石井が400メートル自由形で大会新記録! 初日で総合9位につける/日本学生選手権

水泳(競泳)
2018.09.08

 ついに開幕した日本学生選手権(インカレ)。400メートル自由形では石井茉宏(情コミ3=筑波大付)が大会新記録を叩き出し自身初のインカレ優勝を果たした。また200メートル背泳ぎに出場した湯原利佳(政経2=渋谷幕張)は自己ベストを更新する泳ぎでこちらもインカレ初V。チームに良い流れを持ち込んだ。

◆9・7〜9 日本学生選手権(横浜国際プール)
▼女子400メートル自由形
1位 石井 4分10秒54 
▼女子200メートル背泳ぎ
1位 湯原 2分10秒35

 落ち着きが結果につながった。400メートル自由形に出場した石井は予選を2位で通過。迎えた決勝のレースは前半の200メートルまで隣の選手がスピードを出していたこともあり我慢の時間が続く。しかし「焦らない。気持ちに余裕があった」(石井)とここから真骨頂を発揮。200メートルを切り返すと同時にスピードを上げるとラスト100メートルでトップを捉え1位でゴール。ラスト100メートルでの競り負けという課題を払拭する泳ぎで初優勝、大会新記録を樹立した。3日目の400メートル個人メドレーにも出場する石井。「二冠を達成したい」と自信あふれる笑顔で意気込んだ。
 
 さらなる飛躍を果たした。200メートル背泳ぎに出場した湯原。「気持ち良く入れた」と予選は前半からペースをつくり2位通過。「前半上げていく」と臨んだ決勝では隣のレーンの小西杏奈(中京大)に前半リードを奪われるも「焦らずに自分のペースで」とすぐに気持ちを切り替えた。焦らない泳ぎが功を奏し、残り100メートルで巻き返しに成功し1着でフィニッシュ。自己ベストを更新し、金を獲得した。昨年度は1年生ながら準優勝、今大会は優勝と着実に成長を遂げている湯原。「今までやってきたことは間違いじゃない」。自身の成長をかみ締めた。

 2つの優勝を果たし、総合9位につけている女子。目標のシード権確保は十分に狙える位置だ。「4年生のためにもしっかり泳ぐ」(湯原)と全員で最終日まで戦い抜く。

[岩田純]

試合後のコメント
石井
――良い記録が出ましたね。

 「2年くらいずっとタイムが伸び悩んでいて一昨年のインカレのベストからタイムが良くなかったので2年ぶりにタイムを更新できてよかったです」

――緊張はありましたか。
 「すごい緊張したんですけどレース前にみんなとハイタッチできて笑顔で入場することができました」

湯原
――自己ベストでの優勝ですが、いかがですか。

 「嬉しいんですけど、やはり上には上がいるのでしっかり日本のトップ選手と戦えるように頑張っていきたいです」


――女子チーム全体の調子はどうですか。
 「私も石井選手も優勝できているので波はできていると思います」