ニューヒロイン誕生 丸山が2冠達成/全日本学生選手権

スキー 2018.03.04
 明大スキー部に新しい風が吹いた。丸山希(政経1=長野県立飯山)が、2部のスペシャルジャンプ、オープン種目となったコンバインドで2冠を達成した。女子部員の入部は39年ぶり。普段とは異なった緊張感の中でも、最大限の結果を残した。

 力の差を見せつけた。オープン種目として行われた女子コンバインド。前日のスペシャルジャンプを優勝した丸山はその実力を発揮し、ミディアムヒルで行われた前半のジャンプで46メートルを記録。2位と大差をつけ、首位に立った。続くクロスカントリーでさらに差を広げると、最後は笑顔を見せながら余裕のフィニッシュ。競技後のフラワーセレモニーでは、花束を受け取った丸山に男子部員から〝のぞみコール〟が浴びせられた。

 内容に不安が残った。2冠と華々しい結果を残したように見えるが、明大の女子が2部に所属していることや、上位の選手が海外に遠征していること、今回のインカレのレベルを加味すると、それほど好成績とは言えない。丸山自身もインカレ直前までノルディックスキージュニア世界選手権に出場するなど世界を主戦場としており、今回のインカレは勝って当然。むしろ「アプローチで課題があった。本番で結果を出せなかった」と、試合内容は課題が残るものだった。

 女子の一時代を築き上げる。1部レベルの実力を持ちながら、明大に入学し2部スタートとなった丸山。さらに女子部員が1人のみと「最初の方は本当につらかった」と話す。それでも「自分が育ってきたこの野沢温泉で、今女の子の選手がすごく増えている。その子たちが明治に来た時まで2部だったら、同じように悩んでしまうと思うので、今1部に上げられるように頑張りたい」と地元に女子ジャンパーが増えていることもあり、明大に女子ジャンパーが活躍できる場をつくろうと奮闘している。

 来年の目標は「W杯でポイントを取ること」。弱冠19歳のヒロインが、新たな歴史を刻み始めた。

[日野空斗]

試合後のコメント
丸山

「直前まで世界ジュニア選手権に行っていました。だんだんと調子が上がってきていた中で、2部だったこともあるので、ダントツで1位になるつもりでした。でも、思ったよりも自分のジャンプができなかったです。今日も前半のジャンプで思うように距離を伸ばせなくて、悔いの残るジャンプになってしまいました。(思い通りにいかなかった原因は)助走の姿勢が高かったり、助走路、アプローチで課題がありました。野沢温泉が地元で、インカレ前に中学生と一緒に練習させていただいたり、かなりトレーニングはできて、良い状態でインカレに入れたんですけど、本番で結果を出せなかったです。(課題)大きい大会になればなるほどメンタル面で弱くなってしまうので、まずはメンタルトレーニングからだと思います。緊張して助走で失敗すると、飛距離にもつながってくるので。(久しぶりのクロスカントリー)レースをしたのは一年ぶりで、練習は世界ジュニア選手権の後から始めました。世界ジュニアから帰ってきて、ちょうど早稲田に行った高校の先輩がうちに泊まっていたので、一緒に教えてもらってトレーニングしました。(世界ジュニアは)自分の感覚としては今シーズンで1番のジャンプができて、団体戦では個人の記録が全体で5番でした。でもそれを個人戦で出せなかったところが自分の弱さだと思います。(スペシャルジャンプを振り返って)応援団の方々がいる中で初めて飛ばせていただいて、明治でも私のジャンプを見るのは初めての方もいるので、自分としてはダントツでK点までビシッと飛びたかったんですけど、気合が入りすぎてしまいました。フリートレーニングの時に55メートル54メートル56メートルという感じでK点近くまで飛べて、監督からストップかけてもらえるくらい調子が良かったんですけど・・・試合で出せませんでした。(インカレは規模が小さいのでは)1部に上がればインカレもかなり大きな舞台になると思います。自分が育ってきたこの野沢温泉で、今女の子の選手がすごく増えています。その子たちが明治に来た時まで2部だったら、同じように悩んでしまうと思うので、今1部に上げられるように頑張りたいです。(どうやったら1部に上がれるか)2部で総合優勝すれば、1部に上がれます。(今年1年を振り返って)最初は本当に不安ばっかりで、なんで明治に決めたんだろうって、最初の方は本当につらかったです。同期の栗田くんとかは小学校から一緒だったので、なんとかやってこれました。今日とかも表彰式でのぞみコールをしてくださったり、みなさんに良くしていただいてます(笑)優しい人ばかりで、もう後悔はしてないです。(個人的な目標)来年の最低限の目標は、W杯でポイントを取ることです」

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