インカレ閉幕 二ノ宮グレコ悔しい2位/全日本学生選手権

レスリング
2018.08.31

 4日間にわたるインカレが幕を閉じた。最終日のグレコローマンスタイル決勝では、97キロ級の二ノ宮寛斗(営3=岐南工)が2位、奥田海人(政経4=霞ヶ浦)はベスト8という結果を残した。

◆8・2831 全日本学生選手権(駒沢体育館)

[グレコローマンスタイル] 

82キロ級

奥田――ベスト8

▼97キロ級

二ノ宮――2位

 偉業達成とはならなかった。フリースタイルでの優勝で流れに乗っていた二ノ宮は、順調に決勝まで勝ち上がった。そして2冠まであと一歩の大一番。相手はフリースタイルでもヤマ場としていた山下拓也(拓大)だ。序盤から組み手で優位に立つも42秒。「自分が良い組み手を取った状態から投げられた」(二ノ宮)と体格差に苦しみ、投げ技で4点を奪われる。反撃の機会をうかがうが、1分24秒にもう一度投げを決められ2点を献上。その後守りに入った相手を捉えることはできず、0―6で敗戦。「優勝できずに情けない」(二ノ宮)。昨年度から成績を上げるも、両スタイル優勝の期待も大きかっただけに悔しさをにじませた。

 夏の成果が出た大会となったインカレ。フリースタイルでは初日を勝ち抜いた4選手中3名が2年生と下級生の活躍が光った。また「今後が期待できる選手」と小柳義人監督が挙げたのは57キロ級の加藤万豊(政経1=いなべ総合)。表彰台には届かなかったが夏合宿の成果を発揮し、格上相手に良質な試合内容を見せた。エース・二ノ宮がけん引し、チーム全体も確実にレベルアップしている明大。秋に向けさらなる飛躍を目指す。

[福田夏希]

試合後のコメント

小柳監督

――グレコローマンスタイルはベスト8の壁に阻まれました。

「グレコは専門にやっている人たちとの勝負なのですが、明大はそこまで手を回す余裕がなかったです。それでも二ノ宮は自分で努力して2位になっているのでそこは良かったと思います。自分で努力しないと強くなれないです。二ノ宮は率先してそういう姿を見せてくれています」

――今後はどこに焦点を当てて練習していきますか。

「試合運びですね。6分間しかないのですが、どういうレスリングをするかっていうのを教えてあげないとなかなか自分の実力を出せないまま終わることもあるので」

二ノ宮

――今日の振り返りをお願いします。

 「フリーで優勝していたので思い切りやれればいいかなって思っていたんですけど、決勝で負けてしまって優勝したことが消えてしまうくらい悔しいです」

――近い目標は何でしょうか。

 「まずは世界ジュニアがあって代表として行くのでしっかり。帰って来ても国体があって昨年のインカレ決勝で負けた相手と当たるので、勝てれば自信にもなりますし、勝てるかなという手応えは感じている部分もあるので結果を残せるようにしたいです。天皇杯に向けて学生の大会も全部優勝できるように。そしてシニアの全日本に臨めるようにしたいです」