ルーキー特集(8)森近唯

柔道 2017.08.14
 ルーキーが古豪復活へ導く。7月の東京都ジュニア体重別選手権では、8人中5人が初戦敗退。全日本ジュニアに出場を決めた1年生は1人のみとほろ苦いデビュー戦となった。しかし、高校時代は全員が全国規模の大会に出場した経験もあり、実力は折り紙つき。9月の初めには東京学生体重別選手権、全日本ジュニア体重別選手権が控え、いよいよ秋季の戦いが始まる。デビュー戦の悔しさをばねに飛躍を誓う8人のルーキーを今特集で紹介していく。

第8回は、81㎏級の森近唯(政経1=崇徳)の紹介です!


 81kg級で再スタートを切る。森近は、高校時代に2つの階級での実績を残している。高校2年の時には、81kg級でインターハイ準優勝。高校3年では団体戦のために、10kgの増量を行い、階級を一つ上げた。それでも、インターハイ90kg級で3位という好成績を残し、2年連続で表彰台入り。高校最後の大会は90kg級で臨んだ森近だが「81kg級でいく」。明大では比較的に層の薄い81kg級で個人、団体の頂点を目指すことを決意した。
 本来の実力を発揮できずに終わった。大学に入って初の公式戦となった東京都ジュニア体重別選手権。過去の実績から第1シードとして臨んだが、初戦から大苦戦。ポイントを奪えずゴールデンスコア方式の延長戦にもつれ込む。5分以上にわたる熱戦の末、2回目の指導を取られ反則負け。昨年の全日本ジュニアではベスト8と結果を残していたが、まさかの予選敗退となった。「勝ち切るための技を身につける」。この敗戦から、一本を取れる技の必要性を痛感した。
 体格差をものともしない選手を目指す。森近が理想とする選手は、橋口祐葵選手(平29政経卒・現パーク24)だ。橋口選手は、66kgと軽量級の選手でありながらも、無差別級の団体戦で活躍していた。「階級が下でも団体で投げられる選手になりたい」。上背に恵まれていない森近にとって、橋口選手は良い見本となる選手だ。「背の低さを補う組み手をつくりたい」。組み手を軸とする柔道スタイルを確立し、さらなる高みを目指す。

 ◆森近唯(もりちか・ゆい) 政経1 崇徳高 171cm・90kg
インターハイでは2年連続で表彰台入りした経験を持つ。趣味は読書。最近よく読むジャンルは自己啓発本。


[藤里陽]

 8回にわたるルーキー特集は今回で最後となります!8日間にわたりご覧いただき誠にありがとうございました。今後とも、明大柔道部の活躍を追っていきたいと思います!

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