関東学生1部秋季リーグ戦事前特集(1)茂木崇宏主将
勝負の秋が幕を開ける。2年連続で入替戦を味わっているグリフィンズ。しかし目標は日本一と目指す場所は揺るがない。〝臥薪嘗胆〟の思いで挑む今シーズン。チームの核であるLB#6茂木崇宏主将(政経4=佼成学園)と攻撃のキーマン・RB#9福田夕斗(政経4=日大三)にお話を伺った。
この取材は 8月30日に行ったものです。
茂木主将
――リーグ戦開幕を前にした気持ちはいかがですか。
「すごく緊張してますね。主将という立場もですし、4年生という最後の年に自分たちがどれだけできるのかという不安と楽しみな面もあり、いい意味で緊張感は持ててます」
――春のオープン戦を振り返ってどのような課題と収穫が得られましたか。
「1試合ごとにテーマを絞って試合に取り組んで自分たちが外的な要因に弱かったり、ディフェンス陣が相手オフェンスにやっているアジャストが遅いことなどが課題として見つかりました。成果としては高めに設定した目標に対して全員が一つになって取り組むことができました。充実したシーズンになったのかなと思います」
――5泊6日の菅平での合宿はどのような目標で取り組まれましたか。
「プレー数を増やしたことと、一人一人がメニューの一つ一つで勝ちにこだわることを意識して夏合宿はやっていきました。(その中での出来は)普段、八幡山でやる練習よりも全員が士気高く、モチベーションを上げて取り組み、本当にフットボールのことしか考えずに取り組めた期間だと思って一気に夏合宿で伸びた選手もいますし、そういった意味ではすごく実のある合宿だったと思います」
――合宿で思い出深いエピソードはございますか。
「日大の件があって選手と指導陣の関わり方でアメフト界だけじゃなくスポーツ界で話題になったと思うんですけど、自分たちは合宿最終日に4年生みんなで盛り上がりながら高橋(輝)ヘッドコーチをプールに突き落とすみたいな(笑)。ヘッドコーチとのコミュニケーションという面では日大とは違って明治は明治ですごくいい関係が築けてるのではないかと思います。(練習時は)しっかり指導してもらってオン、オフはっきりしています」
――合宿も終え、チームのまとまりはどう見えますか。
「開幕まで日数も減ってきて緊張感もすごくいい感じに持てて、今年は例年よりもハードな練習を全員で乗り越えてきたのでそういった意味ではすごい団結力もありますし、全員が一丸となって初戦へ向かってる感じですね。(ハードな練習とは)ダッシュ、トレーニング、プレー数を増やしました」
――リーグ戦を勝ち抜くために取り組んできた練習はありますか。
「去年とかもそうですし、ぎりぎりの試合で落としたのが多くてその要因として最後の最後でディフェンス陣が止め切れなかったり、オフェンス陣が取り切れなかったりというような部分があったので今年はそこで勝ち切れるようにツーミニッツの練習は多めにやっていますね」
――茂木主将にとって福田選手はどのような存在ですか。
「チームですごい選手を一人挙げるなら絶対福田ですね。自分はこのリーグで1番いいRBだと思ってるのでそういう選手と練習することでまだまだだなという自分の甘さを思い知らされます。彼は考えも自分のものを持っててそれをチームに浸透させてくれているのでそういった意味でも裏からチームを支えてくれています。オフェンスの中で1番自分にも他人にも厳しくできるのは福田ですし、秋シーズンも福田が1番走るので楽しみにしていてください」
――ディフェンス陣の仕上がりはどうでしょうか。
「秋はディフェンス陣がやらなきゃいけないというのも全員が自覚していて危機感を持ってできていると思います。絶対にこいつが止めるような選手はいないので全員で集まって止める意識をまだまだ甘いんですけど全員が口に出しながらやっていってます」
――初戦は法大、2戦目は早大と楽に勝てる相手ではないと思います。
「リーグ戦終盤になってくると疲労であったり、ケガ人とかがいたところでベストメンバーではない状態で戦わなければいけないんですけどその意味では今年はケガ人も少なく、今出せる最高の戦力で初戦、2戦目とぶつかれるのはいいことだと思っているので後は全員でやるだけですね」
――どのようなプレーでチーム貢献したいですか。
「まずはDLとLBでランを止めてその中で去年のシーズンはインターとかなかったので今年はボールを取れるようにしてチームに流れを持ってこれるようなプレーをしたいです」
――最後に目標と意気込みをお願いします。
「勝って勝って甲子園へいって日本一というのが目標です。どこかで負けてしまってもそれを引きずらず、次の一戦に向けて試合の一瞬の勝負に集中できるような環境をつくっていって全員がリーグ戦終わるまで切らさずにどん欲に勝ちにこだわっていきたいです。そこに最後結果が付いてくればいいと思います」
――ありがとうございました。
[坂田和徳]
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