二ノ宮フリー優勝! 自身初のインカレV/全日本学生選手権

レスリング 2018.08.30

 明大勢10年ぶりのインカレ優勝だ。2日目はフリースタイルと女子の決勝が行われた。97キロ級の二ノ宮寛斗(営3=岐南工)が自身初となるインカレ制覇。あと一歩届かなかった悲願をようやく手にした。


◆8・2831 全日本学生選手権(駒沢体育館)

[フリースタイル]

79キロ級

金子――ベスト8

▼86キロ級

佐々木雄――3位

土橋――ベスト8

97キロ級

 二ノ宮――1位

[女子]

▼68キロ級

福島――2位


 明大レスリング部に新たな歴史を刻んだ。二ノ宮の準々決勝の相手は山下拓也(拓大)。昨年度、同大会のグレコローマンスタイルで敗れた相手だが、今回は違った。開始直後テイクダウンで先制すると、その後は守りを徹底。「警戒されて、いつもと違う構えだった」(二ノ宮)と対策を取る相手に乗らず、スキを与えない。むしろ固い組み手で相手が挽回する余地をなくし、自分のペースへ。「考えながら試合ができた」(二ノ宮)と最初の2点を守り切り2―0で勝利。タックルだけではない、堅実な王者のレスリングでヤマ場を突破した。流れに乗った二ノ宮はそのまま準決勝、決勝も難なく完勝。多くの大会で入賞を重ねるも、これまで届かなかったタイトル。悲願の学生王者の称号をつかんだ。


 「流れを生かす」(二ノ宮)。女子68キロ級の福島宇美(営1=阿部学院)が2位、86キロ級の佐々木雄大(政経2=野田中央)も3位と全国の舞台で結果を残した。他にもベスト8が2人と、夏合宿の成果が早くも実った。夏を乗り越え、成長した明大。残るグレコローマンスタイルでも表彰台を目指す。


[福田夏希]


試合後のコメント

小柳義人監督

――フリースタイルを振り返って総括をお願いします。

「軽量級がケガばかりで結果を残せなかった反省はありますが、重量級の方が頑張ってくれたのでフリーは良かったです。来年に向けても3年生以下が頑張ってくれていいかなと思います」


――二ノ宮はインカレ初優勝です。

「全日本でタイトルを狙っているので、もっと上にいけるようにと思っています。点を取れるところで取る、守るところはきちんと守る、最低限のことが出来ていて良い試合運びだったと思います」


二ノ宮

――今の素直な気持ちはいかがでしょうか。

「昨年今年と2位だったので、なんとか3年生で優勝できて良かったという気持ちです」


――明大で10年ぶり優勝となります。

「久しぶりの優勝だと思うので、これで周りが盛り上がってくれればチームも良くなるかなと思います。また10年空かずにどんどん優勝者が出ればと思います」


福島

――初のインカレ、2位という結果でした。

「今回は本当に自分の調子も動きも悪くて、いい調整ができなかったので2位に入れたのも奇跡だと思っているし、実力で勝ったわけではないので悔しいです。高校の時からこれよりも大きな舞台も慣れているので緊張せずできました」



関連記事 RELATED ENTRIES