清崎が準V! 初の全国進出を決める/東京都ジュニア体重別選手権

柔道
2018.07.09

 各階級上位4選手が全国への切符を手にする東京都ジュニア体重別選手権。清崎竜平(政経2=鎮西)が準優勝を果たし、9月に行われる全日本ジュニア体重別選手権へ駒を進めた。

 圧巻の勝ち上がりをみせた。初戦から準決勝まで全て一本勝ちを決めた清崎。ターニングポイントとなったのは2回戦だった。昨年度の全日本ジュニアに出場している実力者・長濱快飛(日大)に背負投げを決める快挙で「ここから波に乗れた」(清崎)。その調子で決勝まで進出し、全日本ジュニアの出場権を手にした。清崎は昨年、無念の3回戦止まり。「一生懸命取り組んだ結果だと思う」(猿渡琢海監督)と1年間での成長を高く評価した。

 あと一歩だった。決勝で対戦したのは、岡田英志(順大)。「けんか四つを苦にしているところがあった」(猿渡監督)と語るように序盤から組み手で主導権を握られ、足払いで技ありを先取される。清崎は反撃を試みるも、有効な技を掛けることができずそのまま敗戦。「苦手な左組みの相手との練習や研究が足りなかった」(清崎)と新たな課題が浮き彫りになった。

  昨年度の快挙のようにはいかなかった。昨年度は軽量級を含む5選手が全日本ジュニアに勝ち進んだものの、今大会では90キロ級の清崎のみという寂しい結果に終わった。「勝ちにこだわる姿勢や執念が見られなかった」と猿渡監督は選手の意識に危機感を募らせた。その一方で、清崎にとっては次大会が自身初の全国大会。「全力を出したい」と意気込みは十分だ。全国の名だたる猛者たちにどこまで通用するか、今後の清崎に目が離せない。 

[荒川千那]

試合後のコメント
猿渡監督
--総評をお願いします。

「入賞者は清崎が2位ということで、清崎に関しては昨年の結果を考えると、今年は成長してくれたと思うし、次の全日本ジュニアに向けて、また、新たな強化をしていかないといけないなと思いました」
--入賞者が1人ということについては。
「2年生の軽量級がちょっと、不甲斐ない結果が多かった。昨年と同じような結果を期待していただけに、非常に残念だなと思ってます。勝ちにこだわる姿勢だったり、勝ちたいという執念、思いが試合の中身で見られないなと感じてるんで、そういう点も改めて反省してもらいたいなと思います」

清崎
――去年の東京都ジュニアでは悔しい結果でしたが、1年間で何か成長した事はありますか。

「去年と違って階級もが一階級上がって、力も付いて、1年間練習をやってきて、結果だけを求めて来たので本当に結果が出て嬉しいです」
――決勝の振り返りをお願いします。
「やっぱり、自分が苦手な左組みの相手との練習がまだちょっと足りなくて、研究も足りなかったかなって思います」