらないと思うので、そこで4年生を使ってチームを勢いづけてもらおうと思って積極的に起用しました」

――勝ちきれなかった要因はどこにありますか。
  「立ち上がりからノーマークのシュートミスとか、相手のペースで4点差ついてしまいそこが最後まで響いたのかなと思います」

宮崎
――今日の試合を振り返っていかがですか。

  「結果、同点だったというのが最低限よかったです。立ち上がり、僕の入りが悪かったことが一番ダメなところで、それでも後半まくって勝てるチームになったというのは春リーグと違うところだと思います」

――悪い流れを後半断ち切りました。
  「もっとフォーメーションもしっかりそろうし、ディフェンスも一つ一つそろうし、際をやりきってなかったので、4年がそういうことをしてしまうとチームがまとまらないから4年がしっかりするようにしました」


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