記録突破ならず 今後の成長を誓う/六大学記録会

ウエイトリフティング
2018.04.01
 悔しい結果となった。来月の全日本個人インカレ標準記録突破を狙い3人が出場した。寺澤寿喜(営1=滑川)、戸田樹(政経2=白鴎大足利)は自己ベストまであと一歩及ばず、元木雅人(農3=奈良朱雀)はジャーク競技を棄権し記録なし。いずれも標準記録には届かず振るわなかったものの、自らの状態を把握でき、シーズン序盤に良い腕試しの機会となった。

◆3・31 第9回六大学記録会(早大体育館ウエイトリフティング場)
▼77キロ級
 寺澤 S110 J130 T240
▼85キロ級
 戸田 S105 J130 T235
▼105キロ級
 元木 記録なし

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル


 寺澤は、スナッチ110キロ、ジャーク130キロとそれぞれ自己ベストを下回った。昨シーズンは好調ぶりを見せていたが、腰のケガにより冬季練習をほとんど積むことができずようやく先月に復帰。現在は完治したものの練習不足の影響を拭いきれず。今大会は、全日本個人インカレの標準記録突破を目標に挑んだだけに「もう少し伸ばしたかった」と悔しさをにじませた。しかし、スナッチ3本目では自己ベストを1キロ更新する114キロに挑戦するなど収穫も得た。今後は9月の東日本個人インカレに向けて、冬のブランクを埋めつつパワーアップを図る。

 自分との闘いは苦しいが前向きに努力を続ける。戸田は試技を振り返り「現状ではこんなものかなというのと、すごく悔しいのと半分半分」。1月にヘルニアを発症し練習を思うようにできない間、上体のトレーニングに励んだ。その成果が現れジャーク1、2本目は上体でうまく刺しきり、3本目で136キロに触るなど手ごたえをつかんだ。一方、目標としていたトータル260キロには届かず焦りを感じた部分もあった。まずは自らのケガと向き合い、着実に状態を取り戻していく。

 チームとして、次戦はいよいよ学生個人の頂点を決める全日本個人インカレだ。それだけにハイレベルな試技が予想されるが、臆せず1キロでも上の記録を狙い、表彰台、優勝を勝ち取りたい。まずはそれぞれが調子を上げベストコンディションで挑めるように励む。

[西山はる菜]

試合後のコメント
寺澤
「(今日振り返って)本当に悔しい結果になってしまって。ケガがあったのでその復帰戦としてはまあまあだったのですが、もう少し伸ばしたかったです。(ケガは)冬の間に腰を痛めてしまって全く練習ができなくて、3月くらいに復帰した感じです。今は完治して万全の状態です。(この大会は)記録というよりも確実に6本成功、そして全日本個人インカレの標準記録突破を狙っていましたが達成できず残念です。この大会で新1年生も多く出場したので、今後負けないように頑張りたいです。(今後は)とりあえず9月の東日本に向けて頑張っていきたいです」

戸田
「1月にヘルニアになってしまって、それが響いて全然うまくいきませんでした。トータル260キロが目標ではあったんですけど、それには遠く及ばないなという感じです。ケガしてからはずっと上体の筋トレばかりやっていたので、ジャークで136キロに触れたのは良かったかなと思います。現状ではこんなものかなというのと、すごく悔しいのと半分半分ですね。先輩たちにも助けてもらっているので、また頑張ります。(今後は)とりあえず、休みます。気持ちを切り替えるためにもまずは休みたいなと思います。後輩も入ってきて、新1年生がすごく頑張っていて、フレッシュな雰囲気もありますし、それを見て自分も頑張ろうと思います」