東大に3―2で優勝に王手! 首位で最終戦へ臨む/東京六大学春季フレッシュリーグ

硬式野球
2018.06.07

 接戦を勝ち切り優勝へ向け前進だ。2回、指名打者・植田理久都選手(国際1=高松商)が左安打で出塁すると四球も絡め2点を先制。守備では投手陣が4人の継投で乗り切り、3―2で白星を挙げた。

◆4・28~6・8 東京六大学春季フレッシュリーグ(神宮球場)

▼6・7 対東大戦

 ○明大3―2東大


 後輩には負けていられない。2番打者として起用された田村翔大内野手(総合2=佼成学園)。ストライク球への積極的な打撃で初回から自身初安打を記録すると「一本出たおかげで気持ちに余裕ができた」(田村)。第3打席でも追加点となる中前適時打を放つと、5回には安打性の当たりに飛び込む好捕を披露。観客席で見守る上級生からも歓声が上がった。

 いまだリーグ戦でのベンチ入り経験はない田村。一方で、同ポジションのルーキー・小泉徹平内野手(商1=聖光学院)は既にリーグ戦で活躍している。法大2回戦では1点差に迫る適時打を放つなど、首脳陣への猛アピールを見せた。「小泉を越えられるよう、練習して周囲の信頼を得たい」(田村)。下からの突き上げを受け、先輩の意地を見せる。

 

Vへの道は開けた。法大との最終戦を残し、明大は3勝1分で首位につけている。連盟規定により、優勝が与えられるのは4勝以上を挙げたチームのみ。2位の早大は3勝2分で全日程を終了したため、優勝は明大に限られた。「意識しすぎず、いつも通り試合に臨みたい」(下田祥之学生コーチ・政経4=明大明治)。40度目の新人戦優勝を前に、視界は良好だ。


[谷山美海]

試合後のコメント
下田

 ――
見事接戦を勝ち切りました。

 「東大は前の試合で慶大に勝っていたので、厳しい試合になるだろうと思っていました。勝ち切れたのは大きいです」

――厳しい試合を勝ち切れた要因は何でしょうか。

 「スタメンでない選手も声を出してくれて、ベンチワークや出場選手へのサポートもしっかりやってくれていました。しっかり結果も残してくれて、ベンチ入りメンバー全員が一体となって戦えたことが要因だと思います」


――明日勝てば優勝です。

「特に意識することなく、いつも通りのことをやって臨みたいです」

 
田村
 ――
打席にはどのような意識で臨みましたか。

 「元々打撃の調子は良かったので、ストライクで来た球は振って合わせていこうと思っていました」


――
優勝に手が届きそうです。
 「接戦であっても勝てば優勝できるので、一戦一戦戦っていこうと話しています」

――今後への意気込みを聞かせてください。
 「練習をして周りからの信頼を得たいです。守備も打撃も練習して、小泉を越えられるよう頑張ります」