春関閉幕 夏・秋に向けてさらなる成長目指す/関東学生トーナメント総括

硬式庭球
2018.05.09
 1年生を含め、新体制で挑んだ初めての大会。出場した選手全員が死力を尽くすも男女単複ともに昨年の最高成績であるベスト4入りならず。各個人で悔やまれる形で春関を終えた。

 思うような成績を残せなかった。シングルスは昨年のリーグ戦で好調だった蓮見亮登(営2=東京学館浦安)がまさかの初戦敗退。2回戦に駒を進めた本城和貴主将(政経4=東山)、池添克哉(商4=札幌日大)、中村彰宏(理工4=筑陽学園)ら3人も善戦したが惜しくも3回戦進出とはならなかった。ダブルスでは夏関でベスト4入りを果たした合戸廉太郎(法3=大分舞鶴)・安増篤史(商3=折尾愛真)組が3回戦で室内インカレ優勝の、坂井勇仁・田中優之介組(早大)と対戦。第1セット序盤で2ゲームを連取するも、後半は相手の強烈なサーブリターンに猛追を受ける。「全部の面でこっちが勝っている部分がなかった」とそのまま主導権を握られ、ストレート負けを喫した。
 女子勢も単複ともに納得のいく結果は得られなかった。シングルスではルーキーの稲葉あす果(国際1=野田学園)が4回戦に進出するも、昨年王者の森崎可南子(筑波大)に完敗。「全く歯が立たなかった」(稲葉)と上位層とのレベルの差を実感したゲームになった。ダブルスでは高校時代からの先輩後輩関係に当たる、金山晴菜(政経2=野田学園)・稲葉組が3回戦で辻絋子・大河真由組(早大)と対戦。金山のストロークと稲葉のボレーで試合を展開しようとするも「自分たちのプレーを出せかった」(金山)とうまく流れをつかむことができず。セットカウント0―2で敗れ、ベスト16にとどまった。

 3カ月後にはインカレ・夏関・リーグ戦と立て続けに試合が重なる。それらの大会で勝ち抜くために本城は主将になってからチーム内で競争意識を持たせることに重きを置いた。日々の練習量を昨年より増やし、選手同士が切磋琢磨(せっさたくま)できるような環境づくりに努めている。改革を選手の成長に直結できるかどうかが、夏・秋の大会で上位進出するためのカギとなってくるはずだ。

[綾部禎]