全国大会出場決定 主将の1フライトで決める/関東学生グライダー競技会

航空
2017.10.15
 次へとつなげた。全国大会への選出をかけ行われた今大会。全13チームで出場権の9枠を争うはずが、悪天候に見舞われ、どのチームも得点が取れず。全チーム無得点のまま全日程が終了した。そのため、全国大会は獲得点数ではなく、獲得高度と滞空時間を基に上位9チームが出場できることとなった。明大からは3名がエントリー。その中で池谷敬主将(営4=千葉市立千葉)が3日目に好記録を出し、明大は6位に。見事全国への切符を手にした。

 少ないチャンスを物にした。悪天候により、競技が行われたのが1日目、3日目、5日目のみ。残りの日はノーコンテストとなった。初日に臨んだ池谷は「このままじゃ全国は無理だと思った」(池谷)と、風の少なさに苦しみ、4回のフライトを行うも、思うような結果が出せず。他校と差が開いてしまった。しかし、迎えた3日目は「感覚をつかんだ」(池谷)。他校が天候に苦しむ中、池谷は約15分滞空し、さらに高度も100mまで上昇。この日トップの記録をたたきだした。この好記録で明大チームは6位に食い込んだ。「もし3日目がだめだったらどうなっているか分からなかった」(池谷)。頼もしい主将の1フライトが明大を全国に導いた。

 一方で不安要素もある。全国大会に出場できる選手の条件に今大会でフライトをしていることが必要だった。しかし、池谷を除く2人は参加できる日とノーコンテストが重なったため、フライトできず。「もしかしたら自分一人しか出られない可能性がある」(池谷)。人数が少ないと不利に働くこともあるが、チームが一丸となって池谷を支え、全員で戦うことが求められる。

 勝利のイメージはできた。風が強く吹く全国大会を見越して、今大会は風でも強くまっすぐに進めるタイプの機体を使用した。 今回の経験を生かし、3月に行われる全国大会では、風の流れを読み上位に食らい付いていく。

[浅野拓磨]