史上初のベスト4! チームワークで2年連続団体インカレへ /関東女子学生優勝大会
剣道
2017.09.16
全員で成し遂げた快挙だ! 明大女子勢が今大会で史上最高の成績となる4強入りを達成した。5回戦の関東学大で代表戦の末、勝利を収めると準々決勝へ。筑波大の前では1本も取れず0-2で惜敗したが、ベスト4は同校史上初の記録。選手たちが誇る“チームワーク”で、強豪ひしめく関東で明大らしく勝ち進んだ。またこの結果により団体インカレの出場権を獲得。2カ月後に控える全国の舞台に向け、弾みが付く結果となった。
頼れるルーキーだ。今大会の大将は1年生ながら小松加奈(商1=東奥義塾)が大抜擢。5回戦の関東学大では1本取れなければ負けという状態で回ってきた。だが「前の頑張りを見て自分も頑張らないといけない」(小松)と、それまでの先輩の活躍を見て奮起。メンを取り1本勝ちを収め、代表戦までに持ち込んだ。そして代表戦も小松が出場。開始6分。「勝率とかは関係ない」と果敢に攻め振り下ろした竹刀は相手のメンへ。準々決勝進出へと導いた。
もどかしさもある。「創部初ベスト4はすごくうれしいが、途中の試合で1年生に勝負を頼ってしまった」(作山結香・商4=守谷)。団体インカレで優勝した昨年のチームを思い返せば最上級生の大亀杏選手(平29商卒=現パナソニック)、三好絢女選手(平29営卒=現パナソニック)が名実ともにチームを引っ張っていた。だからこそ強く思う。「今年は特別強い人がいるわけない。その分みんなのチームワークとか、良さを引き出せるチームでありたい」(熊谷真純主将・営4=新潟商)。試合の合間では上下関係なく声を掛けるなど、その想いは随所から伝わった。「先輩が盛り上げてくれるから、やりやすかった」とルーキーの小松。今年も4年生がチームの中心にいることには間違いない。
過去最高のベスト4でも「優勝を目指していた分、悔しさもある」(熊谷)と気持ちは決して浮ついていない。その視線が見つめる先にあるのは団体インカレ。同大会は4年生にとっては最後の全国大会だ。連覇も懸かっており“強豪・明治”と見られる今、プレッシャーが無いわけではない。だがあくまで今年は今年。「追われる立場というよりもチャレンジャーとして挑みたい」(作山)。再び頂点に立つために。今年のチームらしく練習に励み続ける。
[浜崎結衣]
試合後のコメント
熊谷主将
「史上初3位になれたことは率直にうれしいです。ただ優勝を目指していた分、悔しさもある大会でした。自分自身が不甲斐ない部分もあるんですけど、全員がベストな状態で挑めるように声がけと周りを見るという状況判断を大切にしています。今年は特別強い人がいるわけないので、その分みんなのチームワークとか、そういう良さを引き出せるチームでありたいなと思っています。去年は大亀主将と三好先輩が引っ張ってくれた分、今年はみんなで盛り上げて勝ちにいこうという雰囲気を大事にしながらやっています。(この夏は)合宿も含めて練習試合を普段ならない関西の大学とかとやったりして、強化に励んだ結果が着々と出ているのかなと思います。合宿は1週間山梨で朝、午前、午後で練習してやっているので、体力的にも精神的にも相当きつかったです(笑)。(個人として)動きは悪くなかったんですけど、2試合目以降は私じゃ駄目で。他の部員がその分支えてくれたので、私もそこで出られたらよかったんですけど、出れなかったのは何か理由がある訳なので、そこをあと2カ月間課題として取り組んでいきたいと思います。(昨年のインカレ優勝チームより関東は順位上)去年の結果を上回れたことは自信になっているんですけど、全日本は雰囲気が違いますし、これから強い学校とどんどん当たっていかないといけません。今のままでは勝てないと感じています。(意気込み)去年優勝したプレッシャーとかもあると思うし、注目されていると思うんですけどそんなのは関係なく今年は今年だと思っているので、もう一回優勝を目指して今日の課題をバネにして残り2カ月優勝できるように頑張ります」
作山
「(創部初の関東ベスト4)創部初なのはすごく嬉しいんですけど、途中の試合は1年生に勝負を頼ってしまうこともあって、去年の三好先輩や大亀先輩みたいに4年生がしっかりしなければいけないなと感じました。(プレッシャーは)変に考えすぎてしまうところがあるので、自分の持っている力を出して後輩につなごうと思うんですけど、やっぱり去年の先輩の勝ち方を見てるので、どうしてもそれを求めてしまうところはあります。全日はそれでミスをしないように、勝てるように頑張ります。(国士大戦で2本勝ち)国士舘は中、副、大が強いので、前で取らなきゃいけないと思って強い気持ちで臨み、結果的にいい形で後輩につなげたのでよかったです。(今年のチームは)やってみて力の差はないと思うので、あとは自分が取られたところがそうなんですけど、気持ちの面で負けなければチャンスはあると思うので、あとの2カ月で詰めてやっていかないといけないなと思います。(個人では悔しい結果に終わったが)女子の団体で連覇するのは難しいと思うんですけど、そういうプレッシャーを考えずにやればできると思うので、最後の団体戦で全てを懸けて頑張りたいです。(チームの雰囲気)去年からしたらガラッと変わりました。去年は4年生が主体になって引っ張ってくれてやりやすかったんですけど、今年はどうしても後輩の力を借りなければ勝てないチームなので、そこはうまくやらないといけないと思っています。みんなで盛り上げていこうと。ただ、後輩も意見を言ってくれるし、先輩に遠慮して、とかもないので。意見を出してくれるのでありがたいなと思っています。(チームワーク)他の大学を見てても、明治が一番あると思うので、そこは自信を持って戦っていけます。(足りない部分)筑波とかを見ていると、ミスがないんですけど、準決勝では私がミスをしてしまって、そのまま悪い流れでいってしまいました。誰一人としてミスをしなければ、今回も優勝できたと思うので、そういったミスを全日では絶対にしないようにしたいと思います。(上位のチームを)見てても『勝てたはずなのに』と思って、とても悔しかったです。ただ、負けたということは自分たちに足りない部分があるということなので、そこを全力で修正していきたいと思います。(昨年よりも上の成績)すごく自信にはなりました。でも、危ない部分が所々あったので、そういう場面を少しでもいいなくしていきたいと思います。(全日本インカレに向けて)関東も優勝できなかったので、去年優勝してはいますが終われる立場というよりもチャレンジャーとして挑みたいと思います」
小松
「最初の方は前で先輩たちが勝負を決めてくれていたので、楽に試合ができました。あまりプレッシャーも感じず、のびのびとやらせてもらったので、後半は自分も踏ん張らないといけないなと思いましたし、前の頑張りを見て自分も頑張らないといけないとなと思いました。(関東学大戦は)とりあえず1本を取らないと負けるという状況だったので、1本勝ちしてまずはホッとしました。代表戦になったら勝率とかは関係ないので、そこはいつも通り相手と勝負しようと思って試合をしました。(1年生で大将)先輩方がわいわい盛り上げてくれるので、やりやすかったです。(仲がいい)チーム力がいいのが明治の一番の良さと先輩から聞いてきているので、伝統としてチームワークという明治のいいところで勝負しようかなと思ってました。(この夏の取り組み)チームで勝つことがまず一番で、あと各自の修正をしていました。(高校とは違って)会場の雰囲気とかも違いますね。でも慣れました。インカレでは昨年先輩方が優勝してくれているので、でも連覇をしたいからということではなくて、このチームで優勝するんだという気持ちが連覇になると思うので、連覇じゃなくてチームで優勝する気持ちで頑張っていきたいと思います」
頼れるルーキーだ。今大会の大将は1年生ながら小松加奈(商1=東奥義塾)が大抜擢。5回戦の関東学大では1本取れなければ負けという状態で回ってきた。だが「前の頑張りを見て自分も頑張らないといけない」(小松)と、それまでの先輩の活躍を見て奮起。メンを取り1本勝ちを収め、代表戦までに持ち込んだ。そして代表戦も小松が出場。開始6分。「勝率とかは関係ない」と果敢に攻め振り下ろした竹刀は相手のメンへ。準々決勝進出へと導いた。
もどかしさもある。「創部初ベスト4はすごくうれしいが、途中の試合で1年生に勝負を頼ってしまった」(作山結香・商4=守谷)。団体インカレで優勝した昨年のチームを思い返せば最上級生の大亀杏選手(平29商卒=現パナソニック)、三好絢女選手(平29営卒=現パナソニック)が名実ともにチームを引っ張っていた。だからこそ強く思う。「今年は特別強い人がいるわけない。その分みんなのチームワークとか、良さを引き出せるチームでありたい」(熊谷真純主将・営4=新潟商)。試合の合間では上下関係なく声を掛けるなど、その想いは随所から伝わった。「先輩が盛り上げてくれるから、やりやすかった」とルーキーの小松。今年も4年生がチームの中心にいることには間違いない。
過去最高のベスト4でも「優勝を目指していた分、悔しさもある」(熊谷)と気持ちは決して浮ついていない。その視線が見つめる先にあるのは団体インカレ。同大会は4年生にとっては最後の全国大会だ。連覇も懸かっており“強豪・明治”と見られる今、プレッシャーが無いわけではない。だがあくまで今年は今年。「追われる立場というよりもチャレンジャーとして挑みたい」(作山)。再び頂点に立つために。今年のチームらしく練習に励み続ける。
[浜崎結衣]
試合後のコメント
熊谷主将
「史上初3位になれたことは率直にうれしいです。ただ優勝を目指していた分、悔しさもある大会でした。自分自身が不甲斐ない部分もあるんですけど、全員がベストな状態で挑めるように声がけと周りを見るという状況判断を大切にしています。今年は特別強い人がいるわけないので、その分みんなのチームワークとか、そういう良さを引き出せるチームでありたいなと思っています。去年は大亀主将と三好先輩が引っ張ってくれた分、今年はみんなで盛り上げて勝ちにいこうという雰囲気を大事にしながらやっています。(この夏は)合宿も含めて練習試合を普段ならない関西の大学とかとやったりして、強化に励んだ結果が着々と出ているのかなと思います。合宿は1週間山梨で朝、午前、午後で練習してやっているので、体力的にも精神的にも相当きつかったです(笑)。(個人として)動きは悪くなかったんですけど、2試合目以降は私じゃ駄目で。他の部員がその分支えてくれたので、私もそこで出られたらよかったんですけど、出れなかったのは何か理由がある訳なので、そこをあと2カ月間課題として取り組んでいきたいと思います。(昨年のインカレ優勝チームより関東は順位上)去年の結果を上回れたことは自信になっているんですけど、全日本は雰囲気が違いますし、これから強い学校とどんどん当たっていかないといけません。今のままでは勝てないと感じています。(意気込み)去年優勝したプレッシャーとかもあると思うし、注目されていると思うんですけどそんなのは関係なく今年は今年だと思っているので、もう一回優勝を目指して今日の課題をバネにして残り2カ月優勝できるように頑張ります」
作山
「(創部初の関東ベスト4)創部初なのはすごく嬉しいんですけど、途中の試合は1年生に勝負を頼ってしまうこともあって、去年の三好先輩や大亀先輩みたいに4年生がしっかりしなければいけないなと感じました。(プレッシャーは)変に考えすぎてしまうところがあるので、自分の持っている力を出して後輩につなごうと思うんですけど、やっぱり去年の先輩の勝ち方を見てるので、どうしてもそれを求めてしまうところはあります。全日はそれでミスをしないように、勝てるように頑張ります。(国士大戦で2本勝ち)国士舘は中、副、大が強いので、前で取らなきゃいけないと思って強い気持ちで臨み、結果的にいい形で後輩につなげたのでよかったです。(今年のチームは)やってみて力の差はないと思うので、あとは自分が取られたところがそうなんですけど、気持ちの面で負けなければチャンスはあると思うので、あとの2カ月で詰めてやっていかないといけないなと思います。(個人では悔しい結果に終わったが)女子の団体で連覇するのは難しいと思うんですけど、そういうプレッシャーを考えずにやればできると思うので、最後の団体戦で全てを懸けて頑張りたいです。(チームの雰囲気)去年からしたらガラッと変わりました。去年は4年生が主体になって引っ張ってくれてやりやすかったんですけど、今年はどうしても後輩の力を借りなければ勝てないチームなので、そこはうまくやらないといけないと思っています。みんなで盛り上げていこうと。ただ、後輩も意見を言ってくれるし、先輩に遠慮して、とかもないので。意見を出してくれるのでありがたいなと思っています。(チームワーク)他の大学を見てても、明治が一番あると思うので、そこは自信を持って戦っていけます。(足りない部分)筑波とかを見ていると、ミスがないんですけど、準決勝では私がミスをしてしまって、そのまま悪い流れでいってしまいました。誰一人としてミスをしなければ、今回も優勝できたと思うので、そういったミスを全日では絶対にしないようにしたいと思います。(上位のチームを)見てても『勝てたはずなのに』と思って、とても悔しかったです。ただ、負けたということは自分たちに足りない部分があるということなので、そこを全力で修正していきたいと思います。(昨年よりも上の成績)すごく自信にはなりました。でも、危ない部分が所々あったので、そういう場面を少しでもいいなくしていきたいと思います。(全日本インカレに向けて)関東も優勝できなかったので、去年優勝してはいますが終われる立場というよりもチャレンジャーとして挑みたいと思います」
小松
「最初の方は前で先輩たちが勝負を決めてくれていたので、楽に試合ができました。あまりプレッシャーも感じず、のびのびとやらせてもらったので、後半は自分も踏ん張らないといけないなと思いましたし、前の頑張りを見て自分も頑張らないといけないとなと思いました。(関東学大戦は)とりあえず1本を取らないと負けるという状況だったので、1本勝ちしてまずはホッとしました。代表戦になったら勝率とかは関係ないので、そこはいつも通り相手と勝負しようと思って試合をしました。(1年生で大将)先輩方がわいわい盛り上げてくれるので、やりやすかったです。(仲がいい)チーム力がいいのが明治の一番の良さと先輩から聞いてきているので、伝統としてチームワークという明治のいいところで勝負しようかなと思ってました。(この夏の取り組み)チームで勝つことがまず一番で、あと各自の修正をしていました。(高校とは違って)会場の雰囲気とかも違いますね。でも慣れました。インカレでは昨年先輩方が優勝してくれているので、でも連覇をしたいからということではなくて、このチームで優勝するんだという気持ちが連覇になると思うので、連覇じゃなくてチームで優勝する気持ちで頑張っていきたいと思います」
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