個人戦でベスト4総なめするも団体戦はリベンジならず準優勝/和道会全関東大会

空手 2018.03.22
個人戦でベスト4総なめするも団体戦はリベンジならず準優勝/和道会全関東大会


 明大が所属する流派である和道会関東大会が行われた。個人戦では出場した4選手全員が勝ち進み、明大勢でベスト4を独占。その中で優勝を手にしたのが4月から入学する、ルーキーの佐々木京也(保善高)。初めての大会でいきなり結果を出した。また、同じくルーキーの久野晴希(世田谷学園高)もベスト4入りを果たした。団体戦では1、2年生主体のチームで臨み準優勝。2年連続で優勝を逃した。

  気迫ある空手で優勝をもぎ取った。新入生の佐々木は「(最初は)緊張した」と話しながらも、初戦を5-0で圧勝する。その後も順当に勝ち上がり、迎えた決勝の相手は同じ明大の先輩・田村仁(法1=御殿場西)。「胸を借りる気持ちでやった」。開始42秒で上段突きを決め、先取を奪う。その後同点になり、1-1で試合終了。ルールにより先取した佐々木に軍配が挙がった。「負けてもいいくらいの気持ちで思いっ切りやった」(佐々木)。上級生相手に強いチャレンジャー精神で勝利した。
 新戦力は佐々木だけではない。同じくルーキーの久野は蹴り技を武器に個人戦で堂々のベスト4入りを果たした。「明大にもっと貢献していきたい」とさらなる成長を望む久野。今後の活躍に期待がかかる。

 スキを突かれ2年ぶりの優勝を逃した。決勝の対戦相手は昨年の決勝と同じ立大。「負ける試合ではなかった」(清水一歩・法3=世田谷学園)。3人目を終えた時点で2-1とリードする。しかし「余裕が出てしまった」(清水)。副将戦・大将戦ともに残り1秒で逆転され敗北。これで団体戦は2年連続の2位と王座奪還とはならなかった。

 リベンジを誓う。来月8日には慶大日吉体育館で東京六大学対抗戦が行われる。この六大学対抗戦でも、昨年は立大が1位、明大が2位という結果だった。「立大にリベンジしたい」(佐々木)。今大会での課題に真摯(しんし)に向き合い、目指すは全勝優勝だ。
 
[浅野拓磨]
試合後のコメント
清水

「最後に出番が回ってきてプレッシャーはありました。いつも通りやろうとしましたがスタミナで負けました、勝てる試合だったんですけど、勝ちにこだわれなかったです。(団体戦のメンバーは下級生だったが)1年生を大学の試合に慣れさせたいっていう意図があったと思います。(立大戦は)自分だけじゃなくて、先鋒(せんぽう)の田村も勝てる試合だったし、他でも決め切れる部分はいっぱいありましたね。(チーム状況は)今年入ってすごく雰囲気も良くて、下級生とか関係なく声掛け合いながらできていたので、いいスタートが切れたと思います。ここからインカレまでの伸びが楽しみです。(1年生は)今日も1年生に助けられることもあったので、すごくいい選手が入ってきたと思います。これからもっと伸びていって欲しいなと思います。佐々木は手足が長いので相手より先に届くし、それに加えてスピードもあるので、相手にしたらすごくやりにくいと思います。あと決めるとこで決め切ることができる選手です。(今日の敗因は)気の緩みもありましたし、自分に関わらず『勝った』と思いながらやってる人もいたと思うし、引き分けでも勝ちなのに最後負けてしまうっていう場面がありました。(次の目標)4月の六大学、その後の東日本ですね。昨年はいい成績取れたので今年もベスト4以上目指したいです」

久野
「高校の時の空手と全然違って、技が軽くて取ってもらえない場面も多かったのでしっかりポイント取れるように、自分は身体も小さいので大きい人と渡り合えるように工夫して頭を使って試合をしなきゃいけないなと思いました。(個人で3位入賞)初めての大会にしては個人戦は頑張れたかなと思います。団体戦は勝てる流れだったので、勝てる試合を逃してしまって自分で決めたいなと思いました。(準決勝で田村との対決)他の大学の人とやるより、楽しく試合をできたと思います。でも、その試合も自分がリードしていて最後、逆転されて簡単に勝たせてくれないなと思いました。これから先輩に胸借りてしっかり練習して、今後こういう機会があった時に、先輩に勝てるように頑張りたいと思います。(明大の練習は)3月に入って参加しています。合宿は景色がきれいで東京と違って空気もきれいなところで練習しました。自分たちは、入る前だったんですけど先輩たちにとても良くしてもらったので、この試合も気持ち良く臨めたと思います。合宿があって良かったです。先輩後輩という関係もしっかりあるんですけど、それにとらわれすぎず仲良くできているので、言いたいことも言えるし言われたことも素直に聞こうと思える関係であるなと思うので、明治に入って良かったなと思います。(意気込み)まずは今日みたいな試合をしないで明治の勝ちに貢献することと、悔しい思いをしたので無駄にしないでこれは和道会の大会なので、東日本、全日本でしっかり優勝できるように1年生なんですけどムードメーカーになって、勝利に貢献できたらなと思います」

佐々木
「(個人戦について)負けてもいいっていう気持ちで臨みました。全員年上だったので、思いっ切りぶつかっていけました。(緊張は)面を着けないでの試合が初めてだったので、最初は緊張しました。2回戦目くらいからは距離感がつかめてきて徐々に緊張はなくなりました。(決勝戦は)1点を先取されましたが、時間が余っていたので慌てずにできました。(ベスト4からは明大の選手と対戦したが)胸を借りる気持ちでやりました。(先輩方の強さは)何本か決められたなっていうのがありましまが、それが入りませんでした。(自分の強さを感じた場面は)身長があるので、腕の長さを生かした突きができます。(団体戦は)負けた立教には次、必ず勝ちたいです。(負けた敗因は)気の緩みも少しありました。(空手部の印象は)先輩方が優しくていい環境で練習できています。もっと練習を重ねて、先輩方はもっと試合に出て、自分たちもそれに負けじと頑張ればチームレベルは上がっていきます」

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