昨年のリベンジかなわず準決勝で敗退/東京学生優勝大会

柔道
2018.07.11

 厳しい船出となった。全日本学生優勝大会の予選にあたる今大会。18年ぶりの優勝を目指したが、準決勝で国士大の前に1―3で敗戦。4年ぶりに準決勝で姿を消した。    

◆5・27 第67回東京学生優勝大会(日本武道館)
▼明大――ベスト4

 実力を発揮できなかった。昨年勝利している国士大との対戦となった準決勝。0-2とされ、後がない五将の田中源大(政経4=高川学園)は落ち着いて相手をさばき、出足払いで一本勝ち。逆転勝利へ望みをつないだが、副将の並木泰雅(政経3=愛知県私立大成)が国際大会の優勝経験がある飯田健太郎(国士大)に先に奥襟を取られ指導3で万事休す。「メンタルが成長し切れていない」(猿渡琢海監督)と苦言を呈した。組手勝負で後手を踏み、1―3の完敗。大会を通じて「技に入るスピードがなかった」(田中)と課題を残した。

 1カ月後の全日本学生優勝大会に向けて立て直しを図る。「4年生を中心としたチームづくりをしていかないといけない」(猿渡監督)とチームの雰囲気に危機感を募らせた。それでも、田中の復調、1年生が3人出場と明るい要素がなかったわけではない。経験豊富な4年生、勢いのある1年生がチームを盛り上げ、今年こそ悲願を達成する。

[髙橋昇吾]

試合後のコメント

猿渡監督

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「最近2、3年は国士大には負けていなかったですし、決勝で東海大とやりたかったという思いも強かったので悔しいという思いが一番です」

――今日の収穫はありましたか。

 「田中が全試合一本を取ってくれたというのは大きな収穫だし、昨年と比較しても順調に仕上がっていたなと思います。全日本でも小川と二人でしっかり取ってくれれば戦えると思います。ただ、その他の部分で並木が国士大で飯田健太郎に何もできずに終わってしまって、練習の中ではかなり実力もついてきたし、やれるはずなんだけど、メンタル的な部分がまだ成長し切れていないと感じました」

田中

――チーム全体はどのように映りましたか。

 「3年連続2位だったので、今年僕が入学して初めて3位になってしまって、卒業していった先輩たちと実力の差があったと思いました。去年までは負けるような相手じゃないんですけど、チーム力の弱さが目立ったのかなと思いました」

――組手の対策はしましたか。

 「組手は良かったですが、そのあとの技のスピードやかける技が合っていない部分が多かったのでそこを修正していきたいです」