【瓦版】ライバルたちを投げまくれ そして武道館の頂へ/全日本学生体重別選手権

柔道 2017.09.29
影の実力者
 今まで日の目を浴びてこなかった選手が台頭する。出場メンバーの半分に当たる5人が初出場。また、昨年100㎏超級で連覇を成し遂げた小川はケガのため欠場するため、表彰台に上った経験のある選手は1人もいない。だからといって、結果が見込めないわけではない。全日本学生優勝大会で9年ぶりの準優勝に貢献した田中源大(政経3=高川学園)、名垣浦佑太郎(政経4=愛知県私立大成)は1年次より毎年出場を果たしている実力者。優勝を十分に狙える位置にいる。また、予選の東京学生体重別選手権で優勝を果たしたルーキー・増山香補(政経1=修徳)、今大会前に行われた全日本ジュニア体重別選手権で2連覇を達成した神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)などの下級生にも大きな期待ができる。

攻めの姿勢
 なすべきは攻め気の柔道だ。「臆病になっていて、練習の成果を出せていなかった」。猿渡琢海監督は予選を振り返り、メンタル面の課題を挙げた。“負けたくない”という気持ちが消極的な柔道を体現。入賞者は昨年の8人に比べ、3人と半分以下にまで減少してしまった。だからこそ、強い意志が必要だ。全員が“勝つ”という気持ちを全面に押し出し、優勝をものにする。

[古賀章太郎]



★大会前インタビュー(9月25日)★

猿渡拓海監督
「東京学生の反省点を踏まえた上で同じ失敗をしないような稽古に取り組んできました。今年に入ってから団体戦があって、団体戦を戦う上で一本を取る柔道、相手を投げ切る柔道を教えてきました。全日本学生優勝大会に出ていたメンバーはそれを忘れずに東京学生体重別選手権で実践できていた者は結果が伴っていました。優勝大会を経験せずにやってきてたことができていなかったメンバーについては相手に投げられたりと負けていたので、相手の投げ方、勝ち方、決め方をより強化してきました。特に1年生、2年生は先輩相手にも食ってかかる気持ちで当たって砕ける感覚で戦って欲しいです。気持ちの面で負けないことが大切だと思います」

名垣浦佑太郎(政経4=愛知県私立大成)
「優勝します。大学4年生最後なので悔いの残らない試合をしたいです。東京学生を終えてからは攻める柔道を意識して、攻めないと投げられないので。組んでからの技の入りだったり試合までにベストを持っていくという反省の元、一本取れる練習と相手よりも技をかけていく練習をしてきました。夏合宿でも実業団の強い選手と練習させていただいたので、どう組んで投げるのかを意識して練習していました。今年は本当に最後で、今までは『来年またある』という思いもありましたがもう次はないというのを自覚するようになりました。全日本では1回戦から強い相手なので油断せず優勝目指します」


水野隆介(営4=愛知県私立大成)
「ベスト8に入って講道館杯には出たいです。今年で最後なので悔いの残らない試合にしたいと思っています。東京学生を終えてから組み手はしっかり練習をしてきたので自信を持って、技もこの1カ月でかなり仕上がってきています。監督に前から言われているのは焦らずしっかり持って技をかけろと言われていて、両方持って自分の技をかけることを心がけています。同階級ではベスト8で当たる磯田(国士大)がヤマ場です。最終目標は優勝です」

三村暁之(政経4=崇徳)
「東京学生では失敗して、この試合が個人戦は最後なので優勝を狙って頑張っていきたいと思います。東京学生では試合中に集中できずに自分の力を出せなかったので、そこから自分の力を出すために組み手や技を見直して練習に取り組むようにしました。4年生になって、今までだったら先輩もいて自分の好きな練習ができましたが今年は最上級生として後輩も見ながら練習しなければいけないので大変でした。全日本学生では東京学生で下にいってしまったのでチャレンジャーとして挑みたいと思います」


田中源大(政経3=高川学園)
「2年連続で出場するので今年は3年目なのでなんとか優勝して講道館杯につなげたいです。今年から上級生になったので稽古でも自分より下級生の人が多くなったのでその中で自分をどう追い込むかを意識しています。東京学生は技を受けすぎて負けてしまったので、自分から技をかけるようにして組み負けてもそこから組み勝てるように監督と相談しながら練習しました。監督には、相手の方が大きい選手が多いので自分からわざと頭を下げた状態からスタートして稽古していました。2年生の時はきれいに投げようとして技出しが遅くなってしまっていたので、細かい足技をいれて技につなげるようにしています。全日本では1回戦から全力で優勝を目指してがんばります」

神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)
「東京五輪を考えたときに2018年の世界選手権がキモになるので今年は優勝しなければいけない年だと思っていますが、気負うことなく勝ち進みたいと思います。全日本ジュニアで優勝して最低ラインはきているので学生大会でもしっかり力を見せて講道館杯の優勝候補の一人として望めるように、今年は今月ある全日本学生と世界ジュニアで結果を残せばグランドスラムに近くかなと。そういう意味でも今回の全日本学生は最低でも優勝を目指しています。自分はどんなに厳しい稽古や合宿よりも試合が好きで1試合戦い抜くことの方が大きいと思うので今年はひと大会ごとに成長できると思っています。大会を重ねるごとに進化できるように、全日本学生もあって次は国体、世界ジュニアとあるので体が追い込まれたときに気づくこともあると思います。いろいろなところにアンテナを張って、体もケアをしていれば問題ないと思います。全日本ジュニアを終えて稽古では組み手の組み際、技の掛け際、戻り際、相手が潰れたとき、場外際などの際を意識していました。連戦が続いてるのもあって、今はとても自信があるので誰にも負ける気がしないです。あとは東京学生の時に雑な試合になってしまったので、そこを無くせば自然と勝っていくと思います。今年は“圧倒的な力”をモットーにやっているので、学生レベルでは負けないことを示したいです」

並木泰雅(政経2=愛知県私立大成)
「初めての全日本なので自分が練習してきたことを出し切りたいです。2年生になってからは1年生よりも柔道に集中して向き合えるようになったと思います。周りに気を使うことなく自分の練習ができています。1年生の実業団の方々など強い相手とも練習してきたので東京学生もジュニアも全然自分の柔道ができなくて結果が残せなかったので、稽古では技出しの速さに重点を置いてきました。先に攻めることを意識して技を出す練習です。全日本では、同階級でインターハイで負けた奥野(東海大)に当たると思うのでそこでリベンジしたいです。練習してきたことを出し切って結果を出したいです」


羽田野航(政経2=四日市中央工)
「僕は繰り上がりで出場なので東京学生では優勝できませんでしたが優勝目指しています。東京学生ではゴールデンスコアで長い間戦って気持ちが負けてしまいました。きつくなってしまうと組み手がてきとうになってしまうので、そこから組み手を意識しながら稽古をしていました。先週が追い込み期間だったので妥協しないようにしました。今年から後輩ができて、今までは負けてもよかったのが、後輩には負けられないという思いで今までよりも張り合った稽古ができています。全日本の同階級では、1回戦からインターハイ3位の選手と当たって、講道館杯出場争いの時も東京学生で負けた選手と当たるのでそこをなんとか勝ちたいです。繰り上がりなので食らいついて頑張りたいです」

山本康生(商2=崇徳)
「1回戦から厳しい相手ですが、優勝というのを目指してやっていきたいです。自分はゴールデンスコアに入ると組み手が雑になったりするので、丁寧(ていねい)に一つ一つやることを心がけて練習していました。監督からは組み手に関しても技に関しても緻密(ちみつ)にやるようにと言われました。中濱先輩からも言われていたので、そこだけ心がけてここの2週間の稽古に取り組んでいました。1年生の下積みがあってこその今があるので、あの時苦しかったことも今思えば良かったのかなと思います。1年生の時は試合でも勝てない、練習でも投げられない。自分なりにもがいて、マイナスに向いたこともありましたが2年生になって東京学生体重別選手権で勝ててそれが少しづつ自信変わっています。全日本ではベスト8で尾方選手(東海大)と当たるので、そこが一つのヤマ場。そこで勝ってこそ自分が成長したことを示せると思います。そこを勝って優勝につなげたいと思います」

東亮輝(商1=崇徳)
「当たる相手は全員強いですが1回戦から強い相手なので、そこを倒してなんとか講道館杯につなげられたらと思っています。不安は結構あって、体力面がまだ追いついていない。膝をケガをしていて高校の時に手術をして6月に復帰をしたばかりなので休みの期間が多かったです。最近は周りとの差が埋まってはきたと思います。自分は東京学生で決め切る技がなくて、延長戦10分くらいして体力がなくなって次の試合で負けてしまったので、何か一つでも決め切れる技を身につけようとこの1カ月頑張ってきました。監督からも決め切る技を作れと言われているので、そこから練習しています。全日本での目標はもちろん優勝ですが、まずはベスト8に入って講道館杯につなげます」

増山香輔(政経1=修徳)
「勝てるとこまで勝ちたいです。不安はないです。先週まで体調を崩して3日間練習ができなかったなですが今は体の調子は良いです。全日本ジュニアから取り組んできたのは相手を投げること。最近は投げることができてきました。監督からは、新しい技を勧められていますが、自分的にはまずは得意技を極めたいのでそこを精度上げてから次の技にいきたいと思っています。1年生なので初戦から思い切りやりたいと思います。2回戦から手強い相手ですが、準々決勝まで進めば勢いづくと思うので準々決勝まで勝ってできたら優勝したいです」


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