成功率低迷で苦しい幕開け/全日本学生個人選手権

ウエイトリフティング
2018.04.28
 表彰台から明大のユニフォームが姿を消した。全国の重量挙げ学生チャンピオンを決める大舞台。本日行われた3階級を見ると、前年は北出光茂(政経3=ルネサンス大阪)ら3人が表彰台に上り詰めたが、今年はどの選手も成功率の低さが響き下位に沈んだ。
◆4・27~29 第64回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)
▼56キロ級
 7位 北出 S94 J120 T214
▼62キロ級
 10位 志村 S99 J125 T224
 錦織 記録なし
▼77キロ級
 畑中 記録なし

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 負の連鎖を断ち切れなかった。56キロ級前年覇者・北出はスナッチ、ジャーク1本ずつの成功にとどまった。重量の大きいトレーニングから手首のケガを誘発。さらに大会前の減量に苦しみ、水分不足で足のつりを引き起こし試技に集中し切れなかった。すると続くように錦織亮(政経4=米子工)、畑中佑介(法2=榛生昇陽)ともにジャーク1本目にてこずり、1本も差せず記録なしに終わった。一方、大学公式戦デビューを飾った志村優人(政経1=埼玉栄)はスナッチ3本目で自己ベストを更新しプラット上で笑顔を見せた。「成功率が悪かった」と自身は反省点を口にしたが良い滑りだしで手応えをつかんだ。

 いつまでも過去を振り返らない。錦織、北出は次戦こそは「スタート重量を確実に取れるように」と口をそろえた。個人インカレはまだ1日目が終了したばかりだが、さらに一本一本の精度が求められる団体戦に向け鍛錬していく。

[西山はる菜]

試合後のコメント
錦織
――試合に向けての調整、アップは順調でしたか。

 「緊張とかもあまりなくうまくいっていたのですが、なぜ成功できなかったのか分からないです。それを見つけるために今から練習していきます」
――今後の目標を聞かせてください。
 「今回のスタート重量を次は完璧にとるのが今の目標です」

畑中
――試技を振り返っていかがでしたか。

 「スナッチの1本目は調子が良かったのですが、そこから2本目まで十何分あいてしまいました。1回練習場に戻って調整してのですが、最初のアップより変な動きになっていたところがありました。そこが一番駄目だったところです。ジャークはスタートが自己ベストより1キロ下と爆弾スタートになってしまって。それに対して気持ちで負けていた部分もあったのかなと思います。1本成功だったのが悔しいです」
――今後の目標を聞かせてください。
 「6月に地元の国体予選の試合があってそれに向けて頑張りたいのと、東日本のときに右規さん(佐藤・政経4=宇佐)に勝ちたいなというのがあります」