敢闘をみせるも筑波大に惜敗 ベスト4進出はかなわず/日本学生選手権

水泳(水球)
2018.09.08

 あと一歩が遠かった。2回戦の相手は筑波大。序盤からシュートの決定力を欠き、第2ピリオドでは連続失点を許してしまう。終盤の追い上げもむなしく、9―11で敗退。悲願のベスト4進出とはならなかった。


◆9・7~9  第94回日本学生選手権

▼9・8  2回戦 対筑波大戦(相模原市立総合水泳場)

 明大9{1―2、2―6、1―1、5―2}11筑波大◯


 勝利への執念もわずかに実を結ばなかった。第2ピリオド、ミスが相次ぎ、連続失点を喫する。最大6点のリードを許し、迎えた第4ピリオド。大差をひっくり返すために行ったのはオールコートプレス。「負けたくない一心で戦った」(三城光主将・情コミ4=修道)と果敢に攻め、怒涛(どとう)の追い上げを見せた。しかし、あと2点及ばず無念の試合終了。逆転、そしてベスト4が見えただけに悔しい敗戦となった。


 敗戦の中にも爪痕を残した。対戦相手の筑波大は、春季リーグ戦2位の格上チーム。接戦に持ち込めたカギは、〝チーム力〟にあった。エース・増田隆広(商2=明大中野)の攻撃力を軸に、熊谷郁(営1=明大中野)、五味原魁(政経1=明大中野)の新たな得点力。そして春夏と力を入れてきたチームの武器である組織的ディフェンス。今季、つくり上げたチームの形だ。その集大成が、課題としていた終盤、見事な追い上げにつながった。


 次の世代に望みをつなぐ。三城をはじめとする4年生は今大会で引退。「伸びしろがあるチーム」(三城)と、新チームに期待を寄せる。「来年はインカレ、学生リーグで上位リーグに入れるように」(増田)。新チームは4年生から託された思いを胸に、さらなる飛躍を誓う。


[仁科せい]


試合後のコメント

明石将裕監督

――今日の試合の振り返っていかがでしたか

「昨日の試合の感覚のまま行ければ勝てる相手だったなとは思います。少し疲れもあり、相手のほうが上手でした」


――今年1年間の振り返りをお願いします。

 「リーグ戦を通して一歩前に進めたと思います。若い力がこのチームを引っ張る形になりつつあるのでチームとしてかなり変わった1年だったなと思います」


三城

――第4ピリオドには意地をみせました。

「負けたくない一心で戦って、意地で食らい付いていたと思います。勝つという思い一心でやってこれました」


――明大での水球生活を振り返っていかがですか。

「主将としてつらい思いも多く経験してきましたが、得るものもとても多かったです。とても恵まれた4年間でした」


――来年の後輩に期待することは何ですか。

「今の水球部は若い力を中心にいいチームなので、僕らの代が達成できなかった目標を達成して優勝目指して頑張ってほしいです」


増田

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「2ピリ目で点差が少し開いてしまい、最後まで引きずってしまいました」


――来年への意気込みをよろしくお願いします。

「今年も悔しい思いをしてしまったので、来年はインカレ上位、また学生リーグでも上位リーグに入れるように頑張りたいです」