昨年の雪辱果たせず、ベスト8で国士大に敗戦/全日本学生優勝大会

柔道
2018.06.24
 昨年の悔しさを晴らすことはできなかった。学生の無差別団体戦の日本一を争う今大会。順調に勝ち上がり、迎えた準々決勝の相手は、東京学生優勝大会で惨敗している国士大。先鋒(せんぽう)の増山香補(政経2=修徳)が敗れ、流れを渡してしまうと、勝利を期待されていた小川雄勢主将(政経4=修徳)が手痛い引き分け。副将の田中源大(政経4=高川学園)が一矢報いるも、終わってみれば1-2の敗戦。17年ぶりの日本一はあえなく散った。

◆6・23~24 全日本学生優勝大会(日本武道館)
▼ 明大――ベスト8

 効果的な技を掛けきることができなかった。難敵・国士大との準々決勝。「僕らのことをよく研究していた」(川田修平・政経4=愛知県私立大成)とチーム全体を通じて組み手を制され、思うようにペースが握れない。0-1で回ってきた五将・小川、中堅・川田の4年生が決め手を欠き、引き分けに終わる苦しい展開に。「ポイントゲッターが機能しなかった」(猿渡琢海監督)と勝利を挙げたのは田中のみ。柱となる重量級でポイントを取ることができなかった。

 次なる団体戦は10月に尼崎で開催される全日本学生体重別団体優勝大会だ。「総合力、小さい方から大きい方まで戦えるような練習をしていきたい」(猿渡監督)と夏に強化を誓う。悲願の団体戦優勝へ。一皮むけてみせる。

[髙橋昇吾]

試合後のコメント
猿渡監督
――試合の振り返りをお願いします。

 「うちのポイントゲッターが機能しなかったのが大きな敗因の一つです。勝ちたい気持ちという部分で相手に負けていました。先鋒の増山が負けてしまって、この次のポイントゲッターである小川で流れを変えることができなかったのが全てです」
――どのような意気込みで臨みましたか
 「昨年の決勝でああいう悔しい負け方をしていますから、今年はしっかり東海大にリベンジするということを考えながら日本一を目指してやってきていましたのですごく残念です」
――尼崎へはどう練習していきたいですか
 「今日負けた悔しさは部員全体で共有していかなければいけないと思うし、この無差別の大会に向けて重量級を重点的に強化してきたのがあるので、次は総合力で戦えるような練習をしていきたいと思います」
川田
――組み手が苦しいように思いました。

 「まずまともに組んでくれないのと、こうすれば僕が技かけてこないということを理解していて、すごくやりづらかったです」
――国士大の東京大会との違いは感じましたか。
 「東京の時は試しみたいな感じで向こうも探ってたんだと思うんですけど、今回は雄勢(小川)が出てくるということもあってすごい研究してきたんだなと思います」