ライバル下し関東女王に! 文武両道掲げる1年生 越田真帆

射撃 2018.06.17

 今年度を占う一戦、関東学生春季大会。男子3位、女子2位と手応えを得る結果に。チームには頼れるルーキーが登場。個人戦で争う女子AP(エアピストル)では越田真帆(理工1=鶯谷)が優勝を飾った。

 

◆6・7~10 関東学生春季大会(長瀞総合射撃場)

▼女子AP

   越田――1位

   船見――3位

   関根――6位

  

 優勝後、越田は1年生らしいあどけない笑顔で話した。「自分の感覚も良かった。緊張もあったけど楽しかった」。これで東日本学生選手権に続き連勝。明大に現れたニューヒロインは関東射撃界を席巻している。

  

 鮮烈デビューの裏には同期の存在がある。「自分が強くなるきっかけを与えてくれた」(越田)と話す相手は同じAPを専門種目とする船見芽依(商1=日大櫻丘)。高校時代はIOCジュニア五輪でそれぞれ3位、4位に入るなど実力は伯仲していた。



そんな中、先に一歩抜け出したのは船見だった。昨年度3月に行われた冬季NT(ナショナルチーム)選考記録会。600点満点中568点をたたき出し、ジュニア日本新記録を樹立した。同記録会での越田は540点。ライバルの驚異的な記録に「人は568点撃てるんだ」。ただただ感心して並んだ数字を見た。しかしそれは羨望(せんぼう)のまなざしではない。すぐに浮かんだのは自分自身への期待。「じゃあ自分にもできるんじゃないか?」。

 

 そこから快進撃は始まる。約1カ月後、船見のジュニア記録に肉薄する563点をマーク。〝予感〟が間違っていなかったことを自らの実力で証明してみせた。さらに5月の東日本学生選手権でも公式戦初優勝。勢いそのままに今大会も栄冠をつかんだ。その成長ぶりは先輩が「(越田は)伸び盛り、負け知らずの女です(笑)」(劉炫慈・商4=日大櫻丘)と冗談交じりに語るほど。あふれんばかりの才能に自信が宿り始めた。

 

 

  「製図が終わりません…」。ひとたび銃を置けば理系女子としての一面も併せ持つ越

田。明大への進学理由を尋ねるとはっきりとした口調で答えてくれた。「自分は建築学科に行きたくて。(明大は)建築学科と射撃を両立できるような学校だと思って進学しました。よく友達にも『建築は大変なのに頑張るね』みたいなことを言われます。でも自分としてはずっと昔から建築に行きたいと思っていました。それだけは譲れなかったです」。

 

 授業の忙しさから本格的な練習ができるのは土日だけ。それでも「どれだけ集中して濃密な練習をするかが大事」と前向きに捉える。モットーは「楽しむこと」。射撃も勉強も、確かな志を携えて上を目指す。頂点までの道のりを楽しみながら――。

 

[楠大輝]


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