男女ともに2位 インカレアベック優勝に視界良好/関東学生秋季大会

射撃 2017.09.21
 インカレでの活躍に期待が高まる。4日間にわたって行われた今大会。男子は連覇を逃したものの春に引き続き2位、女子も昨年から順位を1つ上げ2位と安定した強さを見せた。また、個人でも柳川由太郎主将(法4=明大中野)が3姿勢(立射、膝射、伏射)で優勝、ルーキーの森本怜花(商1=日大櫻丘)がARで3位に食い込むなど、悲願のアベック優勝へ好材料がそろった。勝負の季節がいよいよ始まる。

 夏の練習が実を結んだ。今年は例年の全体合宿に加え、SBR(スモールボアライフル)のメンバーで同大との合同合宿を5年ぶりに開催。その成果はSBRの塩川龍矢(理工4=明大中野)、浜端瑛(政経3=興南)、竹沢隼(法4=竜ケ崎第一)の全員が決勝に進出と確実に現れた。「練習の成果を遺憾なく発揮してくれた」(柳川)とSBRのレギュラーメンバーはチームに大きく貢献した。反面、課題も浮き彫りとなる。3日目に行われたARでは日大が1位、2位を独占。明大に付け入る隙を与えなかった。この結果に石田裕一(法3=金沢辰巳丘)は「ARは良くなかった。国体で強化してファイナルに残れるようになる」と決意を新たにした。インカレではさらなるチーム力で勝利を目指す。

 ルーキーの進化が止まらない。ARに出場した森本と高橋佳伶(国際1=山形県立南陽)。それぞれ3位、5位に入賞し明大の得点源となった。それでも佐橋朋木監督は「女子のルーキー二人はまだまだ撃てる。競い合って高め合ってほしい」とさらなる期待を寄せる。普段は仲の良いという二人。だが試合になると「点数ではライバル」(高橋)。互いの存在がいい刺激になっているようだ。今後の活躍にも目が離せない。

 インカレへと弾みをつける結果となった。優勝は逃したものの「ポイント制のインカレなら1位を取れたかもしれない」(永澤瞳・農4=栄北)と選手の表情は明るい。それでも1位に立ちふさがるのは男女ともに王者日大。この壁をこえるにはチーム力の「全体的な底上げ」(佐橋監督)が不可欠になるだろう。男子のARに女子のSBR、まだまだ明大は強くなれる。「あとはどれだけ夢中になれるか」(柳川)。最後の最後まで走り続けたい。

[島田雄貴]

試合後のコメント
佐橋朋木監督
「1位を狙えるところにはやっぱりいました。相手がやっぱり強かったかなとも思います。ARで3日目日大の二人がしっかり撃ってくるだろうなというのは分かっていてそれまでに何点差をつけられるかっていうのが今回の勝負でした。今日は一点差で勝っていて結果は石田に頑張ってもらいました。全体的に見ると日大のその二人は群を抜いているので石田については理解するところもあります。女子のルーキー二人はまだまだ撃てます。まぁでも安心して見ていられました。そういう選手が少し物足りない点数ではあったのでもっと頑張ってもらいたいです。二人が競い合って点数を高め合うことを期待しています。(男子は)またインカレに向けてメンバーを考えていかなければいけないです。4年生がしっかりしているというのは感じます。柳川とは話したのだけれど全員がいいポジションで撃っているので、一人に負担がかかるというのはなくなっていると思います。みんなに安心感が生まれています。底上げが少しずつ点数にも現れています。でもまだ上げていけます。合宿は1回目は明大で詰めていき、二回目は同大も入ってやって自分たちで率先して動けていました。いい合宿でした。それは点数にも現れています。課題は男子は三姿勢。まだまだ撃てますし伏射は一応1位取れましたけれど点数的には満足ではないです。撃ちきれていないです。ARに関しても日大に食らいついて高い点数とっていきたいです。全体的な底上げが大事で何か一つが上がっただけではやっぱり足りないと思っています。女子は1年生の二人は撃ってくれるのでSBR。底上げが絶対的に必要です。そこがキーになっていきます。見立てどおり春からの成果も出てます。足りていないところはたくさんありますので全員が仕事をしていけばポイント制なので戦えると思っています。やらないといけないことはみんな分かっていると思います。今回は明大の強み、全員の射が発揮できた部分もありましたのでもっともっと全員が自分の力を出してほしいです」

柳川
「インカレへの準備は整ってきているとは思います。他大との比較をすると2位という結果なので満足はしてはいけないと思うのですが自分たちが積み重ねてきたものがそれなりに反映されてきているのでここからより練習していってそのままいけばインカレでは勝てるのではないかと感じました。今回は全体的に3姿勢競技がうまくいっていてその中で2日目に撃った時は風の影響も受けました。多くの選手が点数出ない中で浜端と石田が粘りの射撃を見せてくれました。三姿勢は点数はいいとは言えないけれど粘って平均くらいは出していました。練習の成果を遺憾なく発揮してくれてPー60で貯金が効いていたので3日目は1位に立てていました。3年生2人の活躍も大きかったのだけれど塩川と竹澤の2人もとても良かったです。竹澤はSBRを今年から持ち始めたのだけれどやっと慣れてきて点数も上がってきています。2人は自己新も出しています。自分は点数は良くなかったのだけれどインカレには間に合わせられるのかなと感じました。手応えも感じていて春関から調子も少しずつだけど上がっています。あと1ヶ月射撃に専念すれば大丈夫。でもメンタル的などこかでまだ外していてそこは見つめ直していきます。元々メンタルは強い方ではなくて緊張とどう付き合っていくかを課題としていた4年間でしたのでその中で3年生までは少しずつ変わっていけてるとも感じていました。甘えにはなってしまうけれど主将としてのプレッシャーというのもあるとは思います。けっこう毎年主将はどの大学もあまり伸びないということが言われていてそれも少し関係しているのかと思います。自分も去年までは不思議に感じていましたが実際やってみると少し違いました。メンタルスポーツなので。夏の合宿は1回目が大阪で部員みんなで行きました。2回目は同志社と合同で能勢でSBRをやっている人を選抜して臨みました。1回目は例年と何も変わりないです。2回目は毎年ではなくてSBRのレギュラーになる人たちに来てもらいました。試合形式の記録会をしたりファイナルも一緒にやりました。他大がいるので緊張感もありました。今回の合宿は確実に結果として現れていました。合宿は明治から声をかけました。昔5、6年前まではやっていたのでますがなくなっていて自分が同志社に仲のいい人もいたのでやらないかと持ち出しました。それは去年から話していていてやることも決まっていました。SBRは生田に練習場がないので集中して練習していきたいと考えて内容を決めました。女子はやっぱり1年生2人の強さを感じました。高橋も森本も良くて自分たちとしては頼もしいです。なのでその中でARを撃っている3人だったり底上げがうまくいっていないのかなと感じました。自分と同じで4年生の二人も最後ということで思うところもあって緊張があるのかなと思います。あとは1ヶ月調整していくだけです。難しいことは求めていなくていつもどおりの射撃をやってほしいです。同期には副主将を二人つけていて今まで主将がやっていたことも少し分担してもらっているところもあります。それぞれキャラが違って面白いです。能勢で二回合宿をしているというのはインカレでは強みになると思います。やっぱり射場ごとに高さだとかが違ってくるのでそこを把握した状態で迎えるのは違います。まだ自分の射に集中して周りが見れていないのでもっと周りを見ながらがむしゃらに向かっていきます。あとはどれだけ夢中になれるかどうかです。インカレ優勝します。本調子ではなかったのですがありがたいという気持ちが大きいです。母親も来ていましたのでメダルは取れたらいいかなと思っていました。今まで母に自分の射撃を見てもらったことはなかったのですが10月で射撃競技自体を引退しますのでインカレ前に見ておきたいと言われて来てもらいました。本戦はやめてほしいと言っていてファイナルならどうせ緊張するのでいいかなと思っていました。春から全然本戦で点数が出なくて残ったら絶対にメダルは取れると思っていました。最後の立射で何とかなりました。ファイナルはあまり緊張はなくて得意意識があります。プレッシャーはあまりなかったです。本戦も8位通過でファイナルのメンバーも後輩でうまいメンバーばかりだったから守りに入ることはなかったです。膝射と伏射で耐えきって立射に持ち込めば勝てると感じていました。立射は自信もあります。三年間やってきたことだったら負けないと思っていましたしずっと練習していました。そこに対する信頼は厚いし他が悪くても立射だけは裏切らずにいてくれたのかなと思います。ファイナルも心配していませんでした。同志社との合宿でもファイナルの練習をしたのだけれどその時も立射は全然悪くなかったです。ファイナルに前期一回も残れていなくてだから去年の全日本ぶりでした。夏合宿で同志社と練習できていたからその心配とかなくファイナルの感覚を取り戻せていました。よくなかったのは伏射です。全然当たらなかったです。立射もベストパフォーマンスかというとまだだめです。ファイナル勝てたとはいえブランクもありましたのでそこは練習の時から意識して次望みたいです。個人でも優勝狙いにいきますしチームを優勝に導けたらもっといいと思います」

永澤
「(振り返り)結果としてはARもSBも2位という結果で全体的に見てしまうと惜しい結果なのですが、点数で見ると上がってきていると感じました。例えばこれがインカレならば、ポイント制なので、1位を取れたかもしれないで、残念というよりはいい傾向だと思います。誰かがSBもARもどちらもレギュラーを取っているような状況ではなく、それぞれが一つの種目に対して集中できたことがとても良かったのではないかと思います。まだインカレに対してプラスな気持ちで挑めると思います。(課題)ARの初めてだった2年生の佐藤に対してもう少しケアを出来ていればと思います。そうすれば彼女自身の力をもう少し引き出せたのではと少し申し訳ない気持ちでいます。(夏の練習を経て)自分はSBが中心になっていたので、SBの選手の撃ち方など個人個人についてあげられたのが良かったです。また先輩後輩関係なく意見を出し合えたのも良かったと思います。自分個人では少し調子が悪かったのですがそれを取り戻すような練習になったので良かったです。2回合宿がありまして2回目はSBのみでの合宿でした。またレベルも近い選手が集まったので競い合えるような形になりました。またインカレで戦うことになる同志社とも合流して行ったのでいい刺激になりました。この同志社合同の合宿は5年ぶりに再開したもので柳川主将が中心となって行ってくれました。とても感謝しています。(個人としては)ARは調子の悪いまま来てしまい本来の力が出せなかったので悔しいです。インカレでも出場する事になるので悔いのないようやっていきたいです。SBの伏射は良かったのですが、レギュラーの3姿勢はみんなを不安にしてしまうような射撃をしてしまったので、見直していきたいです。今はARに引っ張ってもらっているような感覚があるので、自分を含めた3姿勢のメンバーがARに負けないくらいの得点を出してチームに貢献していきたいです。(調子のいい選手)劉は今年から初めての3姿勢レギュラーなのですが最近570点を出していて個人成績としてはかなり良い方なので伸びていると思います。石田に関してもSB、ARともに伸びているので良かったと思います。一番はメンバーではないのですが1年の高田という選手がとても伸びてきているので、いい刺激を貰えています。いい得点をだすと少しチームに危機感も生まれるのでいい傾向です。(2位という結果に満足しているか)満足していません。点数だけみるとまだまだ伸ばせていける段階なので。最後は全員フルの力を出せれば優勝も全く夢じゃないので、1位をとりにいきます。(インカレに向けての抱負)射撃は続けていこうと思うので最後とは言いませんが、学生としては最後の大会なので、まずは先輩として後輩を引っ張る射撃をして、1年生続けるような選手になっていきたいです。特に3姿勢はずっとレギュラーのプライドもありますし、明治の中でも一番を取って、1位とってメダル掛けて帰ってきたいです」

石田
「インカレに向けてはいい結果だと自分は前向きに考えています。日大と最終種目を残して1点差で勝ってたので。自分がそのチャンスを潰してしまったんですけど。インカレはポイント制で点数ではなく順位で決まってしまうので、今回3位だったARをせめて2位以上になれるようにもう少し頑張りたいなと思います。(要因は)伏射の競技の方で3人とも好記録を撃ってくださって、そのおかげで日大との差が縮まりました。三姿勢も調子が良くない中で自分のベストを尽くしてくれていたので3日目までは首位だったんじゃないかなと思います。(合宿の成果は)SBだけ夏に合宿をしたのでその成果が今大会出てるんじゃないかなと思います。日大にARの日本代表が2人いてそこで差が開いてしまうので、SBでそれを埋めようという感じです。個人的には夏は国体の代表でARしか撃ってなかったので、合宿では良かった時の感覚を戻そうと練習しました。(個人の結果は)ARは今回久しぶりにファイナルを逃してしまって少し悔しいです。SBはファイナルまでもう少しのところまで迫っていて関東で戦えるくらいの実力はついてきていると成長している実感はあります。(ARとSBの両立は)試合ではSBを撃ってからARを撃つっていう流れなので、日頃の練習からSBからARっていう風にしてます。重さが全然違うので、そこに慣れるために普段から意識してます。(ミーティングでは)インカレに向けていい弾みをつけられるように頑張ろうという話がありました。(今後の取り組み)自分はSBは悪くはなかったんですけど、これではインカレじゃファイナルに残れないのでもっと成長していきたいです。ARは今回本当にイマイチだったので国体挟んでめちゃくちゃ強化していってファイナル残れるようにやっていきたいです。どちらも両立できるように頑張ります。(インカレへの意気込み)インカレは3種目で優勝します」

高橋
「今回自分は点数的にはファイナルに残れたんですけど、全然先輩をカバーできる点数ではなくて悔しいです。(団体2位は)1位との点差もそんなに離れてるわけではないので悔しかったです。1位になれる点数を撃たなきゃなと思いました。(AR5位)先週あったJOCで優勝してしまって。それで今回変に緊張してしまう場面があってメダリストの中に入れなかったのは悔しいです。前期の学連の試合でまったく結果が出なくてギリギリ9位とかファイナルに残れないのが続いていて、今回初めてのファイナルで空気にのまれてしまったかなって思います。(森本は)今年ある試合で勝負していて今少し負けが続いてる状態です。残り大会が四つしかないので巻き返さなきゃなと思ってます。普段は仲良いんですけど点数ではライバルです。(世界大会は)世界大会はこれで4回目だったんですけど、やっと世界大会の空気にも慣れてきていつも通りの点数が出せました。でもやっぱりまだ世界の壁は高いなと感じました。点数もそうですし、海外の選手の体、コーチとの会話、練習方法とかを少し聞いてみたりした時に、日本とは違うな、自分もまだまだだなと思いました。高校生の時は据銃っていう構えるだけの練習はやってなかったんですけど、大学入ってからは海外の選手とかが練習でずっと据銃をしているのを見て大切なんだなと思って取り入れるようになりました。(インカレに向けて)来週、東西六大学だったり2週間後には国体があったりしてインカレまでもう時間がないので、できるだけその2回の大会で試合の感覚をつかんでいきたいです。インカレでは自分が満足できる結果を出したいです。(意気込み)インカレではメダリストになります」

森本
「(振り返り)本戦に関してはいつも気持ちが焦ってしまったりして丁寧に撃てないことがあったので、今回は1度スタンドに置いて気持ちを切り替えて撃てるようにしました。(良かった点)40発、1発1発を良い状態で撃てるように、無理せず撃った点は良かったです。(悪かった点)練習からそうだったのですが、いくら頑張っても40発全て良いように撃つというのは出来なくて、最後のシリーズで焦ってしまい丁寧に撃てなかった事です。集中力という面で課題だと感じました。(チームとして振り返ると)自分が女子最終日だったのですが、初日の時点で点数を見て少し緊張してしまいました。ですがもう1人の同期の高橋と「まだ希望がある」という話をしてコミュニケーションをとることができました。(夏の練習を経て)今までの課題であった毎回同じ状態で撃てないというのを、撃つまでの動作を振り返って見てみることで確認することが出来ました。(今回の結果に満足しているか)満足はしていないです。やっぱり本戦も1位ではあったのですが最後の射撃でいつもの動きができなかったので、悔しい気持ちがあります。S40に関しても1位は狙っていけると思うので満足はできていないです。(高橋について)秋関前のジュニアオリンピックのファイナルに残って一緒に撃つ機会があったのですが、全国規模の大会のファイナルに残る選手が同期としているの大きいです。練習でも刺激になりますし、いい同期、ライバルを持ったと思います。(今大会なインカレにどのように繋がったか)秋関のメンバーが発表された時もインカレを意識しているというのは分かりましたし、少しづつインカレに気持ちを持っていかなければ行けないのかと思います。(インカレの目標)個人団体ともに1位を取ることです。そのために足りないのは、個人ではどれだけいつもの練習通り撃てるのか、チームでは誰か1人でなく3人で強いチームを目指す、という意識を持つことです。練習から点数などを意識してやって行きたいです」

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