二ノ宮が雪辱果たし3位入賞 福島は健闘も5位/全日本選抜選手権

レスリング 2018.06.17

 全日本の大舞台で勝利を手にした。今大会3日目に出場したフリースタイル97キロ級の二ノ宮寛斗(営3=岐南工)が見事3位入賞。一方、女子68キロ級の福島宇美(営1=安部学院)は1回戦で敗れたが成長した姿を見せた。

 

◆6・1417  全日本選抜選手権(駒沢体育館)

[フリースタイル]

97キロ級

 二ノ宮――3位

 

[女子]

68キロ級

 福島――5位


 不調の中、結果を残した。昨年度の天皇杯で3位入賞した二ノ宮は、シードで2回戦から登場。相手は、前々年度の同大会で敗戦した安田(福井県嶺南東養護学校)だ。試合開始直後、技ありのタックルで立て続けに4点を獲得。しかし、第2ピリオド序盤のプレーから5月上旬の練習中に故障した膝の痛みが響き「守りに入ってしまった」(二ノ宮)と点差を縮められる。それでも再び点を追加し、7―5で白星を獲得。練習から遠ざかっていた間も、後輩への指導を通して動きを追及し続けた成果だ。その後、ケガの影響により準決勝を棄権するも全日本で3位入賞を飾った。

 

 堅実に成長する。明大に入学し男性選手との練習を通して力を付けている福島。以前1―10で敗北した相手との対戦も一味違った。「差を詰めてやろうと思った」(福島)と相手に合せるレスリングを修正し、積極的に得点を狙い奮闘。残り30秒で2点を献上し1―3で敗れたが、進歩を実感できる試合だった。

 

 見据えるのはその先だ。世界ジュニア選手権を控える二ノ宮。8月にはインカレも待つ。「少しずつ上も目指せる位置に来ている」(二ノ宮)。トップ選手として頂点を狙えるところにいるのは間違いない。ケガを乗り越えさらなる飛躍を誓う。

 

[福田夏希]

 

試合後のコメント 

二ノ宮

――今日の振り返りをお願いします。

  「1試合目の相手は2年間自分が成長できたか分かる相手だと思ったので、そういう気持ちで練習に臨みました。最初は良い動きができたんですけど、守りに入ってしまって後から追い上げられて良くない試合展開だったかなと思います」

 

――全日本で3位入賞です。

  「次の天皇杯からは直接オリンピックに関わってくるのでそれに向けてシード権が取れたのは一つ良かったかなというのと、3位目標だったのが少しずつ上も目指せる位置に来ているかなとも思います」

 

福島

――今日の試合を振り返っていかがですか。

  「前回の明治杯でも同じ方に当たって1―10だったので今日は絶対その差を詰めてやろうと思って、できなかったことを監督などに教えてもらいながらできるようにしたらちゃんと追い付いたんですけど、最後の最後で逆転できなかったので、次やるときはもっと圧倒してやり返せるようになりたいです」



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