リーグ戦開幕! 女子は完勝で好発進/関東学生1部リーグ戦
アーチェリー
2018.03.25
リーグ戦が開幕した。5試合を戦い、上位に入賞すると王座進出が決まる今大会。初戦となったこの日は男子が早大、女子は中大と対戦した。
男子はエース・米谷洋祐(商3=県立座間)がチームトップの646点を出すも、経験者擁する早大に点差を広げられ敗戦。それでも、リーグ戦初出場の花井大起(政経1=明大中野)と大西恭平(法1=国学院)の1年生コンビがチーム2番手、3番手に入り躍動。次戦以降が楽しみな結果となった。
女子は個人インカレ覇者・太田葉月(政経2=明大明治)の640点を筆頭に、本橋佳奈(政経2=明大明治)、リーグ戦初出場となった松原安莉(商1=湘南白百合学園)の3人が600点超の高得点を叩き出した。中大を圧倒し、見事に白星。開幕から好スタートを切った。
次戦は男子が強敵・慶大、女子は一橋大と対する。「相手がどこであろうとベストを尽くせるように頑張りたい」(高井智久主将・商3=実践学園)と強豪相手にもひるまない姿勢を示した。また、女子リーダーの吉原彩夏(文3=蕨)も「今日みたいな雰囲気で毎試合できればいい」と連勝に向け前向きに意気込んだ。
[髙橋昇吾・丸山拓郎]
試合後のコメント
[男子]
高井
「個人としては、リーグ戦の初戦の割には悪くはなかったと思います。ただ、後半の30メートルは自分たちの射ができたと思うのですが、それまでに緊張などが影響してうまく噛み合ってくれない選手がたくさんいました。その点で、点数が思うように伸びきれなかったのかなという思いはあります。初めから1戦目は緊張するだろうと思っていました。その中でも、応援しているときにも言いましたが、選手がいつも通りの環境で打てるように応援してあげようとやっていました。それは、選手が点数を出してくれたので、多少ながらうまくいきました。良かったところは、アーチェリーは再現性が求められるスポーツなので、50メートルを打って、緊張がほぐれて、30メートルでは選手がいつも通りの射をできたところです。今大会に向けては、再現性を高めるにも72射を打ちきる中で、筋力が必要になるので、矢数をこなして試合で力まずにできることを目指して矢数をこなしてきました。新2年生が出場しました。リーグ戦前までは4年生がチームを引っ張ってきましたが、様々なことがあって練習時間が確保できない中で、後輩が出てきてくれたのは来年にも期待できますし、リーグ戦期間中にも成長するので、自信にはなりました。次戦は慶應義塾大学で厳しい戦いになると思います。それでも、自分たちの射をして、結果として点数が付いてくると思うので相手がどこであろうとベストを出せるように頑張りたいです」
米谷
「非常に入りが悪かったです。40点台が続いてしまいました。最近、緊張はなかったのですが、久しぶりに緊張しながらやっていました。逆に言えばこれを生かして30メートルでは良かったのでまとめられたのかなという感じです。リーグ戦は頑張っていきたいというのはありますが、ただ頑張るだけではいけないので、なるべく数字を目標にして、東日本大会に出場できるようにやっていきたいです。残りの4戦でいかに調子を上げられるかだと思います。今日に関しては下級生には脅かされてはいませんが、近づかれつつあるのでこれは嬉しいですし、もっと自分が頑張って突き放して引退したいです。負けたく無いです。早稲田に関しては、同級生2人がすごく強くて、王座も良いところまで出ていて格上です。良かった点は、新2年の花井や大西が点を出していて、2人としても良い点が出たと思います。良い入りができたので、次につながったと思います。自身は、入りが悪かったなりに、まとめることができました。次戦の慶應義塾大学も格上ですが、個人としてはやれることは決まっているのでしっかりとやっていきたいです」
田村亮祐(文2=翔陽)
「チームとして3800点を越えることができませんでした。それでも、自分としては出しきれた試合でした。全体的に点数が低かったですが、伸びしろがあると思います。自分の点数には納得していません。途中で感覚が良い時がありましたが、次に生かすことができませんでした。最終エンドではいつもは点数を見ないようにしているのですが、点数を気にしてしまって意識してしまいました。射を打つ場所はどちらでも良いと思っています。打ちにくさも無いですし、ペアもみんな一緒です。良かった点は10点を打てた射は、完璧でしたのでそこです。点数的には満足できていないので調子を崩さがないように意識していきたいです」
花井
「自分としては、普段の練習のアベレージくらいの点数を出せたのでやれることはやれたと思います。チームとしては、4年生の先輩が緊張されていたようで、点数が伸びて来なかったです。チーム全体で点数を少しずつ上げて、6人の点数が良くなったらなと思います。リーグ戦初出場でしたが、最初は緊張しましたし、射は思うようにいきませんてましたが、後半はいつも通り以上のことができました。良かった点は後半自己ベストタイの点数を試合で出せて、よかったです。リーグ戦に向けて、いつでもアーチェリーのことを頭に置いておいて、ふと思い出したときに、何かしようと意識してきました。次戦は、5戦の中で一番強い相手なので、自分のやることをやって自己ベストを出せるようにやっていきたいです」
大西
「いつも誰かしら1人はずば抜けて点数が高い人がいるのですが、今回はそのような人がいなかったので、そういう人ができれば4年生にいて欲しかったというのはあります。個人としては、自己ベストだったので良かったです。初めての一軍戦でした。先輩方からプレッシャーに感じなくていいよと声をかけてくださって、気持ちはプレッシャーに感じませんでした。いつも練習で630点くらいなのです。自分の力が出せて良かったです。リーグ戦に出たいというよりは、Aチームに上がりたいという思いで、練習を頑張ってきました。あまりチームのためとか考えないで自分の弱点をカバーしながらやっていきたいです」
[女子]
吉原
「みんな地に足をつけて集中してできました。試合前には、練習でやるべきことはやってきたので自信を持ってやるようにとの話はしました。(リーダーとして迎えた初試合)緊張はしてたんですけど、自分としては練習通りの点数が出たのと、結果として勝つことができたので非常に安心しています。(チームの雰囲気は)練習試合を重ねて徐々に良くなってきたのが、リーグ戦でもいい形で出ていました。声もよく出ていて、非常に良かったと思います。(自身のスコアについて)ここ最近あまり良くなかったのですが、今日は特に30メートルが伸び伸びと射ることができていたので、そこは良かったと思います。太田がエースとして点数を引っ張ってくれました。あとは1年生もこの試合の緊張に飲まれず、いつも通りプレーしてくれたり、声も出してくれたりしていたのですごい良かったです。(メンバーの決定)私が決めました。基本的には前の週で点取りが良かった順に決めているので、上から決めていきました。(見えてきた課題)個々にまだまだ伸びしろがあるので、そこをもうちょっと詰めていきたいのと、試合は5戦もあって長いので、今日みたいな雰囲気を毎試合できるようにしていければなと思います。今日みたいな雰囲気がつくれれば勝てると思うので、気持ちを切らさずに集中してやっていきたいと思います」
太田
「今日は前半がすごく調子が良かったので気持ちよく、チームの雰囲気も良かったので楽しくやることができました。応援に対して選手も応えるように心がけました。目標は超えることができたので良かったのですが、やっぱり30メートルをもう少し自分的には当てていきたいなと思っているので、もっとチームのために点数を出したいです。(課題は)今日は眩しかったので、そこは次回以降どうにかしたいです(笑)。サングラス持ってないのでどうしようもないのですが、揃えます(笑)。あとは、低い点をうってしまった時に落ち込んでしまったので、そこは次回から気をつけたいです。チームの雰囲気は良かったので、リーダーが気負っているというのはなかったと思うので、雰囲気をつくることができたのはすごく良かったです。次も多分晴れると思いますし、午前試合なので体をよく動かしてみんなでチーム新記録を出せるくらい頑張ります」
松原
「初めてのリーグ戦だったのですごい緊張しました。50メートルの出だしはすごい硬くなってしまって、いつも通りにいかなかったのですが、周りに励ましてもらって何とかスコアは出すことができたので良かったです。(メンバーが決まったのは)金曜日です。結構点数を出していたので、入るっていうのは何となく分かっていたのですが、緊張を感じながら頑張らないとっていう気持ちになりました。個人的には最近になって急に点数が伸びたので、いつもの練習の感じからすると試合で緊張してどれだけ点数が下がるか分からなかったです。練習よりは下がったのですが、それでも600点を超えることができてホッとした感じです。チームの勝ちに貢献できてたなら良かったです。(課題も見えましたか)そうですね。30メートルの点数がもう少し伸びたらいいなと思うのと、50メートルは299点出ていたのでも自己ベストを更新できるくらい、緊張に勝てるようにすることが課題かなと思います。まだ経験が浅いので、今日も眩しかったりとか天候に影響を受けたんですけど、そういった試合ごとの射場の雰囲気とかコンディションにのまれないように、雨でも風でも天候に左右されないように安定するように今後は改善していければなと思います。次は2回目なので、いつも通りできるようにしたいです」
次戦は男子が強敵・慶大、女子は一橋大と対する。「相手がどこであろうとベストを尽くせるように頑張りたい」(高井智久主将・商3=実践学園)と強豪相手にもひるまない姿勢を示した。また、女子リーダーの吉原彩夏(文3=蕨)も「今日みたいな雰囲気で毎試合できればいい」と連勝に向け前向きに意気込んだ。
[髙橋昇吾・丸山拓郎]
試合後のコメント
[男子]
高井
「個人としては、リーグ戦の初戦の割には悪くはなかったと思います。ただ、後半の30メートルは自分たちの射ができたと思うのですが、それまでに緊張などが影響してうまく噛み合ってくれない選手がたくさんいました。その点で、点数が思うように伸びきれなかったのかなという思いはあります。初めから1戦目は緊張するだろうと思っていました。その中でも、応援しているときにも言いましたが、選手がいつも通りの環境で打てるように応援してあげようとやっていました。それは、選手が点数を出してくれたので、多少ながらうまくいきました。良かったところは、アーチェリーは再現性が求められるスポーツなので、50メートルを打って、緊張がほぐれて、30メートルでは選手がいつも通りの射をできたところです。今大会に向けては、再現性を高めるにも72射を打ちきる中で、筋力が必要になるので、矢数をこなして試合で力まずにできることを目指して矢数をこなしてきました。新2年生が出場しました。リーグ戦前までは4年生がチームを引っ張ってきましたが、様々なことがあって練習時間が確保できない中で、後輩が出てきてくれたのは来年にも期待できますし、リーグ戦期間中にも成長するので、自信にはなりました。次戦は慶應義塾大学で厳しい戦いになると思います。それでも、自分たちの射をして、結果として点数が付いてくると思うので相手がどこであろうとベストを出せるように頑張りたいです」
米谷
「非常に入りが悪かったです。40点台が続いてしまいました。最近、緊張はなかったのですが、久しぶりに緊張しながらやっていました。逆に言えばこれを生かして30メートルでは良かったのでまとめられたのかなという感じです。リーグ戦は頑張っていきたいというのはありますが、ただ頑張るだけではいけないので、なるべく数字を目標にして、東日本大会に出場できるようにやっていきたいです。残りの4戦でいかに調子を上げられるかだと思います。今日に関しては下級生には脅かされてはいませんが、近づかれつつあるのでこれは嬉しいですし、もっと自分が頑張って突き放して引退したいです。負けたく無いです。早稲田に関しては、同級生2人がすごく強くて、王座も良いところまで出ていて格上です。良かった点は、新2年の花井や大西が点を出していて、2人としても良い点が出たと思います。良い入りができたので、次につながったと思います。自身は、入りが悪かったなりに、まとめることができました。次戦の慶應義塾大学も格上ですが、個人としてはやれることは決まっているのでしっかりとやっていきたいです」
田村亮祐(文2=翔陽)
「チームとして3800点を越えることができませんでした。それでも、自分としては出しきれた試合でした。全体的に点数が低かったですが、伸びしろがあると思います。自分の点数には納得していません。途中で感覚が良い時がありましたが、次に生かすことができませんでした。最終エンドではいつもは点数を見ないようにしているのですが、点数を気にしてしまって意識してしまいました。射を打つ場所はどちらでも良いと思っています。打ちにくさも無いですし、ペアもみんな一緒です。良かった点は10点を打てた射は、完璧でしたのでそこです。点数的には満足できていないので調子を崩さがないように意識していきたいです」
花井
「自分としては、普段の練習のアベレージくらいの点数を出せたのでやれることはやれたと思います。チームとしては、4年生の先輩が緊張されていたようで、点数が伸びて来なかったです。チーム全体で点数を少しずつ上げて、6人の点数が良くなったらなと思います。リーグ戦初出場でしたが、最初は緊張しましたし、射は思うようにいきませんてましたが、後半はいつも通り以上のことができました。良かった点は後半自己ベストタイの点数を試合で出せて、よかったです。リーグ戦に向けて、いつでもアーチェリーのことを頭に置いておいて、ふと思い出したときに、何かしようと意識してきました。次戦は、5戦の中で一番強い相手なので、自分のやることをやって自己ベストを出せるようにやっていきたいです」
大西
「いつも誰かしら1人はずば抜けて点数が高い人がいるのですが、今回はそのような人がいなかったので、そういう人ができれば4年生にいて欲しかったというのはあります。個人としては、自己ベストだったので良かったです。初めての一軍戦でした。先輩方からプレッシャーに感じなくていいよと声をかけてくださって、気持ちはプレッシャーに感じませんでした。いつも練習で630点くらいなのです。自分の力が出せて良かったです。リーグ戦に出たいというよりは、Aチームに上がりたいという思いで、練習を頑張ってきました。あまりチームのためとか考えないで自分の弱点をカバーしながらやっていきたいです」
[女子]
吉原
「みんな地に足をつけて集中してできました。試合前には、練習でやるべきことはやってきたので自信を持ってやるようにとの話はしました。(リーダーとして迎えた初試合)緊張はしてたんですけど、自分としては練習通りの点数が出たのと、結果として勝つことができたので非常に安心しています。(チームの雰囲気は)練習試合を重ねて徐々に良くなってきたのが、リーグ戦でもいい形で出ていました。声もよく出ていて、非常に良かったと思います。(自身のスコアについて)ここ最近あまり良くなかったのですが、今日は特に30メートルが伸び伸びと射ることができていたので、そこは良かったと思います。太田がエースとして点数を引っ張ってくれました。あとは1年生もこの試合の緊張に飲まれず、いつも通りプレーしてくれたり、声も出してくれたりしていたのですごい良かったです。(メンバーの決定)私が決めました。基本的には前の週で点取りが良かった順に決めているので、上から決めていきました。(見えてきた課題)個々にまだまだ伸びしろがあるので、そこをもうちょっと詰めていきたいのと、試合は5戦もあって長いので、今日みたいな雰囲気を毎試合できるようにしていければなと思います。今日みたいな雰囲気がつくれれば勝てると思うので、気持ちを切らさずに集中してやっていきたいと思います」
太田
「今日は前半がすごく調子が良かったので気持ちよく、チームの雰囲気も良かったので楽しくやることができました。応援に対して選手も応えるように心がけました。目標は超えることができたので良かったのですが、やっぱり30メートルをもう少し自分的には当てていきたいなと思っているので、もっとチームのために点数を出したいです。(課題は)今日は眩しかったので、そこは次回以降どうにかしたいです(笑)。サングラス持ってないのでどうしようもないのですが、揃えます(笑)。あとは、低い点をうってしまった時に落ち込んでしまったので、そこは次回から気をつけたいです。チームの雰囲気は良かったので、リーダーが気負っているというのはなかったと思うので、雰囲気をつくることができたのはすごく良かったです。次も多分晴れると思いますし、午前試合なので体をよく動かしてみんなでチーム新記録を出せるくらい頑張ります」
松原
「初めてのリーグ戦だったのですごい緊張しました。50メートルの出だしはすごい硬くなってしまって、いつも通りにいかなかったのですが、周りに励ましてもらって何とかスコアは出すことができたので良かったです。(メンバーが決まったのは)金曜日です。結構点数を出していたので、入るっていうのは何となく分かっていたのですが、緊張を感じながら頑張らないとっていう気持ちになりました。個人的には最近になって急に点数が伸びたので、いつもの練習の感じからすると試合で緊張してどれだけ点数が下がるか分からなかったです。練習よりは下がったのですが、それでも600点を超えることができてホッとした感じです。チームの勝ちに貢献できてたなら良かったです。(課題も見えましたか)そうですね。30メートルの点数がもう少し伸びたらいいなと思うのと、50メートルは299点出ていたのでも自己ベストを更新できるくらい、緊張に勝てるようにすることが課題かなと思います。まだ経験が浅いので、今日も眩しかったりとか天候に影響を受けたんですけど、そういった試合ごとの射場の雰囲気とかコンディションにのまれないように、雨でも風でも天候に左右されないように安定するように今後は改善していければなと思います。次は2回目なので、いつも通りできるようにしたいです」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
新人アーチャーが初陣で躍動/関東学生新人個人選手権
アーチェリー 2023.10.30 初の公式戦となる関東学生新人個人選手権(以下、新人戦)に、明大からは男女合わせて15人が出場。30メートルダブル男子未経験者の部では林聖明(理工1=湘南学園)が明大唯一の600点台を記録し、2位につけた。またSH女子未経験の部では小川梨乃(法1=相模原)が2位、畠山実代(商1=捜真)が3位と好成績を収めた。 ◆10・28~29 関東学生新人個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)▼70メートル男子経験者の部 片岡――541点・17位 谷口――525点・21位 大澤――476点・27位▼SH男子経験者の部 大場――489点・11位▼SH男子未経験者の部 石塚――481点・15位▼SH女子未経験者の部 小川――556点・2位 畠山――553点・3位 木村――448点・15位▼30メートルダブル男子経験者の部 岡――489点・2位▼30メートルダブル男子未経験者の部 林――609点・2位 大槻――572点・13位 原――571点・14位 蒲原――526点・37位 内藤――513点・41位▼30メートルダブル女子未経験者の部 片伊木――463点・43位 【1日目】 穏やかな日差しのもとに行われた新人戦1日目。中学1年次からアーチェリーを始めた大澤拓真(理工1=日大高)が70メートル経験者の部に出場した。競技前半36射終了時点では10点は1回のみだった。だが、後半になるにつれて「押し手の感覚がつかめて、押し引きのバランスがすごく良くなった」と、的のより中心近くを射ち10+Xを4回記録した。試合後には自身のフォームの課題を挙げ、今後は試合の場で練習通りに射つことを目指していく。(写真:1日目に出場した大澤) 【2日目】 新人戦1日目とは異なり、2日目は多くのアーチャーが会場のコンディションに苦戦を強いられた。競技前半では霧雨が降り、冷たい風が吹くなど肌寒かった一方、後半では雨が止み、日が照る中で試合が行われた。 70メートル経験者の部では、片岡海翔(理工1=日本工大駒場)が明大勢トップの点数を記録。「練習でできていたことが今日できなかったりして、点数が下がってしまった」と悔しさをのぞかせた。練習と実践との違いを実感した片岡は「1射1射安定した当たりができるようにしたい」と今大会を通じて新たな目標を掲げた。 50メートルの的と30メートルの的をそれぞれ36本ずつ射つSHの部では、小川と畠山が躍動した。「50メートルはうまく(弓を)引けず、安定して射てなかった」(小川)。しかし得意の30メートルで巻き返しに成功。自己ベストも更新し、本番での勝負強さを発揮した。また畠山も前半の50メートルで苦戦する。「後半は気持ちを切り替えて、課題を1つに決め、そこを直そうとしたら調子が上がった」(畠山)と試合の中で修正し、自身が納得のいく結果に。両選手とも慣れない環境でありながら華々しい成績を残した。(写真:SH女子未経験者の部で2位の小川) 30メートルの部では林が「前半で何回か30金を出すことができた。その時にアンカーとかイーストとかがうまく入った」と好調な滑り出しを見せる。後半は少し伸び悩んだものの、600点を超える好成績を残した。試合後には「自分の射形を安定させて、もっといい成績をとれるように頑張りたい」とさらなる高みを目指していく。 「先輩方が今まで射っている夢の島の会場で自分が射てるというのは楽しみだった」(畠山)。多くの選手にとって、入学後初の大舞台となった今大会。各選手が感じた手応えと課題点は今後の成長に必要不可欠だろう。新人アーチャーの初陣は飛躍への第一歩となったに違いない。 [守屋沙弥香、堀口心遥] 試合後のコメント石塚翔大(法1=桐蔭学園)――今大会はどのような気持ちで臨みましたか。 「初めての公式戦だったので、今までの練習の成果が出せるように勝つ気できました」 大澤――来年以降のなりたい姿を教えてください。 「70メートルダブルで600点を出すという目標に向けて頑張っていきたいです」 岡大智(政経1=明大中野)――今後の目標を教えてください。 「もっと長い距離に出ても、自分のペースを保っていけるようになったらいいなと思います」 小川――次戦への意気込みをお願いします。 「点数を出したいという気持ちはもちろんあるのですが、点数よりも射形とか気持ちの面で負けたり崩れたりしないように伸び伸びと射っていきたいたいです」 片岡――先輩からの印象に残っているアドバイスを教えてください。 「今日は寒かったし、インターバルが結構あったので、毎回射つ前に『体を動かして大きく伸びて射つように』と言われたことが印象的でした」 畠山――今大会の良かったところを教えてください。 「点数とかにとらわれないで、無心で射てたことです。自分が考えていることだけをしようと思って、ずっと気持ちを切らさずにできたことが良かったかなと思います」 林――自身のコンディションについてはいかがですか。 「全体的に良かったとは思うのですが、後半若干落ちてきたなっていうところがあったので、そこは改善点かなと思います」READ MORE -
インカレ決勝ラウンド 全国の壁高く悔しい結果に/全日本学生個人選手権
アーチェリー 2023.09.2423日から開幕した全日本学生個人選手権(以下、インカレ)の決勝ラウンドが24日に行われた。明大からは、男子の部では舘柾臣(法3=N)・矢野月海(法3=新島学園)、女子の部では佐藤瑠美(商3=明大中野八王子)が出場。強風に苦戦を強いられ、上位進出はかなわず。全国の高い壁を痛感する結果となった。 ◆9・23~24 全日本学生個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)▼リカーブ:70メートルオリンピックラウンド 男子の部 舘――2回戦敗退 矢野――2回戦敗退▼リカーブ:70メートルオリンピックラウンド 女子の部 佐藤――1回戦敗退 全国のレベルを痛感する結果となった。男子の部には、舘と矢野が出場。「風が強かったので、風の流れを読んで、流されてもなるべく的に当たるように意識した」(舘)と、突風が吹く悪天候の中でも試行錯誤を重ねながら試合を展開した。1回戦は両選手ともフルセットの接戦を制し勝利。「何とかなると思って臨んだ」(舘)と、最終セットも気持ちを乱さずに矢を放った。舘の2回戦の対戦相手は、国際大会で優勝経験のある強敵だ。さらに風が強まる中、善戦するも2―6で敗戦。それでも舘は「もっといい勝負はできたはず、4セット目のミスがなければ4―4まで持ち込めた」と悔しさをにじませた。矢野の2回戦の相手はこちらも強豪である近大の選手。風の影響も受け、0-6で完敗。「風への対処や自力が足りていなかった」(矢野)。全国クラスの完成度を体感する結果となった。 女子の部では佐藤が出場。「大きくビビらず打つことを意識した」(佐藤)と、思い切った射撃を心掛けた。両者一本も譲らず5セットを終え、スコアは5―5の同点に。一射勝負のシュートオフにもつれ込んだ。しかし「風の影響もあってどこを狙えばいいのか分からなくなってしまって、その加減が最後までつかめなかったのが敗因」(佐藤)と、こちらも強い風に悩まされ、惜しくも敗戦となった。「風が吹いたときの対処法に慣れていかなければと思った」(佐藤)。この経験は選手たちにとってとても大きなものとなった。 次の全国大会は来年2月に行われる全日本学生室内個人選手権(以下、インドア)だ。「インドアでもインカレに出られるように頑張りたい」(矢野)。全国の舞台で得た課題と経験を胸に、明大アーチェリー部はさらなる高みを目指し鍛錬に励む。 [晴山赳生] 試合後のコメント舘――今試合を振り返っていかがですか。 「1試合目はあまり点数が振るわなかったのですが、2試合目で修正できたのでよかったかなと思います」 ――予選の試合に比べてコンディションはいかがでしたか。 「特に変化はありませんでした。コンディションに変化がないように、無駄に疲れないように23日はプレーしました」 矢野――今試合を振り返っていかがですか。 「昨日、一昨日の調子と打って変わって、全く振るわない感じになってしまって、感覚も良くなかったです」 ――90秒で3射打つことは大変でしたか。 「1試合目はかなり大変でした。自分は最近テンポが良くて、時間が余るぐらいなのですが、相手が逆に時間をいっぱい使っていると、相手の点数が見れなくて怖いなってなります」 佐藤――今試合を振り返っていかがですか。 「シュートオフまでいきましたが、最後負けてしまって悔しいです」 ――これからの抱負をお願いします。 「インドアの大会があるので、まずはそれのインカレに出られるようにして、去年はインカレで終わってしまったので、本戦に出られるように頑張りたいと思います」 READ MORE -
インカレ開幕 男女合わせて3人が2日目へ/全日本学生個人選手権
アーチェリー 2023.09.24学生アーチャー日本一を決める全日本学生個人選手権(以下、インカレ)が開幕。大会1日目は予選ラウンドが行われ、明大からは男女合わせて7人が出場した。男子の部では矢野月海(法3=新島学園)、舘柾臣(法3=N)が、女子の部では佐藤瑠美(商3=明大中野八王子)が上位に食い込み、2日目の決勝ラウンドへと駒を進めた。 ◆9・23~24 全日本学生個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)▼リカーブ:70メートルダブルラウンド 男子の部 矢野――631点・9位 舘 ――613点・32位 泉水――567点・88位 関 ――550点・103位 平安名――542点・105位▼リカーブ:70メートルダブルラウンド 女子の部 佐藤――592点・35位 木下――510点・99位 [男子] 小雨の降る曇天の中、男子の部には1カ月前に行われた関東学生個人選手権本選を通過した5人が出場。「大学生になって(競技を)始めてから、一番調子のいい日だった」(矢野)。満足げな表情で試合を振り返る矢野は9位で予選ラウンドを通過し、明大トップの631点を記録。しかし、大会2日前までは「ずっと調子が悪かった。前日に調子が戻ったがどうなるか分からず、試合前は不安で諦めの気持ちもあった」(矢野)。だからこそ逆境をチャンスに変え、捨て身で挑むことができた。「考えることは引き込むこと一つだけだった」(矢野)。自身の射形を整えることだけに集中した結果、関東学生個人選手権本選から大幅に点数を伸ばし、大学アーチェリー人生最高の結果を残すことに成功。一方、弓の重さを変えてから初の公式試合に挑んだ舘も慣れない環境ながらに健闘し決勝ラウンドに進出。明大からは2人が次戦への切符を手にし、決勝ラウンドへと進んだ。 一方で2年生で唯一出場した平安名盛業(文2=昭和薬大附)は初のインカレを終え、次戦への確かな収穫を得ていた。「かなり反省の残る内容になったが、楽しく打てたのが良かった」(平安名)。結果としては予選ラウンド敗退となったが、ハイレベルな試合を戦い抜いたことは平安名にとって大きな自信となった。 [女子] 女子の部には佐藤、木下真理詠(政経3=安田女子)が出場。関東学生個人選手権本選を明大トップで通過した佐藤は「明日(決勝ラウンド)に行くことを第一目標としていた」(佐藤)。強い気持ちで負けられない戦いに挑んだ。「最近ずっと試合になると左に打ってしまっていたので、開き直って、少し右側を狙うことで真っすぐ行くようにやっていた」(佐藤)。それまでの試合や練習を分析し、思い切って中央を狙わず、少し右側に焦点を合わせることを意識。その作戦が功を成し、関東学生個人選手権本選から50点以上点数を伸ばして35位で予選通過を果たした。オリンピックラウンド形式で行われる決勝ラウンドでの目標は「1勝すること」(佐藤)。普段以上に緊張感の漂う会場の雰囲気が予想されるが、何としてでも勝利をつかんでみせる。 一方で惜しくも決勝ラウンド進出が叶わなかった木下。「試合本番と練習で射形が変わってしまうので常に一定の射形でやることを目指して練習していた」(木下)。しかし、今大会で克服することはできず、思うような結果を残すことができなかった。それでも「最終エンドで本番でも通用する射形を見つけることができて、思い通りに気持ちよく打てた」(木下)と次戦への足がかりをつかむことに成功。今大会を糧にした木下が大舞台で伸び伸びと矢を放てる日も近いだろう。 [井手満菜] 試合後のコメント矢野――関東学生個人選手権本選から特に意識して練習してきたことはありますか。 「前までは押す意識が強すぎて、 押し引きのバランスが合っていなかったと思うんですけど、今回は本当に押す意識をほぼなくして、本当にただ引くことだけを意識したら当たったって感じです」 舘――今試合を振り返っていかがですか。 「ポンドアップといって弓を重くしたばかりで点数が取れるか分からなかったんですけど、今のポンドでもちゃんと打てることが分かったのであとは体力をつけて毎回ちゃんと打てるようにしたいと思いました」 泉水俊亮(法3=桐光学園)――今大会で得た課題と収穫を教えてください。 「試合前の調整とか、試合に向けてのメンタルのコントロールを工夫していきたいと思います」 ――今後どういったところを強化していきたいですか。 「1週間くらい前にケガしてしまって、これから打たない時期が続くと思うので下半身強化、筋力強化をやりたいと思います」 関大輝(法3=東大和南)――今試合を振り返っていかがですか。 「一番最初が良くて、このままの勢いで行こうと思ったんですけど、緊張も相まってミスが大きくなっていってしまいました。それでも腐らずに最後まで72射打ち切れたので、それは自分にとっていい経験になったかなと思います」 ――今試合の良かった点と反省点を教えてください。 「良かった点は、最後まで楽しく打てたことです。反省点としては、やっぱりまだまだメンタル面が弱いので、緊張を力にできるようにこれから練習していこうと思います。体力のなさと筋力のなさが周りの選手より目立ったなと思うので、そこもこれから地道につけていこうかなと思います」 佐藤――今試合の良かった点と反省点を教えてください。 「反省点はたまに雑になったり、無理やり打ったりしてしまったところがあるところです。いいところは大きくバシッと打つことができた点です」 木下――初めてのインカレを終えていかがですか。 「ずっと願っていたインカレに立てたっていう気持ちと、あんまり思い通りの点数出せなかったっていう悔しい気持ちがあります」 ――試合を振り返っていかがですか。 「全体を通して調子が悪くて、どうにかしようと思っていろいろ試行錯誤したのですが、最終エンドでやっと自分の射形になれたなって思います。終わっちゃったんで、毎回そう思って大会終わるので、最終エンドが12エンド続けられるように今後練習を頑張っていきたいと思います」 平安名――初めてのインカレを終えていかがですか。 「楽しかったです。結果的に予選で落ちて悔しいですけど会場の雰囲気も普段の試合とは違ったし、緊張もあったけどうまい人とやれる楽しさがありました」READ MORE