佐々木が出場決定戦に勝利し全日学出場を決める/関東学生選手権

空手
2018.06.04

関東学生選手権が日野市市民の森ふれあいホールで開催された。佐々木京也(法1=保善)が4回戦で敗れたものの、全日本学生選手権懸けた決定戦で勝利し、全国出場を決めた。         


◆6・3 第46回関東学生選手権(日野市市民の森ふれあいホール)

▼男子個人組手

 佐々木――4回戦敗退
 清水、迫、田村――3回戦敗退
 渡辺、伊藤、久野――2回戦敗退

 山田――棄権


 土壇場での紙一重の勝利だった。他の明大の選手が敗れ、残す希望は佐々木のみになった。その中で、挑んだ小林優太(明海大)との出場決定戦。後がない状況でも、序盤から果敢に攻め込み、27秒で相手を倒しての突きで3点を先取。「今日は突きがあまり決まっていなかった」(佐々木)中、大一番で相手の攻めをうまく利用し、流れを見事に引き寄せた。その後攻防が続き、1分49秒には同点とされるが、先取点を取ったため勝利を収めた。1点を争う接戦を制し、安堵(あんど)の表情を浮かべた佐々木。勝ちへのこだわりが勝利の女神を振り向かせた。


 次の舞台はさらに強者が集う全日本学生選手権。明大空手部の思いは1人の男に委ねられた。1年生らしく勢いでさらに上位を目指す。最上級生も「佐々木は一番練習に真面目に取り組んでいる。しっかりサポートしていきたい」(清水一歩・法4=世田谷学園)。ルーキーの活躍を真摯(しんし)に受け止めた。「一戦一戦勝っていきたい」(佐々木)と、課題である初戦の入りを修正し、明大の代表として全国の舞台でも勢いのままに旋風を起こす。


[小畑知輝]


試合後のコメント

清水

――今大会を振り返ってみていかがでしたか。

「結構練習は引き締まっていて、自分たちなりに頑張ってきましたが、勝負どころで勝てなかったです。1点に執着する気持ちとかが一人一人足りていなかったです。絶対に1点を取るっていう気持ちがまだないです。そういう気持ちの緩みが試合に出てしまって負けたかなと思います。もう少し、引き締めていかないといけないですね」


――次は8月に和道会全国競技大会があります。

 「3連覇している大会ですので、今年もしっかり優勝したいです。実戦形式の練習を多くして点を取る意識を付けていきたいです」


佐々木

――先月の団体戦での敗退から個人としてどのような事に取り組んできましたか。

「東日本の時に初戦とかで負けていたので初戦に照準を合わせるようなアップをしようと思っていました。だから今日はいつもより動けていたと思います。今日の初戦は上出来ではないですけど、前の初戦よりは良かったと思います」


――全日本への意気込みをお願いします。

「やはり全国の方が強豪は多いと思います。力負けなどしてしまうかもしれないですけど、まだ1年生なので勢いで勝ちたいです。目標は優勝と言いたいですけど、まずは一戦一戦勝っていきたいです」