関東学生1部秋季リーグ戦事前特集(2)福田夕斗

アメリカンフットボール
2018.09.01

 勝負の秋が幕を開ける。2年連続で入替戦を味わっているグリフィンズ。しかし目標は日本一と目指す場所は揺るがない。〝臥薪嘗胆〟の思いで挑む今シーズン。チームの核であるLB#6茂木崇宏主将(政経4=佼成学園)と攻撃のキーマン・RB#9福田夕斗(政経4=日大三)にお話を伺った。

 

この取材は 8月30日に行ったものです。

 

福田選手

――秋に向けてはいかがですか。

「個人としては万全の状態で挑めるシーズンになると思っています。チーム全体としては例年に比べて、仲の良さというのはあるので、その点では昨年よりも一味も二味も違うものとなっています。そういったチームワークの向上というのが、昨年の慶應戦みたいなタイブレークになったときに力を発揮できるのではないかと思います」

 

――春に浮き彫りになった課題はありますか。

「課題が難しければ難しいほど、うちのチームは達成しようとするんですね。逆に甘い課題を与えてしまうと、それに甘えてしまうので、逆に達成できないという感じでしたね。そういう風潮になってしまっていたので、初戦の法政戦では〝いくら練習しても勝てない〟くらいの考え方で挑むことによって、出せる以上の力を発揮させようとしています」

 

――下克上の精神的な感じですか。

「そういう方が面白いですね。高校のときは常に勝つことが当たり前だったので、日本一にならなきゃ意味がないくらいの勢いでした。大学だったら関学とかは勝つのが当たり前の精神なので、そういうとこでやるより下位のチームでやって、日本一を目指すほうが面白いですね」

 

――夏合宿で得たものはありますか。

「オフェンス・ディフェンス共に良い形で刺激しあって、勝ちにこだわることを意識しながら練習していましたね。この8月というのは全ての物事について勝つということを意識付けました」

 

――今までと違うところはありますか。

「今年の合宿は例年に比べても、練習しましたね。攻守共に互いをライバル視しながら、練習できました。その点で今までのよりは密度が濃いものとなったと思います」

 

――福田さんから見た茂木主将はどのような存在ですか。

「茂木が一番練習して、一番声を出しています。全部自ら率先して、追い込んでかつ周りを見ているので、自分にプレッシャーをかけているなと思います。妥協できる面もたくさんあると思うんですけど、妥協せずにチームのことを思って、自分から動く、その姿勢がダントツですね」

 

――茂木選手に期待しているところはどこですか。

「茂木とは1年生の頃から一緒に試合に出させていただいて、その中で自分と茂木は一番経験を積んできていると思います。ここ3年のリーグ戦を振り返っても、大事なところでディフェンスで止めたりしたのが茂木なんですよ。試合のキーになるところ、大事なところ、止めてほしいなというところでタックルを決めてくれるのが、いつも茂木だったので、やはりそこは今回も期待ですね」

 

――4年間で思ってきたことは何ですか。

「とにかく勝つこと、自分自身が試合で結果を残すことですね。そしてチームを勝たせるということです。その気持ちは絶対誰にも負けていないと思いますし、現に誰よりも結果は残していると思うので、リーグ戦は自信を持っていきたいです」

 

――リーグ戦に向けて目標をお聞かせください。

「ラストシーズンになるので、やはりチームを勝たせるというのが私たち幹部としての使命だと思いますし、個人的にもまだまだなので、最後は良い形で良い思い出を残していきたいと思います」

 

[綾部禎]