2日間の野営活動に密着!/トレーニングキャンプ

ローバースカウト 2018.06.22

 今キャンプのテーマは〝継(つぐ)〟。新入生にとっては明大入学後初めてのキャンプだ。上級生が下級生にキャンプで必要な知識や技能を継承し、今後の活動の基盤を作ることを最大の目標とした。


◆6・1718 那須野営場


 正午すぎにキャンプ地の那須野営場に到着後、まずは開村式が行われた。正装を着用した部員が広場へと集まり、厳かな儀式を挙行。国旗の掲揚、連盟歌の斉唱、監督、主将の挨拶という流れで進行した。国旗掲揚を任された阿部裕貴(文1=東京学芸大付)は「国旗を地面に付けないよう注意した。緊張したけど、しっかりとできてホッとしている」と、大勢の部員が見守る前で大役を果たしたことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。


部員一同、真剣な面持ちで臨んだ


 ここからいよいよ班の活動がスタート。下級生6名で1班を構成、全部で8班に分かれた。各班には『班付き』と呼ばれる3年生が1人ずつサポートとして付く。その他の3年生は主に運営側に回った。各班それぞれのサイト地でテントやタープ、立ちかまどの設営を開始。「テントやタープは少しでも角度を間違えると雨漏りしてしまう」(石津寛子・情コミ3=明大中野八王子)。立ちかまどの形や大きさも班によってさまざまだ。「上級生に教わったやり方がそのまま引き継がれるため、その人なりの造り方になる」(高輪真悟・文3=明大明治)。この日は夕方から雨が予報されていたため、設営には細心の注意を払いながら生活の拠点を設けた。


わずかな誤差が〝命取り〟になってしまう

 

 もちろん食事も自炊だ。最も重要になる火起こしだが「火が全然点かない!」と焦る班も。息を吹き込んだり、うちわをはたきながら風を送ったりと様々な工夫を凝らす。点火して一安心と思われたスキにもトラブルが発生。誤って鍋をひっくり返ってしまい、炊いていたコメを地面にこぼしてしまう班に遭遇した。「キャンプあるあるですよ(笑)」(筒井颯大・営2=一宮)と苦笑い。出来上がったご飯を口に運びながら「やっぱり外で食べるご飯は一味違いますね」(宮本和征・理工1=静岡)と普段とは違う環境での夕食を堪能した。どの班も火起こしには慎重だった


 夕食後、本来はキャンプファイヤーを行う予定だったが、この日は雨空のため屋根付きの広場で「スタンツ」と呼ばれるレクを開催。各班で考えたネタや劇を披露し場を盛り上げた。全員が笑顔を見せ、笑い声が響く。「昔に比べて部の雰囲気は明るくなりましたよ」(平良仁志監督)と、学年の枠を超えて楽しむ姿から部員同士の仲むつまじさが見られた。


  

 前日と打って変わって晴れ空に恵まれた翌朝。食事後に朝礼を行い、2日目の一大イベントであるパイオニアリングへ。くぎを一切使わずに資材とひもだけを用いる野営活動ならではの作業で、今回は3グループに分かれて巨大な信号灯を作成。木材の運搬や木々の接着、組み立てや採寸などを分担。2時間半ほど経つと徐々に完成形へと近づいた。「せーの!」と大きな声を掛け合いながら5メートル近い塔をゆっくりと建て上げる。「みんなで協力して一つのことを成し遂げると達成感がある」(宮本)。やり切った部員の表情からは充足感がうかがえた。完成した信号灯を立ち上げる瞬間


 たったの2日間だったが、書き切れないだけのドラマがあった。筆者が強く感じたのはローバースカウト部も〝体育会〟であることだ。キャンプを行うに当たっての計画をはじめ、当日の運営、設営や調理といった一つ一つの作業を部員が組織的に協力して行う。今キャンプの責任者を務めた竹村公太(理工3=錦城)は「どれだけ協力できるかが重要。我々はキャンプを通じて一つの社会を築いている」。競技として順位を決めるわけではないが、そこには〝チームプレー〟が確かに存在していた。


 2日間の日程を終え川原田昌徳主将(理工3=中津南)は「キャンプにおける創意工夫は1日にして終わらない。ここから色々なことに気が付いてほしい」と部員へのさらなる成長を期待した。ローバースカウト部の活躍はここからが本番だ。


 [丸山拓郎]


アルバムはこちらから→https://meisupo.net/album/detail/7


キャンプ後のコメント

平良監督

――2日間部員をご覧になっていかがですか。

 「まあまあできていたのかなと。1年生は初めてだし、その割には頑張っていました。今回は2年生が初めて班長、次長としてやるキャンプでね。まあその班長を中心に意識して上手くまとまってましたよ。3年生も計画書通りに頑張ろうとやっていたのは伝わりましたね」


――まだまだ部員に求めたいものはありますか。

 「内容的にもっと上にいかなきゃいけないかな。ボーイスカウト的にも技能とスカウト精神の向上を。まだまだ経験が浅いからね。他の体育会が上の大会を目指すように、我々も高い水準を求めていくように頑張ってほしいかな」


川原田主将

――2日間を振り返っていかがですか。

 「今回は0から1にするためのキャンプだったのですが、部活動の雰囲気だったりとかそういう代々伝わる伝統とかを1年生にも伝えられているのならいいかなと思いますね」


――非常にメリハリがあるなと感じました。

 「キャンプをしている部活なので楽しくないキャンプなんてやる意味はないなと思っていて、僕ら自身が楽しんで、身に付けるときにはしっかりと身に付けるっていう。オンオフの切り替えを大事にするようにしてます」



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