課題克服できず 日大に65―86で敗戦/関東大学女子2部リーグ戦
バスケットボール(女子)
2017.10.15
課題克服できず 日大に65―86で敗戦/関東大学女子2部リーグ戦
一度もリードを奪うことができなかった。1勝9敗で迎えた対日大1回戦。立ち上がりからリバウンドを取り切ることができず主導権を相手に握られてしまう。9点差で突入した第2クオーター(Q)も坂本真祐(情コミ2=山村学園)の連続得点などで4点差まで詰め寄るも相手シューターを抑えることができず、点差を11に広げられる。終始相手ペースで試合を展開され、最終スコアは65―86。大差をつけられての敗戦となった。
スターターは、小野尾梨紗(文2=昭和学院)、松本真衣主将(理工4=鵬学園)、坂本真祐(情コミ2=山村学園)、清水智央(文1=東京成徳)、上澤果林(営3=大阪桐蔭)。
課題克服の糸口がつかめない。立ち上がりからシュートミスが目立ち9点差をつけられ迎えた第2Qは、開始5分で得点源である坂本の得点などで4点差まで追い詰める。しかし「ガードが眺めているだけになってしまっていた」(松本)と相手にオフェンスリバウンドへの飛び込みを許し徐々に日大のペースに。さらに、リバウンドが取れることで余裕が生まれた日大の小笠(日大)に第2Qだけで4本の3Pシュートを許し、11点差をつけられ前半終了。後半に入っても勢いに乗った相手のアウトサイドシュートを止めることができず。制空権を支配され続け21点差で敗戦。この試合で課題となったリバウンドは開幕当初からの問題点であるだけに修正を急ぎたい。
負けられない試合が続く。今試合の結果により現在1勝10敗とリーグ最下位。入替戦が濃厚となってきた今、選手に求められるのは「一人一人得意なプレーを出すこと」(藤野希生・国際3=埼玉栄)。第9節の対青学大戦で21点差をつけ勝利を収めたことで、それぞれの持ち味を発揮すれば2部上位リーグの舞台でも十分に戦えることを証明してみせた。この試合でケガからの復帰を果たした藤野を加え、残り3戦を全力で戦い抜く。
[長沼遼太]
試合後のコメント
渡辺監督
「青学大戦でもやられたように、相手のポイントである4番と8番、特に4番にパスを上手く回されてしまいました。あれだけ3Pシュートを気持ちよく入れられてしまったら勝てないです。立ち上がりはお互いもたついちゃって決めるべきところを決めきれなかったので、重い形で進んでしまった。出だしのオフェンスがあまりにもシュートミスが多かったです。(リバウンドは)毎回のように言ってるんだけど修正できない。染み付いちゃったのかなと感じすらします。今日も相手が飛び込んできたのに押さえきれなくて、ブロックアウトするくらいの気持ちがないとダメですね。一番の課題です。試合も残り少ないので、このままいくと入替戦なのでそれに備えてチームとして取り組んでもらいたいです。(インサイドの得点)元々がインサイドの得点がとれなくて課題だったんですけど途中から上澤とかがインサイドでやってくれているんですけど思うようにできていないです。ガードの合わせができてなかったりとういうのが課題ですね。(洲崎に期待するプレーは)まだ一年だけどインサイドのプレーももちろんなんだけど、ミドルでのシュート力もあるのでインサイドにこだわりすぎないプレーを期待してます。自信もってやってもらいたいです。(明日は)ディフェンスのリバウンドの欠点とかオフェンスは中にきっちり入れるとか修正して次に生かせるプレーをしてもらいたいです」
松本
「序盤から相手にやられたい放題だったと思います。スピードについていけなくて、速攻やられちゃって点差を離されて、最初から気持ちで負けちゃったのかなって思います。(2ピリ頭のディフェンス)ゾーンに変えて最初はうまくいってたんですけど、4番とか相手のスリーを抑えられなくて。スリーが原因でまた離されちゃいました。もっとサイドをパスさせないように守らなきゃだめでした。(相手のスリー)点差が離れたから、その分相手に気持ち良く打たれちゃったのかなと思います。離されても最後まで追いかけて走り切らないと、今後も戦っていけないんじゃないかなと思います。(リバウンド)ガードの人たちがボールを眺めちゃって、そこに相手が飛び込んできたりとかで取られていたので、ガードも相手を抑えることからやっていかないといけないっていう話をしました。(シュートが雑)負けてるから焦って打ってたこともあるんですけど、あわてずに落ち着かせてやればもっとシュート入ったのかなと思います。(試合中の雰囲気)自分とかは感情出さないようにしているんですけど、1、2年生はまだ感情コントロールできなくてキツく言っちゃうところもあって。雰囲気はあんまり良くなかったです。そこを自分が落ち着かせてあげられれば良かったなと思います。(藤野復活)まだ本調子じゃないんですけど、今日しっかり動けてたのでここからも頑張ってほしいですを(明日の2回戦に向けて)渡辺監督が言ってたのは、一人一人得意なプレーはあるはずだから、それをみんな出して得点を稼ごうということ。ディフェンスはアウトとか全然できてないので、まず相手を止めるところからやろうと思います」
藤野
「相手のシュートが入って、みんなも日大のペースに流されてるなと思っていたので、入ったらそこは変えようと考えてました。(出る前の気持ち)まだ慣れない感じがあったので、少し不安がありました。でも最後のほうはなんとかできたのかなという感じです。(プレー振り返って)まだまだだなって感じです。ディフェンスとかドライブ、攻め気の面、攻めろと言われていたんですけど、求められてることができてなかったなと思います。パス見がちになっていたのでそれは良くなかったです。(リバウンド)リバウンドっていう課題はリーグ初戦からずっとあって、練習でも意識しようっていう話にはなるんですけど試合でこうなってしまうので。さらに練習から意識していかなきゃいけないなと思います。(明日の2回戦に向けて)センターだけじゃなくて全員でリバウンドを意識していくのと、ボール見がちでアウトし忘れているので、そこも全員でやっていきたいです。(個人的には)求められてることをしっかりこなして、チームの勝利に貢献していければなと思います」
洲崎
「試合が始まる前に『リバウンドしっかりボックスアウトしよう』って言ってたんですけど後半それができなくて相手のリズムになってしまったので明日はリバウンドを全部取るくらいの気持ちでやっていきたいです。(インサイド)何本かはやられたんですけど前入って周りがカバーするっていうのはできたんですけどその後のローテーションがしっかりできてなくて最後までローテーションしていきたいです。(相手のアウトサイドは)スクリーンに引っかかったりして、打たれてしまったのでコミュニケーションはしっかりとってローテーションしないといけないです。(修正できるポイントは)リリバウンドは気持ちでどうにかなると思うので、全員が『絶対取る』という気持ちで取りにいかないといけないです。(明日は)今日できなかったリバウンドは絶対明大が勝つっていう気持ちで望みます。オフェンスも途中足が止まっているときがあったので最後まで合わせたりディフェンスもルーズボールを追いかけていきたいです」
スターターは、小野尾梨紗(文2=昭和学院)、松本真衣主将(理工4=鵬学園)、坂本真祐(情コミ2=山村学園)、清水智央(文1=東京成徳)、上澤果林(営3=大阪桐蔭)。
課題克服の糸口がつかめない。立ち上がりからシュートミスが目立ち9点差をつけられ迎えた第2Qは、開始5分で得点源である坂本の得点などで4点差まで追い詰める。しかし「ガードが眺めているだけになってしまっていた」(松本)と相手にオフェンスリバウンドへの飛び込みを許し徐々に日大のペースに。さらに、リバウンドが取れることで余裕が生まれた日大の小笠(日大)に第2Qだけで4本の3Pシュートを許し、11点差をつけられ前半終了。後半に入っても勢いに乗った相手のアウトサイドシュートを止めることができず。制空権を支配され続け21点差で敗戦。この試合で課題となったリバウンドは開幕当初からの問題点であるだけに修正を急ぎたい。
負けられない試合が続く。今試合の結果により現在1勝10敗とリーグ最下位。入替戦が濃厚となってきた今、選手に求められるのは「一人一人得意なプレーを出すこと」(藤野希生・国際3=埼玉栄)。第9節の対青学大戦で21点差をつけ勝利を収めたことで、それぞれの持ち味を発揮すれば2部上位リーグの舞台でも十分に戦えることを証明してみせた。この試合でケガからの復帰を果たした藤野を加え、残り3戦を全力で戦い抜く。
[長沼遼太]
試合後のコメント
渡辺監督
「青学大戦でもやられたように、相手のポイントである4番と8番、特に4番にパスを上手く回されてしまいました。あれだけ3Pシュートを気持ちよく入れられてしまったら勝てないです。立ち上がりはお互いもたついちゃって決めるべきところを決めきれなかったので、重い形で進んでしまった。出だしのオフェンスがあまりにもシュートミスが多かったです。(リバウンドは)毎回のように言ってるんだけど修正できない。染み付いちゃったのかなと感じすらします。今日も相手が飛び込んできたのに押さえきれなくて、ブロックアウトするくらいの気持ちがないとダメですね。一番の課題です。試合も残り少ないので、このままいくと入替戦なのでそれに備えてチームとして取り組んでもらいたいです。(インサイドの得点)元々がインサイドの得点がとれなくて課題だったんですけど途中から上澤とかがインサイドでやってくれているんですけど思うようにできていないです。ガードの合わせができてなかったりとういうのが課題ですね。(洲崎に期待するプレーは)まだ一年だけどインサイドのプレーももちろんなんだけど、ミドルでのシュート力もあるのでインサイドにこだわりすぎないプレーを期待してます。自信もってやってもらいたいです。(明日は)ディフェンスのリバウンドの欠点とかオフェンスは中にきっちり入れるとか修正して次に生かせるプレーをしてもらいたいです」
松本
「序盤から相手にやられたい放題だったと思います。スピードについていけなくて、速攻やられちゃって点差を離されて、最初から気持ちで負けちゃったのかなって思います。(2ピリ頭のディフェンス)ゾーンに変えて最初はうまくいってたんですけど、4番とか相手のスリーを抑えられなくて。スリーが原因でまた離されちゃいました。もっとサイドをパスさせないように守らなきゃだめでした。(相手のスリー)点差が離れたから、その分相手に気持ち良く打たれちゃったのかなと思います。離されても最後まで追いかけて走り切らないと、今後も戦っていけないんじゃないかなと思います。(リバウンド)ガードの人たちがボールを眺めちゃって、そこに相手が飛び込んできたりとかで取られていたので、ガードも相手を抑えることからやっていかないといけないっていう話をしました。(シュートが雑)負けてるから焦って打ってたこともあるんですけど、あわてずに落ち着かせてやればもっとシュート入ったのかなと思います。(試合中の雰囲気)自分とかは感情出さないようにしているんですけど、1、2年生はまだ感情コントロールできなくてキツく言っちゃうところもあって。雰囲気はあんまり良くなかったです。そこを自分が落ち着かせてあげられれば良かったなと思います。(藤野復活)まだ本調子じゃないんですけど、今日しっかり動けてたのでここからも頑張ってほしいですを(明日の2回戦に向けて)渡辺監督が言ってたのは、一人一人得意なプレーはあるはずだから、それをみんな出して得点を稼ごうということ。ディフェンスはアウトとか全然できてないので、まず相手を止めるところからやろうと思います」
藤野
「相手のシュートが入って、みんなも日大のペースに流されてるなと思っていたので、入ったらそこは変えようと考えてました。(出る前の気持ち)まだ慣れない感じがあったので、少し不安がありました。でも最後のほうはなんとかできたのかなという感じです。(プレー振り返って)まだまだだなって感じです。ディフェンスとかドライブ、攻め気の面、攻めろと言われていたんですけど、求められてることができてなかったなと思います。パス見がちになっていたのでそれは良くなかったです。(リバウンド)リバウンドっていう課題はリーグ初戦からずっとあって、練習でも意識しようっていう話にはなるんですけど試合でこうなってしまうので。さらに練習から意識していかなきゃいけないなと思います。(明日の2回戦に向けて)センターだけじゃなくて全員でリバウンドを意識していくのと、ボール見がちでアウトし忘れているので、そこも全員でやっていきたいです。(個人的には)求められてることをしっかりこなして、チームの勝利に貢献していければなと思います」
洲崎
「試合が始まる前に『リバウンドしっかりボックスアウトしよう』って言ってたんですけど後半それができなくて相手のリズムになってしまったので明日はリバウンドを全部取るくらいの気持ちでやっていきたいです。(インサイド)何本かはやられたんですけど前入って周りがカバーするっていうのはできたんですけどその後のローテーションがしっかりできてなくて最後までローテーションしていきたいです。(相手のアウトサイドは)スクリーンに引っかかったりして、打たれてしまったのでコミュニケーションはしっかりとってローテーションしないといけないです。(修正できるポイントは)リリバウンドは気持ちでどうにかなると思うので、全員が『絶対取る』という気持ちで取りにいかないといけないです。(明日は)今日できなかったリバウンドは絶対明大が勝つっていう気持ちで望みます。オフェンスも途中足が止まっているときがあったので最後まで合わせたりディフェンスもルーズボールを追いかけていきたいです」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
沖咲月 目配り・気配り・心配り
バスケットボール(女子) 2024.02.02今年度、主将としてチームを引っ張った沖咲月(文4=埼玉栄)。1年次から出場機会を増やし、長く中心選手として活躍してきた。PGとしてゲームメイクを担い、多くの勝利に貢献してきた沖。どんな時でも声を絶やさず、バスケを楽しむ心を持ち、4年間を歩んできた。 主体性を持つということ「自分たちのバスケを自分たちで作り上げていく姿。それと楽しそうな雰囲気があった」。そんな明大女子バスケ部に惹かれ入部し、始まった4年間。入部当初に触れたのは、上級生が作り出す全員バスケの空気感だった。「1年生から何か意見ある?」。入ったばかりの自分にも積極的に意見が求められ、自身のバスケ観をより深められる環境。選手はもちろん、監督やコーチも一体となった一つの輪ができているチームだと実感した。「言葉の力で簡単に考え方や捉え方を変えられる」と、精神面での支え合いの大切さも学んだ。そうして1年生ながらも声出しを意識し、チームを鼓舞する沖は、試合でも頭角を現していく。試合経験を重ねる中で、チームに欠かせない存在へと成長。2年次にはリーグ戦全試合スターター出場を果たした。 1敗で痛感したレベル差秋季リーグ戦での部の成績は学年が上がるごとに向上した。3年次には他を寄せ付けず、2部Bリーグ戦全勝優勝。この年は、目標にしてきた2部Aリーグ昇格を掛け入替戦に臨んだ。延長戦までもつれ、3点差で決着がついた運命の一戦。「簡単には通用しないんだということを突き付けられた」。最後まで懸命に戦い続けたものの3点差で敗北し、昇格はかなわず。順調すぎるほど勝ち続けてつないだ望みは、わずか1敗の前に打ち砕かれた。 主将の重圧さえ跳ね返すそんな敗戦を受け、迎えたラストイヤー。沖は唯一の4年生として主将に就任し、名実ともにチームを引っ張る存在になる。だがその心中は穏やかではなかった。「今まで一つ上の代が3人で担ってきたものを、自分一人がどう背負っていけばいいのか。頑張ろうという気持ちが強い分、不安は大きかった」。リーグ戦絶好調だった前年と比べられ、周囲からのプレッシャーも常に感じる日々。前年と同様の目標を掲げ練習に励んでいたが、その壁はますます高いものに見えていた。しかしそんな重圧も結果で跳ね返す。「上手くいかないからってそれは声を出さない理由にはならないよ」。落ち込みがちなとき、何度も繰り返してチームに投げ掛けたこの言葉は、自分自身を含め全員を奮い立たせていた。「勝ちを自信に変えていった」との言葉通り、リーグ戦では連勝を重ねていく。その勢いに乗り、見事2部Bリーグ2年連続の優勝を果たした。そして迎えるは運命の入替戦。前年を越えるべく大一番に臨んだ。 粘り強く戦った試合の先入替戦の相手は2部Aリーグ8位の国学院大。「第3Qまでは苦しい時間だった」と振り返るように、我慢の時間が続く展開に。明大は持ち味のディフェンスを粘り強く続けるも、リードを保たれ第4Q残り8秒となる。「全員絶対リバウンドとるよ」。タイムアウトでチームを鼓舞した後、残り数秒に4年間の思いを乗せ、最後まで声を出し走り続ける。すると味方が打ったシュートのリバウンドが自分の目の前に。「バスケの神様が味方に付いてくれたのかなって」。そのボールをゴールへ沈め、見事同点へ追いついた。そうして延長までもつれこんだ末に、奇しくも前年と同じく3点差で勝敗は決した。「バスケを小学生からやってきた中で、終わった時に涙があふれてきたのは初めて」。明大女子バスケ部、8年ぶりに2部Aリーグへ昇格を果たした瞬間だった。 バスケの楽しさに触れて「みんな純粋にバスケが好きでチームも好き。自分から頑張りたいと思える環境だった」。2部Aリーグ昇格を果たした裏には、主将を支え、共に過ごした仲間の存在があった。「時には気分が乗らない時もあった。でも後輩たちが同期のように接してくれて。そのおかげで毎日がキラキラした部活動だった」。自分たちのバスケを自分たちで作り上げ、バスケの楽しさを共有した4年間。沖の声掛けが広げた明るい輪は、いつしか自分自身を支えていた。 [橋本太陽] ◆沖 咲月(おき・さつき)文4、埼玉栄高。後輩たちへ「自分たちで明治らしさを作り上げていってほしい」。167センチ READ MORE -
リーグ戦優勝! 大一番の入替戦へ/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック
バスケットボール(女子) 2023.11.01リーグ戦最終戦は青学大と対戦。第1Qは前日の敗戦が尾を引き、10点差をつけられ厳しい滑り出しとなった。しかし第2Q以降はペースを取り戻し逆転すると、相手の猛攻にも屈さず順調に点差を広げる。試合は85―60で勝利し、2年連続リーグ戦2部Bブロック優勝を果たした。 ◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)▼10・29 対青学大戦(共栄大体育館)◯明大85{14-24、23-12、19-9、29-15}60青学大 スターターはPG沖咲月主将(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。 序盤は「明治らしいバスケができていなかった」(SF唐登ゆきの・文3=八王子学園八王子)。開始直後は互角の戦いであったが、第1Q途中から流れが相手に傾きだした。ディフェンスが崩され、簡単にゴール下に入られてしまい失点する展開が続く。思うように攻撃も仕掛けられず、10点差をつけられ第1Qを終えた。しかし明大は第2Qで持ち前の修正力を見せる。粘り強いディフェンスで相手のミスを誘うと、得点を量産。またPG萩原加奈(文1=浜松開誠館)の投入でオフェンスに勢いが増した。完全に波に乗った明大は見事逆転し、37―36で前半が終了。 後半も勢いは止まらなかった。第3Qは積極的に中に切り込み、テンポよく得点していく。疲れ知らずの明大はターンオーバーやリバウンドで相手のチャンスをことごとく奪い、第3Qの相手得点をわずか9点に抑えた。最終Qでは唐登の連続3Pシュートでさらに勢いづく。ベンチの盛り上がりも増し、チーム全員が一体となって戦っていた。そして試合時間残り1分で下級生と交代。会場の声援はさらに大きくなったところで、試合終了のブザーが鳴った。決して簡単な試合ではなかったが、終始笑顔を絶やすことなくいい雰囲気で勝利をつかんだ。また昨年度に引き続き優勝を果たした。 早くも次週、運命の入替戦に臨む。目標である2部リーグAブロック昇格のため、絶対に負けられない戦いとなる。「一発勝負になるので、悔いが残らないように全力で戦いたい」(萩原)。悲願の昇格まであと一歩。次戦も明大らしいバスケットで、試合を勝ち取ってくれると期待したい。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント唐登――今日のご自身の調子はいかがでしたか。 「最初はミスがあってあまり良くなかったのですが、後半の3Pシュートをしっかり決め切れたところは良かったかなと思います」 ――チームとして優勝ということで、結果についてはいかがですか。 「やはりとても嬉しいです。みんなで本当に試合に出ている人も出ていない人もチーム全員で1年間やってきて、リーグ戦中もどんどん成長できたので、その結果がしっかりと表れたと思います」 萩原――昨日の敗戦から生かしたことはありますか。 「昨日は相手のホームだったこともあって、最初から相手の流れに合わせてしまったところがあったので、今日は自分たちで流れを作ろうとやっていました」 ――今日の試合で良かった点は何ですか。 「前半の自分たちの悪いところを後半ではしっかり直せたところですね。相手に対応できたのが良かったかなと思います」READ MORE -
連勝ストップ 明学大の勢い止められず/関東大学女子2部リーグ戦Bブロック
バスケットボール(女子) 2023.10.29◆8・26~10・29 関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館他)▼10・28 対明学大戦(明学大白金キャンパス)明大59{22-16、11-14、14-27、12-16}73明学大〇 スターターはPG沖咲月主将(文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。 今季リーグ戦全勝中の明大は、リーグ3位の明学大との一戦に臨んだ。第1Qから順調に得点を重ね、幸先良くスタートする。しかし第2Q以降、ホームの利を生かした明学大の勢いに圧倒され、後半には逆転を許す。相手の多彩なオフェンスやリバウンド争いに苦戦した明大は、点差を縮められず59ー73で敗北となった。 リーグ戦12連勝中の勢いのまま、さらなる白星をつかみたい明大。第1Qから粘り強さを見せ、速攻からレイアップを沈めるなど順調に試合を運ぶ。しかし流れが傾き始めたのは第2Q。「コミュニケーションがうまく取れず、気持ち良くシュートを打たせてしまった」(沖)。また、相手の3Pシュートが決まるたびにベンチや観客席から大歓声が起こり、雰囲気にものまれてしまった。それでもなんとか打開しようと、神山を中心に相手のゾーンディフェンスへ効果的に切り込む。前半はリードは保ったものの33ー30の僅差で終えた。 早々に点差を広げたい後半だったが、一段と波に乗った明学大を止められない。「ディフェンスで必死に守ったが、リバウンドを多く取られた」(山本)と、相手のオフェンスリバウンドを抑え切れず、ついに逆転を許してしまう。相手の固いゾーンディフェンスの前に、アウトサイド中心に組み立てたことで攻め手が単調になり、ターンオーバーも増えてしまった。状況を打開したい明大は後藤や神山が要所で3Pシュートを沈めるも、攻撃のリズムに乗り切れない。第4Qこそ拮抗した試合展開になったが、開いた点差は巻き返せず。連勝は12でストップとなり、59ー73で敗北した。 目標の一つである、全勝優勝は達成ならず。それでも「必要な負けだったのかなと思う。気持ちを下げず、みんなで楽しくバスケをやるのが明大のいいところ」(沖)と、敗戦を前向きに捉え、気持ちは切り替えている。約2カ月に及んだリーグ戦も青学大との最終戦を残すのみ。勝利を手にして弾みをつけ、その先の2部A昇格は必ず達成してみせる。 [橋本太陽] 試合後のコメント沖主将――個人としての出来はいかがでしたか。 「大事な場面でもう少し自分の攻め気を出していきたかったです。特にリバウンドなどで、チームに背中で見せないといけなかったかなと思います」 ――リーグ戦も残すは最終戦のみです。どんなことを意識したいですか。「最終戦の試合内容が入替戦の出来に関わってくると思っています。気持ちを切らさずに、次につなげる雰囲気を持って、いいゲームしていきたいです」 山本――要所で3Pシュートが決まっていましたが、いかがでしたか。 「決めたい時に決められたのは良かったです。今日の相手のゾーンディフェンスが結構マッチアップ気味だったので、外と中のバランスをとって得点できたらもっと良かったかなと思います」 ――次につなげられるような良かったプレーはありましたか。 「相手のゾーンディフェンスの中に切り込むという指示がベンチから出たとき、神山が連続で切り込んだプレーが良かったです」READ MORE