小川、悔しいベスト4も世界選手権代表決定!/全日本選手権

柔道 2018.04.30
 頂点を極めることはできなかった。無差別級の日本一を争う今大会。3年連続の出場となった小川雄勢主将(政経4=修徳)はベスト4に終わった。王子谷剛志(旭化成)と対戦した準決勝では開始直後に技ありを献上し、その後の猛攻実らず敗れた。それでも、過去の成績が認められ100キロ超級での世界選手権代表が決まった。また、神垣和他(商1=崇徳)も出場。2回戦で世界無差別選手権代表の影浦心(日本中央競馬会)に開始直後に抑え込まれ敗退した。

 奇襲に遭った。大会連覇中の王子谷との顔合わせになった準決勝。34秒、王子谷に「一回も見たことない足技」(猿渡琢海監督)と出足払いを受け、技ありを先取された。巻き返したい小川は内股、払い腰で応戦。完全に小川に流れが傾き、指導二つを与えた。しかし「(相手が)守りに入っていたので、なかなかこじ開けることができなかった」(小川)。結局技によるポイントが奪えぬまま試合終了。目標の優勝には届かなかった。

 ついに世界の大舞台に立つ時が来た。無尽蔵の体力と勝ち切る柔道が評価され、世界選手権代表初選出。「選ばれた場所で自分の力を最大に出したい」(小川)と世界の猛者を一泡吹かせてみせる。

[髙橋昇吾]

試合後のコメント
小川
――本日の試合を振り返っていかがですか。

「惜しい試合と言われましたけど、負けは負けなので。これから何が悪かったのか見直したいと思います」
――代表もかかっていましたがそこは意識しましたか。
「世界選手権は自分が選ぶわけではないので、優勝するという目標だけ掲げてこの試合に臨みました。3位には満足していません」
――昨年の自分を超えることができましたか。
「去年の自分よりは進歩はしていると思いますが、それでも優勝に届くには僕の力が足りなかったのかなと思います」

父・直也氏(平2営卒)
――今日の結果への率直な感想をお願いします。

「落とし穴にはまっただけで、力がないということではありません。体は十分動いていたし、この結果はそんなに重く受け止めず、世界を狙っていくという姿勢で良いと思います」
――この一年は大きく成長を遂げました。
「まだ五輪まで2年後ということを考えれば、本当にこの1年で良いきっかけをつかめたのかなと思います。雄勢の場合はまだ発展途上なので、彼の柔道人生の中でこの負けは非常に良い経験になったのではないかなと思います」

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